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商品説明
【若山牧水賞(第26回)】光漏る方へ這ひゆくひとつぶの命を見つむ闇の端より ずつとずつと裸族でゐたい一歳児追ひかけて父は朝食逃す 香椎潟にゆふやみ降れば魚たちの飛び跳ねやまず名は分かねども 願念寺住職・黒瀬珂瀾による歌集。【「TRC MARC」の商品解説】
光漏る方へ這ひゆくひとつぶの命を見つむ闇の端より
早朝の水質検査が終わるころ
斜めに差してくる幾本もの光
まっすぐ歌がやってくる
【自選5首】
言葉を五つ児が覚えたるさみしさを沖の真闇へ流して帰る
生なべて死の前戯かも川底のへどろ剥がれて浮かびくる午後
詩が僕を訪ねないので浜を這ふ蔓菜に死者の記憶を語る
うみそらの澄みゆく朝に切る舵の肌寒を妻と分かちたきかな
海沿ひに二年を生きて去るわれへ朝の汽笛は低く響けり【商品解説】
著者紹介
黒瀬 珂瀾
- 略歴
- 〈黒瀬珂瀾〉1977年大阪府生まれ。春日井建に師事。「黒耀宮」でながらみ書房出版賞、「蓮喰ひ人の日記」で前川佐美雄賞受賞。未来短歌会選者、読売歌壇選者。願念寺住職。
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