紙の本
ユーチューバー
2020/12/20 08:15
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユーチューバーという言葉にあまり好印象を持っていなかったので、期待せずに読みました。宮古島のゲストハウス「ゆいまーる」を舞台に素敵な家族の物語に思わず感動させられました。
紙の本
先が読めてしまったのが残念。
2022/08/28 21:06
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投稿者:みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとなくですが、展開がわかってしまう感じでした。
宮古島には行ったことがありませんが、
石垣島に友人がいて、遊びに行った時、
島を案内してもらっていると、
どこの墓地にも、全てのお墓にきれいな生花が手向けられていました。
都会に住んでいたり、すこし山奥の霊園にお墓があっても
こうも毎日手入れされているんだな。
と思うようなお墓は、ありません。
沖縄の人というか、そちらの地域の人たちは
とても親族やご先祖様を大切にするんだな。
と思っていたら、海香ちゃんがお母さんの仏壇に
虎太郎からのフルーツをお供えに行ったとき
勇吾が「おまえ、お供えあげすぎなんだよ。そんなに毎日やってどうすんだ」と言った時に、違和感を感じたのです。
それでいて、YouTubeはどんどん過激になっていく
結果的に大変なことになりましたが、
赤の他人である、元気君や、一休さん、唯さんたちに助けられていくところは、勇吾さんが過去に行ってきたことや、人柄もあってのことだと思いました。
なんとなく、先が読めてしまう内容でしたが、
人の暖かみが伝わってくる本でした。
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お金を稼ごうと挑戦しては失敗するの繰り返しでダメな父が、今度はユーチューバーに挑戦。
また、YouTuberといえばあの人!と思う人をモチーフにした特別ゲストが登場します。
この父親といったら、両津勘吉の血を引いているのではと思うくらい、破天荒ながらも愛のある人で面白かったです。
途中までは、「こち亀」のような話の展開になるのかなと思いましたが、話は意外な方向へ…。
タイトルの雰囲気から、コメディを想像したのですが、コメディだけでなく、感動劇も含まれていました。
油断していました。思わず涙が・・・。
父親の過去を随所に入れ込みながら、様々な過去が明らかになるのですが、最後の方になると、哀しいんだけれども、温かみを感じます。人との交流は、やっぱりイイネと思ってしまいました。
随所随所に伏線が散りばめらていて、全ての疑問が解決に繋がった時、号泣モノでした。
全体的にテンポがよく、次々と色んな出来事が発生するので、読みやすく気づいたらあっという間に読み終わっていました。笑ったり、泣いたりと島に住む人たちの温かみや優しさを交えながら、喜怒哀楽が楽しめる作品でした。
最後まで読んだときには、思わずイイネとチャンネル登録を押してしまうくらい良かったです。
映像化するなら、父親はぜひゴリさんが一番最初に思いました。
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星野源の『恋』にも通じるような、令和という時代におけるアップデートされた家族像にグッとくる。
血縁関係における家族って厄介だ。自分達の意思とは関係無しに、たまたま、縁というもので繋げられた人と人の関係。もちろん幸福に満たされることもあるのだけど、それが絶対的に保証されているわけではない。
その点、この本で描かれている家族像はどうか。主人公である父が若い頃にある選択をし、そして、そこからの過程で家族という概念を拡張していく。結果、家族とは帰る場所なのだというシンプルながらに温かな結論に導いていく。
自分はこの本に出てくるような登場人物のような優しさがもてるのか?難しいかもしれない。でも、その優しさを持てる人でありたい、率直にそう感じた。
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沖縄、宮古島。
エメラルドグリーンの海。
冬でも半袖ですごせるほど暖かい。
読んでいる今が夏なので、ぴったり。
民宿ゆいまーるを営む家族の物語。
小学生の海香とその父勇吾。
勇吾の友達虎太郎と民宿手伝いの元気に一休。
ユーチューバーも知らない父がひょんなことからユーチューバーになる。
中高年のYouTubeを知らない人たちには分かりやすい解説でもあると思う。
マンガで分かるシリーズ並みに仕組みが勇吾を通して分かる。
バズったことから有名にもなるがやりすぎて炎上もする。
破天荒な勇吾とその家族のドタバタ劇かと思いきや…読者にドッキリが用意されている。
その引き込む力の強さに圧倒され、後半一気に読んでしまった。
勇吾のすることは全て娘・海香へ繋がっていて、さらに友情のためでもある。
周囲の人々の温かさ、愛がある。
心が疲れたときにゆいまーるに行って勇吾さんに悩みを打ち明けたくなる。
宮古島の海を見たくなる。
そして、彼らの幸せを願う。
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「こういう話なんだろうな」という第一予想は外れ、「こういう流れになるのか」という第二予想も外れ、「あぁ、そうか、そっちか」という第三予想が当たった。当たったのだけど、その当たってからの感情大崩壊たるや!
「ユーチューバー」と「親子の愛情」というあまり親和性がなくみえるテーマが宮古島で一つの太い糸となる。
ユーチューバーに対してあまりポジティブなイメージを持ってなかったから最初ちょっと引き気味に読んでたんだけどね。いや、そうきたか!と。
方言小説好きにはたまらない宮古島の優しい言葉たち、その響き、温かみ。
広い海、優しい風、そこにいる人の体温、そんなすべてが感じられる心にしみる一冊。
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病院の待合室で読むものでは無いな(笑)
吹き出すのを堪えるのに必死!
マスクしていて良かったわ(笑)
表紙の絵の海を見渡す白い砂浜にたたずむ2人。
この物語を読む前と読んだ後では、見方が随分と違うと気付く。
親子友達の絆が色濃く醸し出され、素直に面白くホロッとした1冊。
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すごく暖かい気持ちになった。
普段は、忙しさに追われてなかなか感じられずにいた、子育てをできる幸せに気づくことができた。
「血が繋がっているというだけで、何も通じ合っていない家族じゃない。心から信頼し、分かち合える、本当の意味での家族が僕にもできたんだってね。」
「おまえは生まれてきて良かったんだ!全ての人に愛されてるんだ!だから東京でもきっと幸せになれる!絶対みんな親切にしてくれる!それは俺が約束してやる。俺は、おまえの父親でいられて本当に嬉しかったんだ!心の底から、毎日飛び跳ねるぐらい!それぐらい嬉しかったんだ!
この世に生まれてきてくれて、俺に育てさせてくれて本当にありがとう!俺は、お前と出会ってからのこの十年間、世界中で1番幸せだったんだ!」
ここで泣けました。
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読み始め、あれ?これって起業ノウハウ本とか思ったけど全然違う。
沖縄宮古島で生活する父娘の感動の物語でした。
もう途中からお父さんの意図が丸わかりすぎたけど物語全体が柔らかいからノープロブレム!たまにはこんなベタな人情物語も悪くない。そして、沖縄の空気がそんな雰囲気を出しているのがわかるから、喧騒に疲れたら行ってみたいし、こんなゲストハウスに泊まりたい、いや、留まりたいなぁ。
ユーチューバーってなんか嫌いで、話の中でもやっぱり嫌いだったけど、現実にはないこういうユーチューバーならありかな!
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ユーチューバーとして成功するまでの話かと思いきや,その裏に隠された父の思いが胸を打つ.親子の絆や友情が宮古島の美しい海に輝いている.
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東野幸治のラジオきっかけで知りましたが面白かったです。
ベタな話展開にはならずシンプルに読みやすくて。
何かムロツヨシとかで実写化しそうやなあ。
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タイトルもシンプル、内容もベタな感じなのかなあと思い読みだしました。
とても読みやすく、お父さん=勇吾も芸人という設定でしたが、人となりが友人たちとともに好感が持てました。
ストーリーも途中予測がつきましたが、素直にじんわり感動し、読後感、よいです(^^)
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『お父さんはユーチューバー』
浜口倫太郎さん著
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宮古島でゲストハウス「ゆいまーる」を営む勇吾のひとり娘・海香は、絵を描くことが大好き。母親は海香が生まれてすぐに亡くなっており、将来は東京にある美大に通いたいと思っている。
大雑把で豪快な勇吾はゆいまーるのことは放っぽらかして、住み込みで働く元気君と一休さんに任せっきりにしている。何をやっても長続きせず、自由に暮らしてきた勇吾だが、ある日、みんなでYouTuberの話をしていたら、
「よし、俺はユーチューバーになる」
と宣言した。それからというもの、今までとは違い、有名なYouTuberになるべく、真剣に活動しはじめた勇吾。失敗もしつつも、それなりに知名度が上がってきた勇吾は、とにかく多くの人に存在を知ってもらうため、段々過激な動画を投稿し始める。そんな勇吾に呆れ始める周囲。そしてある日、大事件が起こってしまう。しかし、それでも反省しない勇吾。一体なぜ、勇吾はそこまでして有名になりたいのか…?
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物語は、海香と勇吾の親子、そして2人を取り巻く周囲の人たちについて、現在と過去をいったりきたりしながら進んでいきます。だんだんと過去と現在が繋がっていき、終盤、一つの物語としてまとまった時は、目頭と胸が熱くなっていました…(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
「家族には、『ただいま』と『おかえり』が言い合える家が必要なんだ。」
元気君のひとこと。
つまらないことで喧嘩してしばらく口を聞かないこともあれば、逆に構ってほしいこともある。日々いろいろなことが起こるけれど、「やーでぃ」、家族との時間って本当に大切なのだと改めて思いました。
YouTuberの大変さについても触れており、まさかここまで忙しい職業だとは思っていませんでした。。
大雑把な勇吾さんにはいらいらもしたけど、笑いあり涙あり、楽しく読めました。海香ちゃんがよく描く、エメラルドグリーンの海をこの目で見てみたいです。
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浜口さん作品の初読み。宮古島でゲストハウスを開いている破天荒な父(勇吾)と小学5年生の娘(海香)、その周囲の人々を交えたドタバタ家族小説と思いきや、意外と後半は涙する箇所もあり良作でした。海香の学費を捻出するためユーチューバーを始めて試行錯誤していくが、視聴者が少なかろうがバズって有名になろうが勇吾は全力で視聴者数増加を狙っていた。宮古島の美しい海、オトーリで宴会を楽しむ人たち、結びつきの深い家族、あっさり楽しく読めていろいろ泣けます。
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ちょっと複雑な家庭環境で、素敵な宮古島を背景に沖縄らしく楽しい人生が描かれる。
過去を少しづつ解き明かしながら。
そして家庭の大惨事を多分あえて巻き起こした父の狙いとは。
何も考えず沖縄の海を思い出しながら楽しく読めました。