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俳句の世界 発生から現代まで (講談社学術文庫)
著者 小西 甚一 (著)
名著『日本文藝史』に先行して執筆された本書において、著者は「雅」と「俗」の交錯によって各時代の芸術が形成されたとする独創的な表現意識史観を提唱した。俳諧連歌の第一句である...
俳句の世界 発生から現代まで (講談社学術文庫)
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商品説明
名著『日本文藝史』に先行して執筆された本書において、著者は「雅」と「俗」の交錯によって各時代の芸術が形成されたとする独創的な表現意識史観を提唱した。俳諧連歌の第一句である発句と、子規による革新以後の俳句を同列に論じることの誤りをただし、俳諧と俳句の本質的な差を、文学史の流れを見すえた鋭い史眼で明らかにする。俳句鑑賞に新機軸を拓き、俳句史はこの1冊で十分と絶賛された不朽の書。【商品解説】
目次
- はじめに
- 1.俳諧と俳句
- 2.雅と俗
- 3.定型と季
- 1 俳諧の時代
- 1.古い俳諧
- 1.連歌と俳諧の差
- 2.連歌師の俳諧
- 3.荒木田守武
- 4.山崎の宗鑑
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紙の本
優れている、としかいいようがない本
2015/10/20 08:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
俳句のことを少し、と思って読んだのだが、あの古文研究法の小西先生の著作であり、徹底して手を抜かない、それも源流から現代までである。
また、著者自身俳人で鑑賞への美学もはっきり表明している箇所もある。ここまで書かれると、もう他の俳句本は読まなくてよいというのはよくわかる。
なんというか、作家や俳人にありがちな狭小な観点や意味不明はこだわりなど吹き飛ばしてくれる強さも感じる。
レベルを落とさない、されど読みにくくしない、読者であることの努力も十分求める、そんな本なのだ。さすがだ。
紙の本
手っ取り早い
2013/10/14 11:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンパクトでそれなりにわかりやすい
でも、何冊かは文藝批評とか文藝史とか読んでないと、頭に入ってこないかも
馴れです
俳諧・俳句の歴史的・構造的成立といったものが、簡潔にまとめられてます。
奇妙な言い回しは、トリックがあります
あとがき参照
芭蕉によって、俳諧の理念というか、評価基準といったものが確立されたようです
個人的には、近代以降の俳句にやはり惹かれます
具体的には、
幾たびも雪の深さを尋ねけり 子規
以降、とくに誓子は素晴らしい
掲句は、自然の情景(雪景色)ではなく、個人の行為(何度も尋ねる自分)を感傷的に捉えたもので、近代俳句でしょう
再追加の章は、現代文学の基礎的基準といったものに触れていて、面白いです
西洋現代詩へ寄与した俳句、芭蕉であるとか
連歌における「とりなし」が、享受者の積極的参加による文藝作品成立という現代的な批評理論(受容美学)に先行するものであるとか
芭蕉の章中に「かるみ」の解説でみせる、著書の気質といったものに好感を持ちます
紙の本
5・7・5ミクロコスモス
2001/05/18 03:03
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鶴見 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本語の素晴らしく奥行きの深い表現力の働きを象徴するのは俳句であるかもしれない。
俳句では、叙述しない表現、無言の表現、が中心理念となる。たいへん豊かな映像を浮かび上がらせるための語法を生命とする。