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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2009/03/01
  • 出版社: PHP研究所
  • レーベル: PHP新書
  • サイズ:18cm/243p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-569-70434-0
新書

紙の本

小説の読み方 感想が語れる着眼点 (PHP新書)

著者 平野 啓一郎 (著)

P・オースター「幽霊たち」、綿矢りさ「蹴りたい背中」など、現代の純文学、ミステリーさらにはケータイ小説も含めた計9作品を題材に、小説をより深く楽しく味わうコツをわかりやす...

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小説の読み方 感想が語れる着眼点 (PHP新書)

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商品説明

P・オースター「幽霊たち」、綿矢りさ「蹴りたい背中」など、現代の純文学、ミステリーさらにはケータイ小説も含めた計9作品を題材に、小説をより深く楽しく味わうコツをわかりやすく解説する。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

平野 啓一郎

略歴
〈平野啓一郎〉1975年愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。99年「日蝕」で芥川賞を受賞。他の著書に「あなたが、いなかった、あなた」「モノローグ」など。

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評価内訳

紙の本

書評とは「読み方+書き方」

2009/04/22 08:25

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 書評とは何だろう、ということを「書評の明日」と題して、blog「ほん☆たす」の中で何回か書いています。
 今回取り上げる芥川賞作家平野啓一郎氏の『小説の読み方』は、『蹴りたい背中』(綿矢りさ)や『恋空』(美嘉)といった実作をテキストにして、本書の内容紹介を引用すれば、「小説をより深く楽しく味わうコツ」を解説し「読者がブログで感想を書いたり、意見を交換するうえで役に立つものばかり」の「読書論」です。
 「ばかり」かどうかはともかくとしても、「小説を読むための準備―基礎編」は大変示唆に富んだ内容だと思いますし、著者のいう「四つのアプローチ」はこれから書評を書いてみようと思う人にも参考になるはずです。

 「四つのアプローチ」を簡単に説明すると、まず「メカニズム」です。これは小説を「動かしている仕組みについて考え」るということです。
 二つめは「発達」。「作家の変化の過程を辿ることによって、作品の奥行きが見通せるようになる」。現代作家の作品は読者とともに変化していくこともあるでしょうし、時には読者の「発達」と書き手のそれがすれちがっていくことも考えられます。
 三つは「進化」。二つめの「発達」との違いは「発達」が「作家個人の歴史」で、「進化」は「文学史的なアプローチ」と説明されています。現代の作家たちの作品を読んで、「村上春樹」以後という解釈は自然な読み方かもしれません。
 最後が「機能」です。これを単純化したものがジャンル分けだと、著者は書いていますが、つまり、「ある小説が、作者と読者との間で持つ意味」です。
 これらのアプローチを考えると、「発達」と「進化」は読書の広がり、「メカニズム」と「機能」は読書の深さにつながっていくのではないでしょうか。
 「何を面倒な。面白かったらそれでいい」という人もいるかと思います。しかし、この「四つのアプローチ」は作品をより楽しく、面白く鑑賞するコツでもあります。

 本書であらためて気づかされるのは、当たり前のようですが、書評とは「読み方+書き方」の数式であるということです。そして、たぶんに「読み方」に左右されます。
 なぜなら、書評とは「作品」を読むという行為によって初めて成立するものだからです。
 だからこそ、人に読ませる書評を書くということは、巧く「読む」ことでもあります。

 ◆本文に出てくる「書評の明日」はblog「ほん☆たす」で。

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紙の本

今求められているのは書評なのか、適切な読書案内なのか、書評という評論であるならば、平野のアプローチは正しい。でも、読書を楽しみたいひとにはちょっと重荷。あくまで、これはプロのための本と思ったほうがいいかも。でも、ためになります、プロの視点。

2009/08/17 20:10

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

どこを読んでもためになる本ですが、素人書評家を誘惑するのは、やはり第1部 小説を読むための準備――基礎編です。なかでも「小説を「四つの質問」から考えてみる」には心動かされます。平野があげる四つの質問とは、動物行動学の基本

1.メカニズム
2.発達
3.機能
4.進化

に関するもので、平野はこれを小説に当てはめるといいと説きます。メカニズムは、小説を動かす仕組み。発達は、その作家の人生の中で、どういうタイミングでその作品が出てきたか。進化は、社会や文学の歴史の中でのその作品の位置づけ。機能はその小説が作者と読者との間で持つ意味、と大雑把にいうことができそうです。

これを忠実にやればプロの書評家になれそうですが、現在切実に求められているのは書評というよりは読書案内なので、現実的ではないとは思いますが、でも理解できます。ただし、都築道夫は求められる書評についてまったく異なる見解を示していますし、清水義範も同様です。そういう意味では、平野の提示する道は、極北に立つ文学者のそれといっていいかもしれません。

それは読書スピードの問題にもつながります。平野は一概に速読を否定はしませんが、時間をかけて読書すること〈スローリーディング〉を勧めます。ちょっと脱線しますが、〈 〉の多用、これはこの本における平野の特徴と言っていいでしょう。意味はあるのでしょうが、私にとっては「面白い」以外のなにものでもありません。

さて、いよいよ第2部 どこを見て、何を語るか――実践編、です。私が読んでいたものは『蹴りたい背中』綿矢りさ、『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎、『アムステルダム』イアン・マキューアン。積読が『日本文学盛衰史―本当はもっと怖い「半日」』高橋源一郎。是非読みたいと思ったのが『若さなき若さ』ミルチャ・エリアーデです。

で、エンタメ命の私としては、やはり『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎、ということになります。でも、あとがきにもありますが、ここで取り上げられている作品の多くは、平野が日常読んでいるものではないんです。一般読者のことを考えて、あえてフツーのものを選んだ。だから、選ばれた本から平野の人格が浮かび上がる、ということはありません。あくまで、文章、読み方そのものの中に平野がいる、といっていいでしょう。

で、感じたままに言えば、平野は良くも悪くも古いタイプの正統的な文学者であり、彼はケータイ小説というものについて全く否定的だなあ、ということです。『恋空』美嘉、についての文章を読めば彼の想いがヒシヒシと伝わって来ます。私はケータイ小説を全く読まないので、理論だてていうことは出来ませんが、読めばきっと同じ不満を抱いたと思います。

それとイアン・マキューアンの『アムステルダム』です。これは平野が評価していない、というのではなくて、私の読み方と全く違うので驚いたわけです。いずれにせよ、プロというものの厳しさを感じさせられるとともに、でも、それゆえに文学離れが起きるんだよなあ、やはり素人のアプローチっていうのは今後、ますます必要とされるんだよなあ、と確信した次第です。

最後になりましたが、新書として可も無く不可もない装幀は芦澤泰偉+児崎雅淑、イラストは橋本幸規です。以下はデータ的な意味でお読みください。

まず、カバー折り返しの案内文。

好評『本の読み方スロー・リーディングの実践』の
続編。P・オースター『幽霊たち』、綿矢りさ『蹴り
たい背中』、伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』、
美嘉『恋空』…本書では、現代の純文学、ミステ
リーさらにはケータイ小説も含めた計九作品を
題材に、小説をより深く楽しく味わうコツをわ
かりやすく解説する。それぞれの読解で提示さ
れる着眼点は、読者がブログで感想を書いたり、
意見を交換するうえで役に立つものばかり。作
家をめざしてる人はもちろん、一般の読書ファン
にとっても示唆に富んだ新しい読書論。

次が目次です。ちなみに、平野ファンとしては前作『本の読み方スロー・リーディングの実践』を読みたくなりました。

第1部 小説を読むための準備――基礎編
    世の中のことを「小さく説く」もの!?
    小説を「四つの質問」から考えてみる
    小説が持っている時間の〈矢印〉 ほか

第2部 どこを見て、何を語るか――実践編
    『幽霊たち』ポール・オースター
      どうしてこういう名前が付いているのだろう?
      ブルー、ブラックはどういう人間なのか
      矢印は二方向に向かっている ほか
    『蹴りたい背中』綿矢りさ
      高校生のリアルな言葉で表現されている
      コミュニケーションがうまく取れない
      比喩の力がイメージを膨らませる ほか
    『若さなき若さ』ミルチャ・エリアーデ
      いくつのシーンでできている?
      何人の主人公がいる?
      プロットの〈大きな矢印〉を確認する ほか
    『日本文学盛衰史―本当はもっと怖い「半日」』高橋源一郎
      書けない症候群
      「鴎外」とは誰そ?
      誰に語りかけているのか? ほか
    『辻――「半日の花」』古井由吉
      文体の声
      もともと会話はカギカッコで括らなかった
      時間軸は作られるもの ほか
    『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎
      エンターテインメント作品の二つの特徴
      舞台設定の浮揚感
      大事件の周辺にエンターテイメントあり? ほか
    『髪――「幻」』瀬戸内寂聴
      〈距離〉を見定める
      距離の揺らぎ
      無駄のない文章
    『アムステルダム』イアン・マキューアン
      記号による圧縮の技術
      皮肉の中に響くもの
      場面の折り畳み方の上手さ
    『恋空』美嘉
      文体の特徴
      コミュニケーション偏重小説
      愛は常に身体に向かう ほか

あとがき

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2009/04/26 00:57

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2009/04/18 22:30

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2009/05/18 21:34

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