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商品説明
過激派潜入の任務を果たした民雄は、念願の制服警官となる。勤務は、父と同じ谷中の天王寺駐在所。折にふれ、胸に浮かんでくる父の死の謎。迷宮入りになった二つの事件。遺されたのは、十冊の手帳と、錆びの浮いたホイッスル。真相を掴みかけた民雄に、銃口が向けられる…。殉職、二階級特進。そして、三代目警視庁警察官、和也もまた特命を受ける。疑惑の剛腕刑事加賀谷との緊迫した捜査、追込み、取引、裏切り、摘発。半世紀を経て、和也が辿りついた祖父と父の、死の真実とは—。【「BOOK」データベースの商品解説】
【日本冒険小説協会大賞(第26回)】過激派潜入の任務を果たした民雄。だが、父の死の真相を摑みかけた民雄に銃口が向けられる。そして息子の和也も警官となり、特命を受ける。半世紀を経て、和也が辿りついた祖父と父の死の真実とは−。警察官三代の運命を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
佐々木 譲
- 略歴
- 〈佐々木譲〉1950年北海道生まれ。「エトロフ発緊急電」で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞、「武揚伝」で新田次郎賞を受賞。ほかの著書に「警察庁から来た男」など。
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紙の本
向きといえば前向きな落としどころ…かも?
2009/04/22 10:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:A-1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハードで上下巻は長い!(手もだるい!w)
寝入り端に読んでいたので三夜くらい読破するのにかかってしまったけれど、まあまあ面白かったです。
それにしても、謎解きに死が絡んでいるので、途中寝覚めが悪いことこの上なしでした。(自業自得ですがw)
描き方で「あいつだよ…」というのは薄々判っているのだけれど、真相は謎のままに、一代目の祖父が謎の死を遂げ、残された長男も同じ警官を目指すが、やっと念願叶う矢先にやはり短命に終わり、そして三代目が…。
この親子孫の三代で、警官=町の駐在さんを目指しているのが好ましいとは言える。
実際に身近に聞く理想に燃える警察関係者には、地元で駐在で居たいという声をよく聞くが、それでは住み難い組織のような雰囲気も時に伝わってくる…。
やはり、組織構造に問題を抱えているのだろうと常々感じていたので、色々そんなことも考えながら読みましたが、所詮フィクションなので考えても謎のままなのですが。w
祖父から続く事件の謎と犯人の追及という重厚な内容を、軽快なテンポで書かれていて読みやすいと言えば読みやすいのですが、少々走りすぎて食い足りない感じもありました。
もう少し綿密に書いてもらえたらもっと楽しめたような気がします。
一代目、警察予備隊の戦後昭和からの導入は、先に同じく戦後昭和が舞台の京極シリーズを読んだ私には「おっv」という感じで入りやすかったし、清二の生真面目さも伝わって戦争も終わって希望のある良い雰囲気でしたが、二代目は安保の時代の混沌とした感じで、民雄は将来を期待されながら公安生活で精神的に…てゆーか、ここが若干唐突なエピソード展開だったような気がしますが、言及が足りないだけで、最たる要因は最後の突入のガスでの昏倒でしょうか?(最近テレビドラマになった作品では役者さんが好演していたのをちらっと見ました。全部見えていないのが口惜しいです。再放映かDVD発売を待とうと思います…)、そして三代目、犯人と対峙するのですが、したのか?っていう感じでなんとなく不完全燃焼。
理由もそれで良かったのか…てゆーか、それだけ…?
まあ、戦後、兵役から帰ってきた人間がまともで帰ってきたということはあまり聞いたことがないし、優秀な人間が駄目な人になって帰ってきたということも、身の回りの親族にも居ますが…。
現代的な解決で、未来に向かって行けばいい。という前向きといえば前向きな落としどころだったような、組織というものと渡り合うには清濁を…ということなのか…。
ちょっぴり釈然としないものの、他の警察シリーズも読んでみよう…とは思えました。