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- カテゴリ:一般
- 発売日:2007/01/01
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/193,7p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-04076-8
紙の本
オオカミを放つ 森・動物・人のよい関係を求めて
著者 丸山 直樹 (編著),須田 知樹 (編著),小金澤 正昭 (編著)
2005年11月、野生生物保護学会で「日本のオオカミ絶滅百年シンポ」が開催された。その最新の研究成果をもとに、オオカミの食性や人との共存についての真実を浮き彫りにし、日本...
オオカミを放つ 森・動物・人のよい関係を求めて
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商品説明
2005年11月、野生生物保護学会で「日本のオオカミ絶滅百年シンポ」が開催された。その最新の研究成果をもとに、オオカミの食性や人との共存についての真実を浮き彫りにし、日本の森林生態系の未来を考える。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
日本におけるオオカミ絶滅百年を迎えて | 丸山直樹 ほか著 | 15-21 |
---|---|---|
崩壊する生態系 | 須田知樹 著 | 22-51 |
尾瀬にもシカ出現! | 加藤恵理子 著 | 52-73 |
著者紹介
丸山 直樹
- 略歴
- 〈丸山直樹〉農学博士、東京農工大学名誉教授、日本オオカミ協会会長。専門は自然保護文化論等。
〈須田知樹〉博士(農学)、立正大学地球環境科学部講師。専門は森林生態学、保全生物学など。
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紙の本
実に魅力的なオオカミ復活論
2008/07/13 08:08
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SnakeHole - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビなどでご存知の方も多からんと思うが,最近各地でニホンザルやシカ,イノシシなどが殖え,人里に出現して市民生活に被害を出すようになってきた。奥日光では観光客がサルに襲われ,ニッコウキスゲやシラネアオイなどの希少植物がシカの食害で危機に瀕しているという。
筆者たちはこの現状を,彼らの天敵であるオオカミが1905年に絶滅し,以降そのニッチを埋めてきたニンゲンによる狩猟が下火になってきたことの結果と捕らえ,日本の生態系を建て直すには今こそオオカミを復活させよう,という市民運動展開中である。本書はその主旨に対して当然寄せられるであろう疑問(「復活と言っても絶滅してしまったニホンオオカミは日本の固有種ぢゃないの?」)や不安(「オオカミって『赤頭巾ちゃん』にもあるように人間の子供を襲うんぢゃないの?」)に懇切丁寧に答え,その有用性を説く……。
いやあのね,都会に生まれて都会で育った人は解んないかもしれないけど,オレの故郷とかでも最近はサルが殖えちゃって大変なの。オレがガキの頃,町中でサルを見かけるなんて一度もなかったのに,過疎が進んで年寄ばっかりになった街をサルの群れが我が物顔に闊歩している状態なんだって。
偉くて血の気の多いヒトたちが「そんな弱気では北朝鮮になめられる」とか「二ホンも核を持たないと中国に侮られる」とか言ってる間に,我々は足下でサルだのシカだのになめられ侮られて,生活を脅かされているヒトまで出ているの。オレ自身も東京に住んでのほほんとしてる,偉そうなことは言えないのだけど,このこと,みんながもっと真剣に考えなくちゃあかんと思う。