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国家がなぜ家族に干渉するのか
政府が「女性の活躍」を華々しく謳う一方で、家庭教育支援法案、親子断絶防止法案、自民党の憲法改正草案(24条改正)、改正教育基本法など、女性の権利を制約したり、家族のあり方...
国家がなぜ家族に干渉するのか
国家がなぜ家族に干渉するのか 法案・政策の背後にあるもの (青弓社ライブラリー)
商品説明
政府が「女性の活躍」を華々しく謳う一方で、家庭教育支援法案、親子断絶防止法案、自民党の憲法改正草案(24条改正)、改正教育基本法など、女性の権利を制約したり、家族のあり方や性別役割を固定化しようとする法律や法律案が議論され、それらを成立させようとする動きが顕著になっている。また、内閣府の婚活支援や各自治体の官製婚活も活発化しているのが現状である。
個人の権利を制限する一方で、「家族・家庭」や「個々人の能力・資質」までも共同体や国家に組み込むような諸政策の問題点の核心はどこにあるのか。
他方で、家族や子育て、性的マイノリティを支援する社会制度の設計は喫緊の課題である。国家の過度な介入を防ぎながらどう支援を実現していくのかを、家族やジェンダー、福祉、法学の専門家がそれぞれの立場から縦横に論じる。日本の右傾化を問ううえでも重要な一冊。
執筆者
本田由紀/二宮周平/千田有紀/斉藤正美/若尾典子/伊藤公雄
(以上、執筆順。敬称略)
目次
- 序章 なぜ家族に焦点が当てられるのか 本田由紀
- 1 家族と国家
- 2 現状の異常さ
- 3 その背景にあるもの――一九九〇年代からの布石
- 4 政権奪回後の自民党政治の性質
- 5 教育をめぐって起きていること
- 6 本書の構成
- 第1章 家庭教育支援法について 二宮周平
- 1 本法案の概要と問題点
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