「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/05/20
- 出版社: 出版芸術社
- サイズ:19cm/243p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-88293-518-6
読割 50
紙の本
星から来た船 上 (星へ行く船シリーズ)
著者 新井 素子 (著)
麻子の恋人で、火星の探偵事務所の所長、水沢良行は、ひどく取り乱していた。20年前に生き別れた実の弟が突然、火星にやってくるというのだ…。「星へ行く船」シリーズ番外編。書き...
星から来た船 上 (星へ行く船シリーズ)
星へ行く船6 星から来た船 上
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
麻子の恋人で、火星の探偵事務所の所長、水沢良行は、ひどく取り乱していた。20年前に生き別れた実の弟が突然、火星にやってくるというのだ…。「星へ行く船」シリーズ番外編。書き下ろし「行ってらっしゃいませ」を併録。〔コバルト文庫(集英社 1992年刊)を加筆修正し、書き下ろしを加えたもの〕【「TRC MARC」の商品解説】
田崎麻子の恋人で、火星の探偵事務所の所長、水沢良行は、ひどく取り乱していた。きけば、20年前に生き別れた日の弟が、突然、火星にやってくるのだという。彼の名は、山崎太一郎。さぁ、トラブルのはじまり、はじまり。――大人気!「星へ行く船」シリーズの番外編が新装完全版で登場! 表題作ほか、16歳だった頃の太一郎の様子がうかがえる書き下ろし短編「行ってらっしゃいませ」と新あとがきを収録。【商品解説】
収録作品一覧
星から来た船 上 | 5−200 | |
---|---|---|
行ってらっしゃいませ | 201−233 |
著者紹介
新井 素子
- 略歴
- 〈新井素子〉1960年東京都生まれ。立教大学ドイツ文学科卒業。「グリーン・レクイエム」「ネプチューン」で星雲賞、「チグリスとユーフラテス」で日本SF大賞受賞。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
懐かしの…
2022/06/11 15:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
懐かいシリーズの再読中。
あゆみ奮闘記の最終章。
あゆみと太一郎さんとの微妙な距離感とか今読むと微笑ましい。
紙の本
情と絆のSFコメディ
2024/02/18 00:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
2018年くらいにこの新井素子の「星へ行く船」シリーズの復刻版を読みました。
その時懐かしく読みながら「他にもエピソードなかったっけ?」と思いつつそのまま忘れていましたが、先日2019年に本作が上梓されていたことを知りさっそく読んでみました。
「星へ行く船」からさかのぼること数年、水沢所長の婚約者の麻子さんを語り手にした話です。
プロローグでは水沢所長が火星のリトル・トーキョーで探偵事務所をしているという紹介に始まり、火星の宇宙港で生後数週間で生き別れた弟を待つシーンとなります。
もちろんこれが「星へ行く船」シリーズのヒーローである太一郎ですが、水沢所長の母親の兄である山崎氏に引き取られて末っ子長男として育てられていた。
上に四人の年が離れた姉がおり、大病院を経営する山崎氏の財力で乳母代わりのお手伝いさんや義兄たちすべてに可愛がられて成長した太一郎だったが。
あまりにも構われ過ぎたらしく、十六歳で家出をしてそのまま地球を出てあちこちで合法と非合法の狭間の世界を放浪する。
そしてとうとう太陽系を出ていこうというところで産みの母親の顔を見ておこうと思い立ち、火星に住む兄の水沢所長に連絡してきた。
半年前に自分たちの母親が病死したことも知らないままで。
火星に降り立った太一郎ですが、彼を「ぱぱ」と呼ぶ幼女とその保護者の顔をした月村真樹子がくっついてきていた。
そこから「大山鳴動して鼠一匹」事件と名付けられた事件が幕を開けます。
子どもは「祥子ちゃん」という名前だったが、どうやらシリウス星系から火星へ来る途中で母親とはぐれた様子だった。
「星へ行く船」シリーズで「レイディ」というあだ名となった真樹子だったが、祥子が捨て子だと判断してそのまま祥子を引き取る気で火星に降り立つ。
だが祥子の祖父母が娘と孫の行方を必死で探しているという情報に、土星で待ち合わせをして祥子を連れていくことに。
そこに祥子の母親の亮子と、本人は子供がいることを知らない亮子の元恋人の山坂氏が登場して大騒動に。
とてつもなく不毛でまどろっこしいやりとりがあり、土星の宇宙港を占拠したどこか抜けているテロリストの集団があり、クラッシャーの名をほしいままにする太一郎と真樹子カップルの活躍ありで楽しめる。
この二十三世紀くらいを舞台にしているのに昭和の価値観にあふれたSFはどの世代まで通用するのだろうとは思ったが、懐かしく楽しく読み返しました。
復刻版用の書下ろし短編も締めくくりに相応しかった。