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紙の本
ニーチェの遠近法 新装版 (クリティーク叢書)
著者 田島 正樹 (著)
ニーチェが残した無数のアフォリズム。この独特の表現形式の意味と言語的可能性を模索し、伝統的哲学とは異なる「認識」と「遠近法」を求めた哲学者の横顔を浮き彫りにする。96年刊...
ニーチェの遠近法 新装版 (クリティーク叢書)
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商品説明
ニーチェが残した無数のアフォリズム。この独特の表現形式の意味と言語的可能性を模索し、伝統的哲学とは異なる「認識」と「遠近法」を求めた哲学者の横顔を浮き彫りにする。96年刊の新装版。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
田島 正樹
- 略歴
- 〈田島正樹〉1950年大阪市生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得。東北芸術工科大学教授。著書に「哲学史のよみ方」「魂の美と幸い」「スピノザという暗号」など。
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ニーチェ哲学の上演
2004/04/04 20:40
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投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る
『哲学史のよみ方』と『スピノザという暗号』、とりわけ後者を読んで以来、田島正樹という哲学者は私にとっての注目株になった。『ニーチェの遠近法』もいつか読みたいと思っていて、同じように『現代思想としてのギリシア哲学』と『ハイデガー=存在神秘の哲学』を読んで以来、注目してきた古東哲明の『〈在る〉ことの不思議』と同時に購入して一気に読み切った(古東本は序章だけ読んで、そのあまりの密度の濃さに圧倒されてしまってしばし中断)。
ニーチェに特有の表現形式(アフォリズムの哲学)がいかにその主張内容と切り離し得ないものであったか、つまり「語る」ことも「示す」こともできない真理、誰もそのことについて「欄外の書き込み」をなしえない思想(たとえば永劫回帰)をニーチェはいかに表現したか。これに対する著者の回答は、「ニーチェのテクストは、真理を直接語るのではなく、上演しようとする。これが彼の哲学に、これまでの哲学とはまったく異なった表現方法をとらせる根本動機となっている」というものだった。
では、そのようにして表現されたニーチェの哲学(遠近法と観点の哲学)は、いやその断片群はいったい何を実現しえたか。この点については、本書の219頁以下で実地に体験されたい。