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ほとんど記憶のない女
著者 リディア・デイヴィス(著) , 岸本佐知子(訳)
「とても鋭い知性の持ち主だが、ほとんど記憶のない女がいた」わずか数行の箴言・禅問答のような超短編から、寓話的なもの、詩やエッセイに近いもの、日記風の断章、さらに私小説、旅...
ほとんど記憶のない女
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ほとんど記憶のない女 (白水Uブックス 海外小説の誘惑)
商品説明
「とても鋭い知性の持ち主だが、ほとんど記憶のない女がいた」
わずか数行の箴言・禅問答のような超短編から、寓話的なもの、詩やエッセイに近いもの、日記風の断章、さらに私小説、旅行記にいたるまで、多彩で驚きに満ちた〈異形の物語〉を収めた傑作短編集。カウボーイとの結婚を夢みている自分を妄想する「大学教師」、自分の料理を気に入らない夫の好みを記憶を辿りながら細かく分析していく「肉と夫」、思考する〈私〉の意識とメモをとる〈私〉の行為を、まったく主語のない無機質な文体で描く「フーコーとエンピツ」他、全51編を収録。「アメリカ小説界の静かな巨人」デイヴィスの、目眩を引き起こすような思考の迷路や言葉のリズム、また独特のひねくれたユーモアは、一度知ったらクセになる。
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『ほとんど記憶のない女』を読んで
2011/01/26 12:47
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
いくつもの短編が収められている短編集。
短いものは、わずか数行。
長いものでも30ページほど。
私小説と思われるもの、
明らかにフィクションであるが、
「書くこと」を「書くこと」によって解き明かそうとしているもの、
様々な短編が楽しめる。
短編の可能性に触れられた。
たぶん、女性の方がフィットする作家だと思うが、
短編好きなら、読んでみた方がいい、と思う。
著者が「幻視」する世界の「終末」の風景も、
シュールレアリスムの絵画のように心に残る。