紙の本
図書館あるある。
2018/01/27 18:38
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館の契約職員、父親と二人暮らし。ちょっと気弱だけど優しくて鈍い三十路女性が主人公。
甘い物ばかり食べてる男性職員、自分にも他人にも厳しい女性職員との仕事、妻に先立たれて料理に目覚めた父との生活の中で
憤ったり悲しんだりしながら自分を見つめ、幸せとはなにか考えさせてくれるような話。
図書館職員あるある。腹の立つ利用者あるあるー!(笑)
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勝手にほのぼの図書館を想像していたため、利用者ともめる場面が多く、図書館員としては読んでて辛かったのです…まあそこは重要ではなかったんでしょうし、仕方ないか。
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図書館分館でのお仕事小説の部分よりも分館の人間模様の話や家族の再生物語の部分が大きい。図書館業務だけでなく、来館者の愚痴、クレーム対応や地域住民の御用聞きなど多岐にわたり、職員の祖父が来館され、うるさいとか他の来館者からのクレーム対応は仕事の鑑だと感じる。岡部は遥のオカズを取るなど苛々する所もあるが、遥が溝端という人物と対立していた時は間に入って止めるなどどこか憎めないと思う。母が亡くなり、父は料理を覚え、遥をサポートしたりなど家族の存在のありがたみを感じる。実生活と同じ目線だから力を抜いて読めて良い。
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旅行すら出かけることもなく
母が亡くなってしまう。
優しい言葉の一つでも、どうしてかけてあげなかったのかと問われた父は娘に答えるのだ。
『いつものことが一番大事だ』『母さんは最後までいつものことをしたのだ』と。
いつものことが出来るふつうの毎日の幸せを感じていた母と、そのことをちゃんと理解していた父。
亡くなった母を不憫に思っていた娘の胸のつかえがとれる瞬間の会話が
胸に深く深く染みわたりました。
町の図書館の分館に派遣で勤める娘の日々もまた
ふつうの日々の幸せにあふれていて
読み終わった私は思わず本を抱きしめてしまうのでした。
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内容(「BOOK」データベースより)
みさと町立図書館分館に勤める遥は、33歳独身の実家暮らし。遥が持参する父お手製の弁当に、岡部主査はいつも手を伸ばし、くすねていく。人事異動でやってきた彼は、図書整理もできないネットサーファー(死語)で砂糖中毒だ。本の貸借トラブル&クレーム対処をはじめ、家庭内の愚痴聞きや遺失物捜索など色々ある“図書館業務”は、ままならないことが多い。でも小さな町の図書館分館では、訪れる人たちの生活が感じられる。理解もできる。だから、ここではちょっと優しくなれるのだ。いなかの図書館を舞台に描かれる、小さな町のハートフル・ストーリー。
図書館、書店物はどうしても手を出してしまうんだなあ。どちらも自分がなりたかったけれどならなかったものだからなんだろう。この本は図書館小説としての魅力は乏しく、現代の恋愛結婚に奥手な人々の生活の方に重きを置いております。図書館の描写が少ないのはいいとしてもモンスタークレイマーのエピソードばかりで、図書館勤務が非常に辛いもののように感じられます。しかもこの主人公絵本以外読んでいません。本の1冊や2冊紹介してくださいよと言いたくなりますです。ぽっちゃりで天然で図書館勤務って結構好きですけどね。
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母親をなくして父と二人で暮らすアラサー。
不器用ながら愛情が感じられる二人のやりとりは
染みましたが、
正直、この主人公に感情移入できん。
もし同僚にいたとしたら、
もっとしっかりせーや、と言ってしまいそう。
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児童文学を書いていた作家さん。初読み。とても読みやすいし、だからといって、安易ではなく、表現も豊かです。
小説だからか、詰め込んだように書かれている図書館のエピソードが大変。利用者の多い本館ならありそうだけど、分館なら、規模も小さいし、常連の方が多いと思うので、もう少しホッとする図書館ではないのかな?
図書館ならではの、本のエピソードが、もう少し欲しかった。
人と人との思いや、微妙な行き違い、ホッとする関係など、こちらはエピソード満載。ストーリーは面白く読めました。続編希望。
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図書館もののお話かと思いきや、地方の図書館で働く3人の「死」との向き合い方、家族との関係を描いた小説。
30代の女性の生きづらさというか、地方の息苦しさというのを感じるんだけど、本人たちはそれなりに前向きに、肯定しながら、受け入れながら生きていこうとしている。
方言が優しい雰囲気を出してるんだろうなぁ。
方言が出てくる小説が増えてきた気がする。
もし有川浩だったら、ここにキュンキュン要素を入れてくるんだろうなぁと思うけど、何でもかんでも恋愛に結び付けない関係も人間にはあるよね。刺激的なストーリー展開ではないけど、寄り添ってもらえた気がする。
りんごが美味しい県。静かな世界。冬の寒さは想像できないけど。
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みさと町立図書館分館で働く遥。
小さな町の分館でのおはなしと思いきや、分館に勤める人、近所のおばあさんなど狭い田舎のいろいろな話だった。
遥の父親が作る料理は美味しそうだが、描写が少し乏しかったな…
読書メーターで読みたい本ランキング1位(2017.9.20~10.19)ということもあって期待していた分少し拍子抜けでした。
遥のキャラクターはとてもユニークだったかな。共感するところもあったし。
2018.8.13読了
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33歳の図書館職員の主人公。母親を亡くし、父親と二人で暮らす日常を描いている。期待していた図書館業務の描写は少なめで、それ以外の人間関係の方の話しが重点的。母を亡くし、気力の亡くなった父を気遣い立ち直らせた主人公が、中盤から何故か気が回らなくなるのが解せないなあ。でもお父さんの方言が愛らしく、料理の本のエピソードと作る料理が良かった。
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図書館が好きです。
図書館を舞台にどんな話が展開するのかと期待したのですが、
最初から図書館とは直接関係ない老いの話が続き、ちょっと
読むのやめようかなと思いました。
読みすすめると、確かにあたたかな話ではあります。
でも主人公が自分に自信がないのが理由なのか、結婚も諦め、
悟りの境地にいたっているのがあまり感情移入できず、
最後までふわっと掴みきれずに終わってしまいました。
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青森県と思われる架空の町・みさと町の図書館分館で契約職員として働く山本遥は定年退職した父親と二人暮らし。数年前に母親を亡くし、現在は父親が家事をしている。遥は、料理を始めたばかりの父親のために図書館で料理本を借りてきてあげたりしている。図書館は分館なので、職員は遥を含めて3人。司書(職員)の香山と事務を担当する役場から異動た岡部、それに遥。遥のご近所のおばあさん、遥の父親に言い寄ってくる父親の学生時代の女友達、司書の香山さん、実家に帰らず図書館で年越しをする岡部。周囲の人たちと父親との日々を遥の視線で綴る。
初めて読む作家だった。ものすごく良かった、という感じではないのだけれど、ちょっと気になる。他の作品も読んでみようか、という気になる作家だった。
余談だが、分館とはいえ3人って少なすぎないか?本館から応援があるのかな?
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図書館で本を見ているとき、タイトルに惹かれて手に取りました。もちろん内容はまったく知らなかったのですが、とてもよかったです。
母親を亡くした主人公とその父親の日々を軸に、主人公の家族も含むいろんな人の家族との関係を描いていました。特別なことじゃなくて「日常」これが一番大事なんだなとしみじみ思いました。私の両親は亡くなっていませんが、父がいろいろとありまして、ずっと長いこと、年々、私たちの日常は浸食されてるように感じています。母にも読んでもらいたいなと思いました。
ちなみにタイトルは主人公の勤務先という以外、全然関係ないように思います。
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ほのぼの系。
タイトルには”図書館”とあるけれど、母親を亡くした主人公と父親、家族の絆というのが軸になっている物語。
主人公の勤務先が図書館分館で、そこの職員やちょっと困った利用者さんが登場したりはしますがストーリーのメインではない。後半は職員のうちのひとりがそこそこ存在感発揮してきますが。
図書館はあくまで、主人公の日常の一部分のような書き方がされています。
特別な何かが起こるような話ではないけど、あーこの気持ち分かるなぁと共感しながら読める。
ちなみに、図書館は実際には怒鳴ったりクレームつけてくる利用者さんは少ないです。物語中に描かれるのは癖のある方ばかりなので、そういった人達は少なくて大半は普通に利用してる方のほうが多いですよ。
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図書館中心の話ではなく、主人公中心の(まわりでおこる)話だったので思ってたのと違ったがいい話ではありました。