余命半年の僕と千年の恋人 （ＣＲＯＳＳ ＮＯＶＥＬＳ）

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投稿者：M★　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ハピエンのタイムスリップ・アレンジ版
ネタバレです、ご注意ください。

過去に移動するタイムワープのお約束は、「歴史を変えない事」
過去をいじって歴史を変えてはいけない・・が今までの定番

でも、あの「アシガール」のように、
この物語は、クライブ王子様大好きのユイや、ユイを愛するクライヴ王子が、
未来の記憶を過去の自分にシンクロして、二人で歴史を変えてしまう

前世を覚えている恋人同士、ユイとクライヴ。
千年後に生まれ変わっても、二人は過去と同じ名前。そして二人には、千年前の呪いが今も生きている。
ケルトの身代わりドルイドのユイと王子は何度生まれ変わっても、結ばれない。
身代わりドルイドのユイは、自分の命を削って与える事で人を癒して、枯れて死んで消えていく。

現世で、最後の力をドルイドに与えながら、もう後数分でユイが絶命する寸前に、
クライブとユイは過去の自分達を夢に見る
夢の中で、今ある悲しい現象を「根源から変える」試みを実行
ユイが夢から目覚めると・・・

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり
とはいえ、あまりネタバレ読まずに読んで欲しいですが。
輪廻転生とか過去に戻ってやり直しとか色々とあるけれど、
現在の状況を変えるために
過去の何がいけなかったのか
何がわからなかったのか
現在と過去を行ったり来たり描きながら明らかにされてくること
繰り返される不幸とお互いへの思い

ドルイドの力を持って生まれたユイ
その力を持って生まれた者はそれ故に短命
クライブ王子の呪い
千年続く呪いの輪廻
この具合がとても切なく痛く描かれている。
クライド王子がスパダリかと思ったらそうでもないあたりがまた良し。

特に今の二人の母親がどちらも子供にとっては酷い（重い）
でも、父親の方がもっと酷いかも。
ユイの父親は捨てて逃げたし、
クライブの父はなんか優しいこと言っているようだけど妻を蔑ろにしている。
さらにユイの力を利用して色々な得をしているのだから、本来なら断罪されるべきかと。
一方ユイの母酷いなぁっとは思うのですが
ユイとの最後のやりとりには涙がじんわりくるくらい切ない
虐待の連鎖という言葉が出てくるくらい。

それにしても相変わらず主人公への過酷さは痛々しい。
置かれた環境（貧困を含めて）があまりに痛々しくて切ない。
それでもけなげに生きよう（あるいは命を捧げよう）とするまっすぐな気持ちがすごいなぁと思います。

自然に結婚って言葉が出てくるのは
アイルランドが世界で最初の同性婚を認めた国だからでしょうか。
（他の作品でもアイルランドで自然に結婚していたから
だからこの国を舞台にしているのかも？と思うのはうがった見方でしょうか）
そして作者さんの海外もののお約束の日系のけなげ系
ぶれない感じに安心感を感じます。

作者さんの書くおとぎ話的な話は安定感があって上質だと思います。

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投稿者：まかゆら　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり


前世の恋人同士
前世で互いに好きすぎてやりすぎちゃったせいで再会したところで順風満帆とはいきません

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投稿者：吉村ファン　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ちょっとラブロマンス？
と思って購入しましたが、
別の意味でのラブロマンスでした。
空想的な純粋な感じがしました。