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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.10
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/396p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-378405-9

紙の本

新リア王 下

著者 高村 薫 (著)

【親鸞賞(第4回)】父と子に立ちはだかる壁はかくも高く険しいものなのか−。「終わりの始まり」が露見した永田町と、核がらみの地域振興に手を出した青森。政治一家福澤王国の内部...

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新リア王 下

税込 2,090 19pt

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商品説明

【親鸞賞(第4回)】父と子に立ちはだかる壁はかくも高く険しいものなのか−。「終わりの始まり」が露見した永田町と、核がらみの地域振興に手を出した青森。政治一家福澤王国の内部で起こった造反劇は、父から息子へと決然と語り出される。下巻。【「TRC MARC」の商品解説】

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評価内訳

紙の本

どうやら高村は福澤榮を戦後の本来的保守政治家を総合して割ったような抽象的政治人間として登場させたようだ。

2005/11/22 16:53

11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

一つの個性が政治へ志向する動機はなにか。政治の舞台を経験し、力を獲ていく過程で彼が感得した政治というものがわれわれ一般の期待する政治とは異質ななにかであること。それなりの見識と国家観をそなえた良識の政治人間がいっぽうで出身地の繁栄の為に利益誘導をすすめる打算の政治人間である二重人格性。さらに一家の繁栄とその次世代への継承といういわば個体としての生存本能もまた政治家のエネルギーでもあるのだ。
「対立と調和と妥協の構図」が重畳的に組み立てられている。
日本国家に対して福澤栄という個体としての政治人間。国家と福澤一家(福澤王国)さらに国家と福澤の基盤である青森県という地方社会の構図がある。加えて福澤一家と榮、地方社会と榮とにある「対立と調和と妥協の構図」が思索的に哲学的に粘っこく描写されている。
個人個人の総和としての家族であり、地域社会であり、国家である。19世紀に絶対的価値観=神の支配から解放された人類は利害がいたるところで衝突する世界にいたったのだがこの総和としての文明の時間的経過を、国家の進歩をだれの手にゆだねるのか。
もうひとつには時間軸を加えた世代間にこの構図をとらえている。私には福澤榮の国家観、政治方法論であれば理解できる。しかし次に控える新世代の新たなニヒリトたちは国家には進むべき目的などはすでにない、政治があるとすれば現状の生産と消費の循環を数値化された効率の尺度でテクニカルに維持するところであるとする。榮と同様にこのエイリアンに異様と不快を感じる私は時代にとりのこされる側にたっているのだろうか。
そして政治とは対極にある仏家・彰之もまたおのれ個体の救済もままならぬまま総体の救済、衆生済度の道はやみにつつまれ、現世地獄の宿怨に悶えつつある。
能動的にこの不条理とかかわろうとするエネルギーの化身、生身の人間・福澤榮をここに放り込んで、高村薫の冷静は榮の口を通して55年体制の現実を、そして民主主義という観念宇宙の実相を語らせる。あふれるばかりの言葉を紡ぎに紡いで織りなした厚手のタペストリーをまえに私は圧倒された。これは紛れもない極上の文学である。
『マークスの山』で警察組織の内側から苦労人・合田はなにをみたか。『レディ・ジョーカー』で大企業の内側から誠実な経営陣にはなにがみえたか。そして良識の政治家・福澤榮がみたものは?
はじめに謎は提起されている。なぜ榮は最果ての津軽にきているのか。金庫番・英世の死はなんであったのか。読者は、はなからこの作品は非ミステリーだと思いこんでいるし、途中では政治ドラマに夢中になっているものだから、忘れかけていた謎がそれこそ怒濤の勢いで下巻の後半にいたり明らかにされる。
そうなのだ。この作品はたしかに『晴子情歌』の続編なのだが、そのまえに高村が生んだ傑作の間違いなくその延長線上にある極上のミステリーといっても差し支えあるまい。「知のラビリンス」と、ある種のミステリーを絶賛することがあるが、この作品にこそふさわしい。大型エンターテイナー、高村薫の復活である。
まだ言い残したことがある。
個人主義が台頭しつつある時代に取り残され、娘たちの裏切りから滅びゆくシェークスピア『リア王』のモチーフは見事に昇華されている。これを含めニーチェありドストエフスキーあり、禅宗があるように、いくつものテーマを重層的にあやどりつつラストには大きな流れを主張する。まさに「全体小説」としての完成品でもあるのだ。
小慈小悲もなき身の凡夫にして衆生利益を追い求めた二人の男のラスト。
「その水のような寄る辺なさに一瞬の寂寞を覚えたに過ぎなかった」
榮は彰之の影に語りかける。
「そして、ああ君が言おうとして言えなかったのはこれか。君もさびしいか」
これは日本人の心にして理解しうる無常観なのだろうか。
私もこの寂しさに胸がつぶれる思いを禁じ得なかった。

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長い一族の血の物語が終わった

2020/07/19 12:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

長い小説が終わった。榮と彰之の対話だけで進んでいたが、下巻の後半、第四章で初めて他の登場人物が出てくる。これで福澤の血の物語は終わるのだろうか。最後の方で合田が出てくる。次の「太陽を曳く馬」に続くのだろうが、それは、福澤の血の物語とはまた別の物語になるような気がするのだが。

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2005/11/29 20:13

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2006/11/08 13:28

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