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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.7 11件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.10
  • 出版社: 国書刊行会
  • サイズ:20cm/353p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-336-04567-4

紙の本

エンベディング (未来の文学)

著者 イアン・ワトスン (著),山形 浩生 (訳)

地球人の言語構造を求めて突如やって来た異星人。ドラッグのトランス状態で生まれる未知の言語を持つ部族。言語と世界認識の変革を力強く描いたデビュー作。最優秀賞SF賞アポロ賞、...

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エンベディング (未来の文学)

税込 2,640 24pt

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商品説明

地球人の言語構造を求めて突如やって来た異星人。ドラッグのトランス状態で生まれる未知の言語を持つ部族。言語と世界認識の変革を力強く描いたデビュー作。最優秀賞SF賞アポロ賞、シクラス賞受賞。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

イアン・ワトスン

略歴
〈ワトスン〉1943年イギリス生まれ。オックスフォード大学で英文学修士号取得。東京教育大学などで教職につく。著書に「ヨナ・キット」「オルガスマシン」など。

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みんなのレビュー11件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

人の突き詰める「科学」にしろ「哲学」にしろ、唯我論ではないか。言語構造を吟味しながら組み立てた「コンタクト」物語で、刺激と興奮に充ちた問いを発するSF話題作。

2005/01/05 14:23

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 センテンスは短い方が理解され易い。「誰それが何した」「ナントカはかれこれだ」のように主語と述語を明確に構成しなければ、文章も発言もすんなり理解されない。インパクトも弱い。1つのセンテンスに主部と述部が複数組並んでうねるような文章には、ノーベル賞作家クロード・シモンのように独特な息の長い文体で快楽へ導くものもある。だが、2〜3組ならともかく7〜8組も主述が埋め込まれ、その関係が明瞭でないなら読み手は途方に暮れる。

『エンベディング』すなわち「埋め込み」という題のこの小説は、埋め込みを研究する言語学者クリス・ソールをとりまく物語。世界認識を支えコミュニケーションに資するための言語が、シンプルな主述関係でなく複雑な埋め込みで成り立っているとどうなるか。ソールは、カスパー・ハウザーや「野性の少年」を彷彿させる人種を人為的に育成する言語実験に取り組んでいる。そこへアマゾン奥地にいる旧友から便りが届く。ドラッグに親しい部族ゼマホアが、複雑な埋め込み構造の言語を操ることがあるという情報がもたらされる。
 閉鎖的な実験ユニット、文明から遮断され呪術に支配された奥地という2つの舞台がどう絡んでいくかだけで充分にスリリングだ。アマゾンには反帝国主義のゲリラも暗躍する。加えて支柱として「コンタクト」というSFのテーマがそびえ立つ。知性を持つ地球外生物との「コンタクト」というテーマを掲げたとき、コミュニケーションをどう描くかが小説のヴァリアントとなろう。「どのように?」と引き摺られていくのだ。

 地球上に言語は何千種と本文中にもあったが、近代合理主義に基づく「人間としての論理」を支える言語構造なんてものを使い、それと別の体系を構想することで、こういう物語を構築してしまうということにもただならぬ興奮を覚えた。
 見つめ合い微笑み交わせば分かる、触れれば分かる、悟れば分かるといった非言語コミュニケーションでなく、人間以外の知性もまた「論理的、合理的会話」による「取引」をもちかけることが何とも愛らしくはある。また、この段階で唯我論という表現を使って、人外に哲学や科学を否定させる問答は面白い。地球外知性には「この現実」を打破していくという壮大なたくらみがあり、そこにもまた大きな昂ぶりを覚えた。
 
 訳者・山形氏は作家ワトスンの小説パターン解析から、文体や構成の欠点に至るまで、神経質なまでの解説を添えている。訳者だからといって判官びいきはしないよという険しい姿勢で、対象に向う誠意には敬意を抱く。けれども、今さらこの内容で興奮するのは、SFとコンタクトの少ない私のような者だけなのか。
 文体や技巧が洗練されず、訳者をして「小説的に下手くそ」のそしりを受けても、意表を突く着想の連係で、堅固な近代的価値観に揺さぶりをかける力は大きい。破綻的展開でなくヒューマニズムに行動する人物がもたらすカタルシスも大きい。
 しょせん私たちは埋め込まれた感性と知性で読み解くより仕方ない受容者ではあるが、同様の限界を感じつつ、書き手として理性革命による転覆をもくろむ作家からほとばしり出る小説には響く。超言語の領分で…。だから好きになった。訳者もできればもっとほとばしらせて、解説書きなはれ(笑)。

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紙の本

ワトスンらしい作品と言ってしまえばそれまでなんですが、、、

2005/08/01 00:25

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る

「処女作には作者の全てがある」という言葉があります。
イギリスのベテランSF作家であるワトスン氏の処女作です。

言語学者のクリスはエンベディング(自己埋め込み)を応用して人工普遍言語の研究をしていた。
彼の旧友のピエールはアマゾンの奥地でドラッグにより理解される言語を持つ部族を研究していた。
この二人が未曾有の事件に巻きこまれることになった。
異星人がコンタクトしてきたのだ!
異星人は人類の言語構造を取引したいと申し出る。
別々に研究し生活してきたクリスとピエールの人生が結末に向け交差していく、、、。
クリスとその妻アイリーン、ピエールの三角関係や大国と異星人の交渉、途上国との対立、
乳児の実験など「エンベディング」をキーワードに物語は複雑な展開を
見せていきます。
そして、不幸な結末へ、、、。

言語学の基礎知識はあった方が何かと理解しやすい気がします(笑
「エンベディング」というのは言語学の特殊な用法のこと。
日本語では「自己埋めこみ」という訳です。
埋め込みというのは
「Aが話をした」「Bがそれを聞いた」
この2つの文章を1つの文章で書き表す時の規則です。
つまり
「BはAの話すのを聞いた」となります。
これは、いくらでも複雑な文章を構成できます。
例えば
「BはAが隣の家の少年が母親に職場の上司から彼の家の
隣で家を建てている大工さんに飼い犬を撫でていた
女の子が怒鳴られて泣いた事を聞かされて無関心なので
腹を立てたことに同意したことに感心した話を聞いた」
などと、いくらでも複雑な文章が作れますが非現実的です。

しかし、作中にはチョムスキー理論(標準理論)はあまり登場しません。
実際に認知言語学では否定的に扱われる事もありますしすでに時代遅れな理論かもしれません。
しかし、繰り返し登場する「自己埋めこみ」は実際には情報工学や
コンピュータ・プログラミングでは重宝されています。
再帰規則などは人間言語のもっとも根本的な性質と
言われていますしねぇ、、、。

アイデア的には異星人である「スパ・トラ」やアマゾンの部族などの哲学的(というか暴論)な会話や
思想が面白いですし、人工的な言語による乳児の教育実験など考えさせられる物ばかりです。
ドラッグによる認知の拡大なんかはSFの読後感に通じる所があるかもしれません(笑

発表されて30年も経つと言語学や生理学、心理学など論理的にはアヤシクなってますが、
作者の主張やアイデアはそれなりに楽しめるように思いました。
しかし、アイデア優先で読みやすい小説とは言えませんので
気合を入れて読む必要がありそうです。

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紙の本

戦慄の未体験ゾーン、なんだってば!

2004/12/03 00:19

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アマゾンの奥地に巨大ダムを建設して人工湖を作るプロジェクトがブラジル政府によって進められるが、水深が増す中で未開のインディオであるゼマホア族は移住計画に従わない。そもそも彼らの世界観からはその必要が無いというその謎めいた理由の実体序々に明かされるという展開に平行して、言語学的仮説と異文明との接触のプロジェクトが進行する。
 イアン・ワトスンは67〜8年に日本に滞在し「日本で暮らしてみてSFを書くべきだとさとったんだよ。まさしく21世紀的環境だからね」と言うなんだか舐めたような話ではあるが、それで73年に本作を書いた。作品「ヨナキット」「マーシャンインカ」(サンリオ文庫)、マイケル・ビショップとの共作「デクストロII接触」(創元推理文庫)などで異文明との接触の衝撃を描き続け、クジラ族、アンデスのインディオ、日本人などがその人類との間の触媒として働くという手法を用いていた。その最初がこの本。
 言語の様式を変形させることで新たな現実認識が得られるのではないかと言う途方もない仮説を展開し、その新しい世界とは、SFXによるクリーチャーや魔法、あるいは超人的な格闘術などではなく、我々の皮膚と神経の先とそこからずんずん広がって行く空間のこと、今この時と、少し未来、少し過去などが行き過ぎる時間の流れに現れるのだ。そんなものがあり得るのか。ありましたというわけ。
 ここではゼマホア族がその触媒の役を担おうとし、特異な言語とドラッグ、そして豊穣過多なジャングルが未知の世界認識の基盤となる。
 作品中に挿入される、あるいは底流となっている政治的主張や、科学的仮説を肯定し、検証しようというわけではまったくない。それらをツールとして、新しい世界認識のトバクチに人類が立ったときのドタバタとして読むのが正解でしょう。雑多にぶち込まれたアイデアをそうやってコントロールし、結末に多様な解釈を許すことも、この処女長編で意図して為し得たのかといえば、そのくらいのテクニックはあったってこと。
 登場人物が、科学者も軍人もxxxも、どいつもこいつも情けない人ばっかりである。そりゃ、世の中タフでハンサムな男ばかりじゃないって。同じ文明の中でさえディスコミニュケーションしてるというのに、という皮肉も含んでいるわけだね。

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紙の本

基本は正攻法、オチは……

2005/03/08 22:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:king - この投稿者のレビュー一覧を見る

下記の理由からレーモン・ルーセルファンとしてはとりあえず読んでおかないと、と思って手を出してみた。意外に、いろいろな意味でSFらしいSFという印象だった。最近は色んな所で、SFがミステリとかファンタジーとかのレーベルを付されて人気を博しているけれど、どう頑張ってもSFとしてしか売ることのできない、正攻法でかつ破天荒なSF小説だと思う。

この小説の基本アイデアは本書の解説や幾つかの書評なんかでも説明されているけど、簡単に言ってしまえば、言語と認識が密接に関係しているという(通俗?)言語学の知見から出発して、いかれた言葉を喋れるなら、いかれた現実を知覚できるのではないか、という仮定を立てる。作中では、人工的に作られた特殊な言語を幼児期から覚えさせ、それによって認識の限界を超えようという実験が行われることになる。そこで特殊な言語の下敷きになっているのが、なんとルーセルの“あの”いかれた詩、「新アフリカの印象」だ。

私のブログで邦訳の引用と説明を書いたので参照して欲しい。改めて簡単に説明すると、ひとつの文章が終わるあいだに数百行の付記事項(最大五重の括弧と、註)が夥しく内部にはめ込まれていくという独特の形式で綴られ、延々と長いその迂回を辿るあいだに、その前に何が書かれていたのかさっぱり思い出せず、どこをどう読めば意味が通るように読めるのかを判別することにすら困難を覚えるような代物である。

「変な詩です。実際問題として、現実的に読めない。ホントに文字通り読めないんです。できが悪いってことじゃない——とんでもなく独創的です。でも、それは言語学で“自己埋め込み(セルフ・エンベディング)”と呼ばれるものの、最もキチガイじみた実例なんです」59P

こんなものを子供に教え込む、といういかれてるとしか思えないアイデアだけれど、これは実は「人間の限界とは何か」という多くのSFが追求してきたテーマだろう。正攻法というのはそういう意味で、「認識の変革」だとか「センスオブワンダー」とか古典的なSFの形容詞に似つかわしい作品ではある。

ただ、正攻法とはいっても、この小説、その突き抜け方がかなりおかしいことになっている。ルーセルの詩を持ってくる部分もそうだけれど(主人公のクリス・ソールChris Soleという名はルーセルの長篇「ロクス・ソルスlocus solus」のもじりか)、ブラジルの少数民族のドラッグを使った儀式の結末や、とつぜんやってくる宇宙人たちが要求してくる品物とがそれぞれトチ狂っていて、なんだかたがの外れた展開へと突入していくクライマックスは笑いがこみ上げてくるほどしょうもない(つまらないという意味ではない)。ただ、訳者が解説に書いているように、誰が一番良い思いをしたのか、という点を考えると、皮肉の効いたラストではある。

旧作を読んでもそうなのだけれど、広げに広げた風呂敷を、クライマックス近くになってどうたたむのかという読者の期待を、確信的に大きく外してくる。その外し方がまたとんでもなくて、呆れかえるか大笑いするか、どちらかだろう。私は笑った。この頭のおかしさは積極的に肯定したい。

読んでいて思い出したのは、たとえばルーディ・ラッカーやバリントン・J・ベイリー。ラッカーはヒッピー文化の匂いがワトスンにも共通しているし、ベイリーは架空の物理論をでっち上げたり、宇宙最強の武器を猿に持たせて云々なんていうトンデモ展開を書いたりするところに似たものを感じたのだが、どうだろうか。そういえばベイリーの未訳はまだ結構あるようだけれど、いま出せるとすればこの叢書しかないんじゃないか。第二期はないものか。

「壁の中」から

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紙の本

内容紹介

2004/10/01 16:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:国書刊行会 - この投稿者のレビュー一覧を見る

埋め込み[エンベディング]構造を応用しての人工普遍言語の研究をしている言語学者クリス・ソールは、地球人の言語構造を求めてやってきた異星人とのコンタクトという指命に臨む。一方、ソールの旧友ピエールはアマゾンの奥地でドラッグによるトランス状態で生まれる未知の言語を持つゼマホア族とともに新しい【世界】をかいま見ていた──多重な語りと視点を採用しつつ同時進行する複数の物語がやがて迎える目眩くクライマックス……ウォーフ=サピア〜チョムスキーの言語学やレーモン・ルーセルの奇書『アフリカの印象』等を用いた溢れ出るアイデアと野心的なヴィジョンを駆使して、言語と世界認識の変革を力強く描き、イギリスSF界を騒然とさせたイアン・ワトスンの”熱い”デビュー作。
(国書刊行会HPより)

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2006/07/21 04:25

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2011/06/04 03:36

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2010/09/15 21:57

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2015/03/28 17:43

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2018/10/28 23:31

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2022/03/08 21:50

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