招かれざるサンタクロース （ヴィレッジブックス イヴ&ローク）

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投稿者：紫月　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

クリスマスムードに賑わうニューヨーク。
そんな中、プレゼントの配達人を装ったサンタクロースは、連続レイプ殺人犯だった。
死体に施された化粧。そして『マイ・トゥルー・ラヴ』のテンプタトゥー。

クリスマスの十二日。男性が『トゥルー・ラヴ』(恋人)にプレゼントを贈るというクリスマス・ソングあるらしい。
そてして歌の通りに、死体にはプレゼントが。

被害者に共通のつながりがあったデートサーヴィスに、ピーボディとマクナブ潜入することになるのだが、相変わらず喧嘩ばかりのこの二人の関係も、少しずつ変わっていこうとしている。

件のデートサーヴィスの経営者は、ゴージャスな双子だ。
ロマンス小説のお約束通り、このシリーズには美男美女がたっぷりと登場するのだけど、これも作者のサーヴィスなのだろうか。
読んでいて楽しいことは、まず間違いない。

また、前回の事件で、互いに気まずくなるほど近しくなってしまったイヴとサマーセットにも注目。
この二人、本当はとっても仲良しなんじゃないだろうか。
いつものように喧嘩したくて、でも思うようにいかずにじりじりしている二人は、子供のようだ。

ロークと初めてのクリスマスを迎えるイヴ。
二人の華やかな私生活も、このシリーズの見どころの一つだ。
クリスマスの過ごし方を知らなかったイヴが、ぎこちなく友人にプレゼントを選んでいく様は、とても微笑ましい。

心のこもった数々のプレゼントに華やかなパーティ。

残虐な殺人が続く中にあっても、ニューヨークの街はとっても華やかだ。

ちょっと読む時期を間違ったかも。
部屋にツリーを飾りたくてたまらなくなってしまった。