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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/04/28
- 出版社: エクスナレッジ
- サイズ:19cm/141p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7678-2472-7
紙の本
カラスの文化史
著者 カンダス・サビッジ (著),松原 始 (監修),瀧下 哉代 (訳)
ある時は不吉の象徴、ある時はよき友として、各地の伝説に姿を現す漆黒の鳥「カラス」。多数の図版とともに、カラスという魅惑の鳥たちとの日々の出会いと豊富なエピソードを紹介し、...
カラスの文化史
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商品説明
ある時は不吉の象徴、ある時はよき友として、各地の伝説に姿を現す漆黒の鳥「カラス」。多数の図版とともに、カラスという魅惑の鳥たちとの日々の出会いと豊富なエピソードを紹介し、文化と科学の双方からその正体に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
カラスに出会う一日は幸先がよい。カラスにまつわる世界各地の伝承や体験、絵・写真・詩など多数収録!
世界各地の伝説で、人に知恵を授ける者として現れるカラスたち。
時に不吉の象徴として、時によき友として、人間のそばに舞い降りる黒ずくめの鳥の正体を探ります。
世界中のカラスにまつわる伝説や詩、実際に起きた奇妙なエピソードと共に、「道具」を使って狩りをするカラスの実験や、家族の子育てに協力するカラスに関する報告などを多数紹介。
著名な科学ジャーナリストである原作者が、文化と科学の両面からカラスの実像に迫る、知的スリルに満ちあふれた珠玉の一冊です。【本の内容】
著者紹介
カンダス・サビッジ
- 略歴
- 〈カンダス・サビッジ〉1949年生まれ。カナダ出身のノンフィクション作家。2012年にヒラリー・ウェストン・ノンフィクション文学賞を受賞。『Canadian Geographic』などの刊行物に寄稿。
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紙の本
古き良き隣人
2018/08/21 21:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねずみごっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
汝の名は「カラス」
日本ではすっかり都会化したイメージが強いが、本来は森林性の鳥である。
外国の鳥類学者たちは、主に森林で棲息しているカラスたちを研究しているので、都会化した日本のハシブトカラスたちとは相当趣が違っており、大変興味深かった。
犬のように繋いだり、猫のように室内に閉じ込めなくとも、自由な翼を持つ賢いカラスたちは、縁があったら人間とも家族のような絆を結んでくれたりする。
そんな人間とカラスのエピソードが散りばめられた傑作本。
ガチガチのカラス好きなら、キュン死間違いナシ!!!
紙の本
豊富な写真・イラスト入りで世界のカラスを紹介。
2018/07/13 08:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの名画やなども掲載されていて目を楽しませる。目次などにある、図案化されたカラスもなかなか良い。
分類・特徴から昔話・神話などまで内容は幅広い。幅広い分、少し羅列的な感じは否めない。生物学的な話を期待していたので、個人的には少し期待外れだった。
神の使いであれ悪魔の使いであれ、大事な役目を負わされているのはそれだけ人間に近いところの存在だということだろう。日本やアジアの話はそう多くないところは一寸残念。
紙の本
世界のカラスの伝説
2024/03/17 20:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
カラスの文化、それって八咫烏とかワタリガラスの伝説みたいな話かなと思いながら手に取りました。
著者はカナダ出身のノンフィクション作家だそうで、様々なカラス研究家から集めた論文をもとに、各地の神話やちょっとした話を挿入しながらカラスについて語っていきます。
世界には約45種類のカラスがいて、最小のニシコクマルガラスから最大のワタリガラスまでみんな艶のある黒い羽根と騒々しい鳴き声を持っているそうです。
南米にはカラスがいないが、それ以外の地域にはカラスの仲間が何種類か見ることができるそうです。
世界各地に生息しているだけあって、カラスの伝説も世界中で語られている。
ギリシアではアポロンに使える白い鳥だったカラスが、アポロンの妻コロニスの不貞を告げ口したところアポロンの激怒にあい黒い鳥に変えられたという話があり。
北欧神話では世界を飛び回り主神オーディンに毎夜情報を届ける役目のワタリガラス、フギンとムニンが登場します。
アラスカインディアンやオーストラリアのアボリジニの神話ではカラスが創造主として語られている。
カラスは賢いと一般的に言われているが、それはカレドニアカラスが枝を細工して虫を取るのに使ったり、水面に浮いている餌をとるために小石を水に落として水位をあげることができたり、ヒモの先に餌をつけた仕掛けがあるとヒモを手繰り寄せて餌をとることができるなどの実験や観察で裏付けられている。
この実験の様子も面白いが、実験用のカラスを捕獲するのはカラスが警戒心が強く記憶力がよいためなかなか難しいそうです。
いろんな意味で研究のし甲斐があるともいえるだろう。
人が生活しているところにカラスも住んでいる場合が多いため、カラスと人の交流の逸話も出てきます。
カナダに住むカラスのギルバートは、瀕死だったところを救助してくれた女性に親愛の情をおぼえたのか、元気になって野生に帰った後も訪問を欠かさず妻子まで連れてきていたそうだ。
オーストリアで飼われていたズキンガラスのヘンゼルは、驚くべきおしゃべりの能力を持っていたためしばらく行方不明になった時に「罠を仕掛けてとったんさあ」という言葉を覚えて帰ってきたとか。
伝説や逸話だけでなく、カラスを研究していて見られたカラスの行動様式についても書かれています。
世界のカラスの文化を知ることができた本でした。