紙の本
おすすめです
2015/09/02 21:02
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投稿者:maita - この投稿者のレビュー一覧を見る
興味のない人も取っつきやすい内容です。
面白いと思った人には、次の一冊に光文社古典新訳文庫の『読書について』をおすすめします。
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爆笑必至!!
ショーペンハウエルの凡人向け論考!(らしい)
つまらない悩みはこれで一蹴できるでしょう。
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注意すべき点は、外部に向かって積極的に活動する生活が研究を妨げ注意をほかへそらし、研究に必要な平静と落ち着きとを精神から奪ってしまうのと同様に、他方持続的な精神労働が多かれ少かれ現実生活のあわただしい動きに処する能力をそぐということである。だから、何らかの形で精力的な実際活動を必要とするような事情に立ち至った場合には、精神労働を一時すっかり中止するのが得策である
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ショーペンハウアーという人に触れるのは初めてなのだが、この本の内容については、どうなのだろう…すべてを肯定することは出来ないと個人的には思いました。孤独についての考え方とか…。内容的には、著名人の名言などを引用していたり、分かりやすく例えたりしていて、非常に読みやすかったです。この人、意外と毒舌だなぁ〜とか、当時の雰囲気なんかも伺えたりして楽しめました。
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知的好奇心を満たすのは当然のことながら、幸せといわれるものの多様性、孤独の価値など、様々なものが学べると思う。しかし、私自身が一番学べたことは、人に対する洞察力。人は何に突き動かされ、どういうものに翻弄されるか、この答えが分かるとき、人に対する理解が生まれる。そういったヒントに一番多く役立った。
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青空をかばんに入れて持ち運びたいというよこしまな理由から購入。読んでみたらショーペンハウアーのいやみな感じにはまる。
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「夢や希望を持ちなさい」と、孤独を退屈の象徴としてしか認識していない中身の空っぽな大人は言う。
彼らは気付いていない。
継続している幸福、殺し合いをしてまで人々が求めてやまなかった「第一の幸福」を、既にこの島国の人々が手にしていることに。
彼らは虚ろな夢を世間にばら撒き、面倒な事に、社交性の中にも礼儀を要求する。
彼らの脳ミソは、買収されている。植え付けられた欲望に振り回されている。
それが、礼儀という虚飾に塗りたくられた世間の正体。
とまどえる群衆が幅をきかせる社会。
孤独の中に自由を見つけ、自分だけの誇りを持ち始めると、礼儀の馬鹿バカしさ、煩わしさ、誠意の無さに誰もが気付くだろう。
だからこそ、下らない世間からは不死身になってしまおう。
礼儀は所詮、玩具の金銭。
倹約する必要は無い。惜しんだ所で、それは何とも交換出来ない。
けれど、誇りを犠牲にしてまで礼儀を行う必要もまた無い。
それは、玩具ではなく本物の金銭を差し出すのに等しい。
求めるべきは、第二の幸福。「瞬間の幸福」。
「健康」という言葉は使うときになんとなく気恥ずかしさを感じる。けれど、第一の幸福(継続する幸福)を実感するのには絶対に必要不可欠な要素で、また、孤独と正面から向き合う必要性を自らの内面に認める優れた個性を持つ人間は、自然と健康を管理する事の大切さに気付くだろうと思う。
「人は死をもってして初めて、正確なモノサシを手に入れる」事が出来るのだから、例えば、1時間が長いのか短いのかは、その人の人生の長さと比較してみないと本当の意味では解らないはずだ。
解らないことだらけの世の中なのだから、人間の一生とは怯えふるえて縮む程大事なモノではない。
とやかくうるさい人々が何をわめこうとも、第二の幸福を捕まえる準備を、「礼を誇りと共に兼ね」ながら独り続けていこう。
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初のショーペンハウアー。ある著書の一部抜粋らしい。幸福についてというタイトルも、後付けだということ。しかし読むことにこれほどほねおれるとは思わなかった。「人間が幸福を追うことは一大迷妄である。しかしそれを気付かせないままに、正しい方向に導いていこう。幸福を追うことが迷妄なのだから、それを導くやり方もユーモアや冗談でなければならない」印象に残ったままに書きましたが、この一文からあまり全く共感行かないままだったので、読みながらもほとんど全く頭に入らなかった。幸せを支える一番の要素は健康。健康第一それを損なわないようにいかに人生を楽しむか。処世術だったとしても、立場が全く他人事のようにしか聞こえなかった。人を導くにはどんな立場であれ、もっと真剣であってほしい。
09/6/24
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考え方とか以前に、この人の話し方が好き。押し付けないけど、しっかり主張しているかんじがします。
内容は…私の考えかたとは真逆で、すごく刺激的でした。
厭世的なショーペンハウアーさんが幸福について考えるという面白味もありました♪
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内容がぎっしり。読み切るのに時間がかかった。
人生について、人間について。考えを改めさせるような話。
今でも読み返すと為になる。ずっと持っていたい作品。
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ショーペンハウアー曰く、
いずれにせよ、知り合ったばかりの人間を非常によい人間だと思ったりしないように、細心の注意を払うがよい。そうでなければ、ほとんどすべての場合に失望させられ、われながら恥ずかしい思いをしたり、はなはだしきは損害をこうむったりするであろう。
ここで次の点をも考慮に入れておくがよい。すなわち緊張を要しないような些細なことに、人間はかえってその性格を現すものだが、こういうときに、かりそめの行為やちょっとした態度に、他人をいささかも顧みない底抜けの利己主義を十分にうかがうことができ、後に大きな問題にぶつかると、事実その利己主義が、仮面をかぶっていても、おのずから現れるものだということである。(p.222)
と…。
オトナならば、誰でも知っているようなことでも、ショーペンハウアーが述べるととても似あう。堂々としているところが、やや憎らしい。。
また曰く、
さて、われわれが交渉をもち、あるいは交際している人間が、不快な態度ないし腹の立つような態度をとった場合、今後幾度か同じ態度を、しかも輪をかけてとられても我慢する気もちになるくらいに大事な人間であるかどうかを、心に問うてみさえすればよい。
その人がそれほど大事な人間なら、何を言ってもまずどうにもならないのだから、それについて言うべきことはあまりない。小言を言うなり、言わぬなりして、事を水に流すほかないが、しかしそれはもう一度やってくれと頼んだも同然だということを覚悟するがよい。
反対に、それほど大事な人間でなければ、即座に、かつ永久に、この親友と断行するか、召使なら解雇するかしなければならない。(p.223)
と…。
Tell me about it...
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「騎士的な名誉について長々と述べてきたが、それはべつに悪意があってのことではなく、この世の道徳的・知的な怪物に対抗する唯一の勇者は哲学だからである。」
「したがって人間各自、自己に具わる価値と正確に比例して、孤独をのがれたり、孤独に耐えたり、孤独を愛したりするであろう。」
「一日一日が小さな一生なのだ。毎日毎日の起床が小さな出生、毎朝毎朝のすがすがしい時が小さな青春、毎夜の臥床就寝が小さな死なのである。」
孤独な人間が、真に幸福であるかの議論は横に置いて、間違ったことは言っていない。
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孤独こそが幸せであるというのは解せないが、正しいことも言っている。
毒のある文面は実に面白くて、哲学書にしては珍しくスラスラ読めた。「女について」の方が毒々しくて何倍も好きだけどw
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『意志と表象としての世界』よりは歯ごたえがないが、それでもアルトゥル・ショーペンハウアーの良さが出ていると思う。
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ぎっしりとしている内容で、訳文も読みやすい方ではなかったですが、しっかりとした興味深い思想書でした。
厭世的でやや虚無的な傾向があり、生きる方にポジティブではないかと思います。その為自分なりの思考やら考えやらが定まってからの方が、この本に踊らされちゃいそうな気も。