愛情という隠し味
2022/04/12 15:46
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イラストレーターの和田誠さんと料理愛好家の平野レミさんご夫婦には、二人の息子さんがいます。
唱さん(1975年生まれ)と率さん(1979年生まれ)です。
この本が書かれたのは25年前ということですから、お二人の息子さんもまだ独身の頃。この時から時を経て、長男には女優の上野樹里さん、次男には今や人気料理研究家となった和田明日香さんという奥さんがおられます。
今回リニューアルになったこの本の巻末には、平野レミさんと二人のお嫁さんの対談も収録されています。
そして、2019年に亡くなった和田誠さんの絵が、レミさんに言わせると天国に旅立った和田さんが地上に舞い降りてきてくれたように、新しく加わっています。
この本は家庭エッセイといえばいいでしょうか、キッチンを中心にレミさんがその時々に家族に寄せた思いを綴ったものです。
「父親のうしろ姿」という短文の最後に、キッチンのあとかたづけを手伝う和田さんの姿を書いて、こう続けています。
「息子たちは、今はなにもしないけれど、結婚したらきっと、奥さんの手伝いをするようになるでしょう。」
母親の予感は見事に的中しました。唱さんも率さんも、キッチンに立つことは厭わないそうです。
この本には母親の愛情がいっぱい詰まっています。
それは間あいだにはさまっている料理レシピと同じように、とっても「おいしい子育て」の方法なのでしょう。
いつも「おいしい」とほめてくれた和田誠さんの言葉が、料理を楽しむレミさんを育てたように。
投稿元:
レビューを見る
最近バタバタで本を読みたくても読む気力がわかずでも読みたいのに…とモヤモヤしてたのですが、この本でまた読める感じになってきました。
文章からレミさんの明るさがパァッと伝わってくるので疲れが取れない日にとても効く薬になる!笑 息子さんたちが中学小学生の頃に書かれた内容だからかなり昔のもののよう、でもいまのレミさんが書いたといっても分からない変わらなさが素敵だなぁと感心しちゃいました。
巻末の和田明日香さん、上野樹里さんの鼎談も読んでいて心地よい内容。良きご家族のお話に触れられると癒されます。そう、全体を通して感じられるカラッとした明るさに癒される読書体験でした。サクッと読めるのがありがたい。明日からも頑張ろ〜
投稿元:
レビューを見る
一気に読み終わった!子育ての大切なエッセンスが、美味しい料理のレシピとともに繰り広げられる。感じられるのは子どもへの大きな愛情、家族への愛情。やはりおかあさんは家庭のひかりだなぁ。
食事の時くらいは笑顔で、食事は何千回しかつくれない。kitchenは自分の城。子どもたちに優しくを刻む音…焼く音、匂い、料理のプロセスや思いを感じせていきたい。こうしなさい、ではなく。そしてコミニュケーションがとれる場、大切にしたい。家庭の平和って大事よね。そんなことを考えるさせられる本でした。
投稿元:
レビューを見る
・笑顔は最高の調味料。料理が少しくらい下手っぴでも、みんながワイワイにぎやかに食べれば、おいしく感じられるもの
・雰囲気も大切な調味料
投稿元:
レビューを見る
レミさんのレシピ&エッセイ集。二人のお嫁さんたちとの鼎談も掲載されていて楽しい本だった。レミさんのお料理は全部美味しそうなのにお子さんたちが小さいときは食べてもらえない経験もしたとあったので驚いた。お子さんたちがお料理するようになった経緯が素敵だった。作っている所を見せるって大事なんだな。一緒に楽しめるようになったらいいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
美味しいご飯を作って、みんなでニコニコ食卓を囲む
なかなか簡単なようで難しいけど
ニコニコ楽しいご飯の時間を心がけよう
そのために心の余裕を大切にしよう
と素直に思えた
肩肘張らず、柔らかい文体でスルスルと読める
合間のレシピも美味しそうだった
投稿元:
レビューを見る
平野レミさんの考え方が素敵だと思いました。
お嫁さん達と仲良く出来てるのも素敵です。
息子さん達との食を通しての付き合い方、勉強になりました。
自分も子供が生まれたらテーブル一つに楽しく団欒したいと思います。
投稿元:
レビューを見る
レシピを挟みつつの子育てエッセイ。
レミさんの軽やかな心で書かれた文章は私の心も晴れやかにしてくれた。
作ってみたいレシピもあり、見習いたいところもあり…。こんなふうに子供達を育てられたらいいな。
投稿元:
レビューを見る
とっても良かったなあ。
仲良し家族の中心には
おいしいご飯と 明るいお母さんがいる。
わたしも そんなレミさんみたいに 明るく家庭を守り続けたいなあ。
外でのびのび遊ばせて
しっかりご飯を食べさせて
ばたんきゅーと寝かしちゃう。
子育ては それだけで十分。
親の背中を 子どもは必ず見てる。
うんうん。わたしもそう思う。
なんだか涙が溢れてしまう すてきなお料理エッセイでした。
投稿元:
レビューを見る
平野レミさん。
明るいパキッとした人の書く文章はどんなのだろうと思っていた。
そのままだった笑
おいしそうなレシピもたくさん載ってて
とっても元気がもらえる本!
家族との関係が素敵だなぁ。
投稿元:
レビューを見る
テレビで見ると、早口で、物事を深く考える間もなく生きているのでは?という印象でしたが、文章では、穏やかで、しっかりと人の心を見てきた人なのだと思いました。
旦那さん、2人の息子さん、お嫁さん、みんなのことが大好きで、良い人間関係の鍵になっているのがお料理。誰かのためっていうのが大事なんですね。料理を作るのは、何万回もなく、何千回。多いようで、少ないなかもしれません。
ところどころ、レシピが載っています。最後に、レミさん、明日香さん、樹里さんの対談が載っています。幸せのヒントが詰まった本でした。
投稿元:
レビューを見る
料理愛好家である平野レミさんの、子育てにまつわるエッセイ。
エッセイの合間に簡単に書かれたレシピが挟まっていて、和田さんの絵があって、読んでいて楽しくなる一冊。
平野レミさん、NHKの料理番組のイメージしかなかったんだけど、とても→
楽しいお母さんで、凄くいい奥さんなんだよなぁ。もうね、生活が陽なんだよ。太陽みたい。
和田誠さんもめちゃくちゃいいお父さん。たぶん、夫大好きなレミさん視点だからよりそう思うんだろうけど。
長男さんのゴジラの絵の話が大好き。こんなご両親素敵すぎる!!
投稿元:
レビューを見る
おいしいごはんを作る
ごはんをおいしく食べる
私が、家族の生活・子育ての中でたぶん一番大切にしていることで、
この本はタイトルや表紙絵、帯の「今までで一番のごちそうは産院のおにぎり」にビビッと来て即購入。
食にまつわる子育てのエピソードに心が温まり、
私もおおらかに健やかに子育てをしていきたいなと思わされる。
キリキリしがちな私にとって大事な一冊。
投稿元:
レビューを見る
レミさんのエッセイ本&レシピ本。
温かさを最後まで感じさせてくれる素敵な本でした。
レシピは、初心者には少し難しいかも?写真とかはないので…
後半にレミさんとお嫁ちゃんの樹里さん、明日香さんの座談会のお話が載ってるんですが、もう面白いし関係性が羨ましい❗素敵なご一家だなーって思っちゃいました。
投稿元:
レビューを見る
幼少期のお子さんとの思い出から、育児と仕事との付き合い方や、平野レミさんらしい料理哲学まで、子育てと料理の喜びがたっぷり詰まったエッセイ集。
レミさん本人が話しているかのような、テレビで見た通りの明るく軽やかな語り口、そして和田誠さんのシンプルな挿し絵はとっても滋味深くてかわいらしい。
本書で紹介されているレシピ名は、「レミパン・パニーニ」「うまいったけ混ぜご飯」「おにぎりトリオ」「きんぴーらーごぼう」「チン豆腐のきのこがけ」「あじのフライパレード」などなど……命名を知るだけでも楽しい気持ちになれる。
巻末の嫁ズたちとの鼎談も楽しそうで、和田家が勢揃いした食卓かのようなにぎやかさが素敵な一冊だなぁと思った。
「愛は食卓にあり」的思想は苦手だったけれど、レミさんが言っているとそのとおりに思えてしまうから不思議。
おいしいね、と笑顔で言い合うことのあたたかさが手に取るようにわかってしまった。
私がキッチンで料理をしてるとき、夫や娘たちがしょっちゅうやってきてはうろついたり無駄に冷蔵庫を開けたりすると「今つくってるんだからまってろー!」「用がないならくるなー!」とちょっとイライラしていた。
でも(だからと言うべきか)、レミさんの「キッチンは家中でいちばん元気であったかい場所」という表現が、ジーンと胸に沁みた。
そうかそうか、そりゃあキッチンにやってきたくなるよね。みんなキッチンが好きなんだ。トントントントンと包丁の音を立てたり、みそ汁の湯気がフワーッと上がっていたり、おいしい匂いがただよっていたり、ちゃんとそういう場所になっているということの証なんだったら、もっと自信を持とう。
キッチンには、人にエネルギーを与える力がある。