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紙の本
箱舟はいっぱい (小学館文庫 藤子・F・不二雄<異色短編集>)
著者 藤子・F・不二雄 (著)
SF的手法を駆使して現代世相を痛烈に風刺した異色短編集! ▼第1話/箱舟はいっぱい▼第2話/権敷無妾付き▼第3話/イヤなイヤなイヤな奴▼第4話/どことなくなんとなく▼第...
箱舟はいっぱい (小学館文庫 藤子・F・不二雄<異色短編集>)
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商品説明
SF的手法を駆使して現代世相を痛烈に風刺した異色短編集!
▼第1話/箱舟はいっぱい▼第2話/権敷無妾付き▼第3話/イヤなイヤなイヤな奴▼第4話/どことなくなんとなく▼第5話/カンビュセスの籤(くじ)▼第6話/俺と俺と俺▼第7話/ノスタル爺(じい)▼第8話/タイムマシンを作ろう▼第9話/タイムカメラ▼第10話/あのバカは荒野をめざす▼第11話/ミニチュア製造カメラ▼第12話/クレオパトラだぞ ●登場人物/浦島太吉(浦島家の跡取り息子。学徒出陣で出征する)。里子(太吉の幼い頃からの許嫁。太吉の出征直前に式を挙げる)。気ぶり爺(浦島家の土蔵に閉じこめられていた老人)。(第7話) ●あらすじ/恒星間航行が実用化された遠い未来、新たな事態が問題になっていた。閉ざされた空間で長い間、顔をつき合わせて暮らす長距離宇宙船内では乗組員が異常な精神状態になるのは避けられず、仲間割れ、暴動、反乱といった悲劇が起こるようになっていた。そこに目を付けた宇宙時代の新ビジネスとは……(第3話)。▼終戦を知らぬまま孤島のジャングルに隠れ住んでいた男が、30年ぶりに故郷に帰ってきた。しかし、村はダムの底に沈み、妻もすでに死んでしまっていた。思い出の木の下で回想にふけるうちに、男はある予感にかられて走り出す! そして彼が踏み込んだのは、失われたはずの30年前の世界だった!(第7話)。人類の永遠の夢・タイムマシン。これを使えば21世紀の未来だろうが、恐竜の住む白亜紀だろうが思いのまま!……どこにでもいる中学生・松井少年に、ある日、見知らぬ男が声をかけてきた。なんとタイムマシンを製造できるというのだ。理論が発見されていないだけで、現在の技術でも製造が可能だと男はいうのだが……(第8話)。【商品解説】
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書店員レビュー
心躍るアイデア、その見せ方!全…
MARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店さん
心躍るアイデア、その見せ方!全て嬉しいF・不二雄の短編たち!ときに笑ってときに考えさせられる懐の深さも。ああ日本人でよかった・・・!ピカイチは[箱舟はいっぱい]収録のこれ「あのバカは荒野をめざす」説得できなかった昔の自分に満ち足りて歩き出す主人公の姿はまさに人生賛歌・・・・!!!文芸 工島
紙の本
ん~、やっぱり隠匿されるかな
2023/07/11 16:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界の危機が近付いた時、政府はどう対処するだろう。彗星や小惑星の衝突なんて避けようもない事態の場合、国民に黙っているかも知れない。
そんな発想からくるブラックな話。
紙の本
名篇「カンビュセスの籤」が収録された一冊です。
2022/04/08 21:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
愛らしい描画とザラっとした読後感の落差というかギャップが脳裡に焼き付く「カンビュセスの籤」が、何と云ってもイチ推し。「ミート・キューブ」、あなたは食することが出来ますか?
紙の本
こんな本は見たことない
2016/04/14 00:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ボランチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤子先生の作品というとドラえもんに代表されるような夢や希望に満ち溢れた大人が子供にぜひ見せたい!という漫画っていう印象がものすごく強いんですが、その分この異色短編集を見て「え!?」という感覚に襲われます。ぜひ大人の方に読んでほしい傑作異色作品集です。
紙の本
藤子・F・不二雄の大人向け短編
2015/08/19 15:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オキシジェン - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤子・F・不二雄さんの大人向けの短編がつまっています。
どの作品も、考えさせられるものばかりで、何回も読み直してしまいます。
ドラえもんが好きな大人なら、楽しめると思います。
紙の本
SF(少し不安)な物語
2011/10/01 11:32
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
収録作品は次の12作品。
「箱舟はいっぱい」
「権敷無妾付き」
「イヤなイヤなイヤな奴」
「どことなくなんとなく」
「カンビュセスの籤」
「俺と俺と俺」
「ノスタル爺」
「タイムマシンを作ろう」
「タイムカメラ」
「あのバカは荒野をめざす」
「ミニチュア製造カメラ」
「クレオパトラだぞ」
初めて掲載されたのがいずれも青年誌のため、ブラックな内容が多い。
「イヤなイヤなイヤな奴」
長距離宇宙貨物船は、閉ざされた空間内で、同じメンバが長期間、顔をあわせ続けているため、
次第に全員が異常な精神状態になっていく事が多い。
そのために会社がとった防止策は・・・。
「共通の敵」がいる時が一番まとまる、というのは、まさにその通り、としか言いようがない。
が、その「共通の敵」が見えなかったり、身近に感じられなかったりする「目の前に見える」ものでなかったりすると、逆に全然、まとまらない。
どこかの国のセンセイ達が見事に証明してくれたのは記憶に新しい。
「どことなくなんとなく」
いつもと変わらぬ日常が続いているはずなのに、何か違和感を感じる。
起きる事の一つ一つは全く何もおかしい所はない。むしろ、なさすぎる所に疑問を感じる主人公。
今、現実だと思っている事が実は夢でしかない、という「胡蝶の夢」(あるいは映画の「マトリックス」)のような話が本当だったら・・・
よく考えると読んでいて不安になってくるような作品。
「カンビュセスの籤」
究極の選択を迫られる怖い話。
一人さえ生き残れば、クローンなどの技術で人類は再生できる、と言われても、そんな状況に耐えられるか、まったく自信がない。
というより、耐えられない自信がある、と言った方がいいかもしれない。
「ノスタル爺(じい)」
太平洋戦争の終戦を知らず、孤島のジャングルで30年暮らしていた主人公。
奇跡的に発見され、日本に戻るも、故郷はダムの底に沈んでいた。
近づける所までは近づこうとすると、水の底に沈んだはずの村が目の前に広がっていた。
なぜかは分からないが、主人公は過去の世界に行ってしまったのだった。
過去の世界では、ひどい待遇を受けてしまうが、それでも、過去に残る決心をする主人公。
「現在」とは接点がほとんどなくなってしまった主人公にとっては、「過去」が「現在」なのだろう。
ラスト、ひどい待遇にも関わらず、失った「過去」で暮らす主人公の満足そうな表情が印象に残る。