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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/06/05
- 出版社: メイツユニバーサルコンテンツ
- サイズ:19cm/159p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7804-2336-5
読割 50
紙の本
外来生物のきもち 外来種って何でしょう
著者 大島 健夫 (著)
外来種って何でしょう。なぜ、故郷を離れ日本で暮らすようになったのでしょう。なぜ、憎まれることになったのでしょう…。アライグマ、シロツメクサなど、外来種の動植物たちの声をイ...
外来生物のきもち 外来種って何でしょう
外来生物のきもち
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商品説明
外来種って何でしょう。なぜ、故郷を離れ日本で暮らすようになったのでしょう。なぜ、憎まれることになったのでしょう…。アライグマ、シロツメクサなど、外来種の動植物たちの声をインタビュー形式で紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
本書は詩人として活躍されている大島健夫氏が
外来生物のきもちを代弁した読み物です。
大島健夫氏は2016年、
ポエトリー・スラム・ジャパン2016の全国大会に出場し優勝。
その後フランスのパリをはじめ
ベルギー、イスラエル、カナダの詩祭や
ポエトリー・スラムなどに出場している詩人です。
そんな詩人であるいっぽう、
子どものころから生きものが大好きで、
房総半島の里山を中心に時間を見つけては
生きものの観察をしています。
そしてときにはネイチャーガイドとして
里山の生きものの魅力を訪れる人々に伝えています。
そんな大島氏が外来生物になりきって
その外来生物のきもちを想像しながら話を進めます。
なぜ外来生物がはるばる日本にやってくることになったのか、
そして広く生息するようになったり、駆除されたりと、
人間に翻弄されながら生きている
今の外来生物のきもちを代弁します。
話の進行は外来生物の中でも凶暴な生物として恐れられているカミツキガメが、
アライグマやウシガエル、オオクチバス、
コブハクチョウ、アメリカザリガニ、
セイタカアワダチソウなど
さまざまな外来生物を訪ね歩き、
それぞれの外来生物と会話しながら
話を引き出すという手法で進められます。
大島氏は「あとがき」で
「人間のせいで、探していたいきものが、
もういないとわかったとき。
人間のせいで、いきものがたくさんいた場所が、
もう何もいない場所に変わってしまっていたとき。
以前はいなかった、人間の手で持ち込まれたいきものが、
もとからいたいきものを滅ぼしてしまったとき。
そんなときには、例えようもない悲しさ、悔しさ、怒り、やるせなさを感じます。
しかし、あるとき、ふと気づいたのです。
それは私が、本当は、いきものたちの住む世界が
失われていく光景の向こうに、
いつか、人間の世界が失われ、
人間が滅びてしまう光景を見て、
悲しみ、悔しがり、怒り、やるせなさを感じているのではないか…」
と書いているように
外来生物を通して人間の世界が
滅びてしまうことへの警鐘を鳴らしているのです。
収録されている外来生物は次の通りです。
・ カミツキガメ
・ アライグマ
・ シロツメクサ
・ アカボシゴマダラ
・ スクミリンゴガイ
・ ウシガエル
・ ミシシッピアカミミガメ
・ キョン
・ ヌートリア
・ オオヒキガル
・ ホンビノスガイ
・ クサガメ
・ セイタカアワダチソウ
・ オオフサモ
・ オカダンゴムシ
・ オオクチバス
・ ガビチョウ
・ クリハラリス
・ グリーンアノール
・ セアカゴケグモ
・ アフリカツメガエル
・ ヨコヅナサシガメ
・ コブハクチョウ
・ ブルーギル
・ フイリマングース
・ カダヤシ
・ クビアカツヤカミキリ
・ ワルナスビ
・ ハクレン
・ ワカケホンセイインコ
etc...【商品解説】
著者紹介
大島 健夫
- 略歴
- 〈大島健夫〉1974年千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒業。詩人。詩祭やポエトリー・スラムに出場するかたわら、房総半島の里山を舞台にネイチャーガイドとしても活動。千葉市野鳥の会会長。
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紙の本
環境問題を考えさせる1冊
2021/12/05 16:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:想井兼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
環境問題で必ず登場する外来生物。
在来種を食い漁り、生態環境を破壊しつくす悪者。
でも、数多くの外来生物は、人間により連れられてきた、ある意味被害者でもある。
荷馬車に乗せられてきたわけではないが、さまざまな手段・目的で日本に連れてこられただけで、決して生態を乱してやろうと意気込んできたわけではない。
そして、現在自然環境に生息する外来生物は、生きて遺伝子を継承するという単純な目的のために生存していることを理解すべきであろう。
そのうえで、外来生物問題にきちんと対峙する必要がある。
本書は、さまざまな外来生物の気持ちを吐露させている。
それぞれに事情を持ちながら今を生きる外来生物の嘆きに耳を傾けるために、本書が果たす役割は大きい。
紙の本
どの辺りで区切るのか
2020/10/28 22:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
外来生物といっても特別な存在ではなく、シロツメグサ(クローバー)やイエネコも該当するとのこと。考えてみれば稲も南方由来なので、どこからが在来種なのか決められないようにも思います。