映画を観るのが先か、これを読むが先かで印象変わるかも
2021/03/07 22:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
当方は映画を観た後あまりの衝撃に同じ商業施設に入っている書店で購入した身ですが、映画の世界がそのまんま一冊になっています。いや、映画のほうは麦君と絹ちゃんがきちんと生きているので、細かな仕草、セリフに書かれていないアドリブ部分も含めて、演出サイドも役者サイドも素晴らしいのがあらためて分かりました。では映画を観る前にこれを読んだらどうなったかというと、この映画観たくなるでしょう。だって、二人が出会ってから何も事件はないのに別れるなんて、世の中にゴロゴロ転がっている話を映画するのは難しい話でもあるわけだから。しかも、日本の若手俳優の中でも売れっ子の二人を使うときたら観るしかないと。あ、というわけで映画も観てこれも読んでが正解ですね。
投稿元:
レビューを見る
2021年1月29日公開予定の映画「花束みたいな恋をした」オリジナルシナリオ
作者は脚本家 坂本裕二
「Mother」「問題のあるレストラン」「最高の離婚」最近好きだったのは「カルテット」 人の本質に迫った それでも自然な言葉にぐっとくる作品が多い。
今回の主人公は 大々的に宣伝がされているので、脳内イメージで麦(菅田将暉)と絹(有村架純)の出会いから別れまでの愛おしい時間が、懐かしい日記のように綴られていく。
大好きな相手なのに 年とともに少しずつすれ違っていく二人
とても甘酸っぱくて、そして いつかの自分と重ね合わせるようなやりとりがそこここにあって キュッと苦しくなる。
さぁ 本も読んだし 映画観に行こうっと。
投稿元:
レビューを見る
両思いになって恋人になるまでのシーンは読んでいるこちらまでウキウキするような描写で、別れまでのシーンは切なくでも共感もできるような描かれ方をしていた。
映画を観る前に読了したのだが、映画を観るのがより一層楽しみになった。
投稿元:
レビューを見る
先にノベライズを買って、結局こちらも読みました。映画とセリフやシチュエーションが全く同じではないですが、それもまた楽しいかな…と。
ネタバレですが最後お互いに後ろ手を振って別れるシーン、「互いに気付かず」と明記されてるのが読めて良かったです。映画で観た時も違和感があったのですが、お互い見えてなかったんですね!
自分は振り返らないけど、相手は振り返るかも。あるいは振り返って欲しい?新しい恋に生きる2人が象徴的に描かれていて、ちょっぴり淋しいけど微笑ましい名シーンでした。
投稿元:
レビューを見る
一言で言ってしまえば、ありふれた若い男女の恋愛物語なのかもしれない。でもどうしてだろう、ページを捲る度、交わされる二人の言葉に触れる度、心がギュッと苦しくなって、涙が出そうになる。それはきっと、自分も経験した奇跡の出会いを思い出してしまうからなのかもしれない。互いに惹かれ合い、愛し合い、そして気持ちが変わらず、ずっと一緒にいられるますように…出会った当初は誰もがそう願うはずなのに、実際はとても難しい。すれ違いが違和感になり、嫌いが無感情に変わり、互いを何者にも思えなくなる。一分一秒が愛おしかった日々が、少しずつ変色し、枯れていく。そう、美しかった花束がやがて萎れていくように。恋って難しい。でもやめられない。だってやっぱり誰かを好きになるって、奇跡だから。
投稿元:
レビューを見る
『俺も今村夏子のピクニックを読んでも何も感じなくなってるかもしれない。読んでも頭に入ってこないんだよ。』_φ(・_・
2021/3/28 4.8
投稿元:
レビューを見る
他愛も無いような小さなできごとや会話が、まるで小さな花がぽっと咲くように、日常を彩ってくれる。
そんな小さいけれど幸せな思い出の欠片を一つひとつ味わえてしまって、こちらまで多幸感。そして小さなすれ違いが重なったりほろ苦い出来事もあったり。以下、ちょっとネタバレ含みます。
最後は散ってしまうけれど、その切なさは、それまでのできごとがより一層愛おしくみえてくる。
ああ恋ってこんな感じだったかなと思い出した。
大学生の時にもっと恋しておけばよかった、と思わせてくれる。
投稿元:
レビューを見る
まるで自分を見ているかのようだった。
映画も、本も、どちらも素敵だった。
絹ちゃんと麦くんが海に行き、しらす丼を買いに行った麦くんが急にいなくなったときから少しずーつずれ始めたのかなあ。
みんな幸せになって欲しいなあ。
投稿元:
レビューを見る
人は日々変わり続け、ずっと同じではないけど、一緒に変化していける人がずっと過ごしていける人なのかなと思った。
長く付き合った人のことを思い出した本だった。
投稿元:
レビューを見る
映画は見ていないけど、友人たちは絶賛していた。
オードリーの若林がこの映画について触れていて、気になって(ただし本人は観ていないそう)手に取った。
1時間足らずで読了。
甘酸っぱいというか、他人からしたらなんてことないことで喧嘩になるところとか、リアルさを感じた。
投稿元:
レビューを見る
一気に読んだ。麦と絹の両方に共感できて、それだけキャラの書き分けができてて、すごい。
恋愛ものには興味が薄れてるけど、人間ものだから読めるのかな。
投稿元:
レビューを見る
だいすき。
絹と麦が初めて会った日の帰り、絹が親に話しかけられたときの話しかけないでが好き。
デートを重ねたときのポイントカードの下りが好き。
こうやって奇跡みたいに趣味が合うことってあるよね、でもそれを偶然と思うか運命と思うかは大きな違いで。
二人共運命だって思えたから運命になった。
そんな二人のリアルな話がとても良かった。
返信できないのに思考停止出来るスマホゲームだけは進むのとてもわかる。
パン屋さんの閉店に共感できない気持ち/ポイントが伝わらなくて距離を感じる気持ち、両方とてもわかる。
こういう、人が近づいていくときと離れていくときのリアルな描写が本当に天才的だと思う。
投稿元:
レビューを見る
単純に、羨ましい(笑)麦くんと絹ちゃんのように、文化的で健全な恋愛がしたい。本を恋人と対等に語り合うって理想すぎ。近所のパン屋さんで買った焼きそばパン食べながら多摩川沿いをお散歩したい。好きだけで一緒にはいられない。好きだからこそすれ違ってしまって、価値観をすり合わせるのは難しい。あと一歩、なんだよな。その辛ささえも楽しめなくなったときが、別れの時なのかもしれない。歯痒ささえも快感に変わっていたあの頃には戻れないって実感する時が来たら、きっともうそういうことなのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
とっても綺麗な水色、可愛いお花が描かれた本でした。
現実的に成長した麦と自分らしく生きる絹が自然と離れてしまった。淡〜い恋、花束みたいな優しい恋でした。
投稿元:
レビューを見る
そもそも私がこの書籍を読むことになった理由は、とある書籍(三宅香帆著・「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」)にて、当書籍の男性主人公が、「忙しい日々に忙殺されて、本を読む時間すらなくなっていく」人の例?として興味深く紹介されていたからである。
そして私は、この書籍をオリジナル小説として捉えていたのだが違っていた。どうやらこちらが「映画の脚本」で、ノベライズ版、が、小説化されたものであるらしい…
ただ結果的に、この「脚本版」を読んだ事は正しかったのではないかと思っている(エンターテインメントを楽しむという観点から)。実際の映画は、スゲタショウキ、有村架純、という当代きっての俳優陣で演じられたようだが、私はこのシナリオ版を、彼ら二人の姿を思い浮かべながら読んだ、訳では実はなかった。そもそもそれではリアリティが無い、無さすぎる。…私が常に思い浮かべていたのは、近所の居酒屋で知り合った20代の飲み友達カップル、SちゃんYちゃん(としておこう)だった。実際、半同棲している(と私が勝手に思っている)彼ら二人の日常会話、仕草、思い、すれ違い、は、きっとこの物語に出てくるような内容では無いかと…、そのような妙に現実味のあるリアリティを持って読み続ける事ができた。そういう意味でも、役者の違えど、このシナリオ版を読めた事は大いに意味あるものだったと思っている。
そもそも発行されて、映画が公開されて、既に3年が経っている訳で、決していま現在、耳目を集めるようなエンターテイメントでは無いかとも思う。ただ、いま現在、ここ最近、の、若い世代の皆が置かれている社会環境、個々人の考え方、を正しく捕まえている作品では無いかと思う。読んで不快感を感じる事はない、秀作であると言えるだろう。