無限記憶 (創元SF文庫)
ロバート・チャールズ・ウィルスン (著), 茂木 健 (訳)
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- 税込価格:1,302円(37pt)
- 発行年月:2009.7
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商品説明- 「無限記憶」
40億年におよぶ地球の時間封鎖を解くと同時に、謎の超越存在“仮定体”は巨大なアーチを出現させた。それをくぐった先は、未知の惑星“新世界”。人類がこの星と自在に行き来をはじめて30年が過ぎたある日、失踪した父親を追って一人の女性が“新世界”に降り立つ。一方、この地に不思議な能力をもつ少年が生まれ、大陸を謎の降灰が襲った。“仮定体”の謎にせまる『時間封鎖』続編。【「BOOK」データベースの商品解説】
ユーザーレビュー- 「無限記憶」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/09/25 21:14
完結編の「Vortex」が読めるのはいつになるのか?
投稿者:yukkiebeer(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作『時間封鎖』の30年後の地球が舞台。仮定体のもたらしたアーチによって別の惑星と地続きになった世界で、延命処置を受けた第四期世代が共同体を作って暮らす。
家族を捨てて失踪した父がその共同体と接触しているのではないかと推測したリーサはその地へ向かうが、第四期を脅威に感じる政府の組織DGS(遺伝情報安全保障局)による追跡を受けて…。
続編の要諦は仮定体との意思疎通を図ることを目指して創りだされた少年と彼のもとへ蝟集した第四期の人々の逃避行です。
リーサと前夫ブライアン、そして冒険を共にするタークとの人間模様が大人のドラマを展開させて、SFの筋立てとは別に魅力ある物語を構築していきます。
正編からがらりと変わった地球で彼ら新しい登場人物たちが惹起する事件の途上で、懐かしい顔が突如出現して、思わずにやりとさせられます。
その人物の齢を重ねた姿での登場を目の当たりにして、フィクションとはいえ30年という歳月の流れを確かに感じて不思議な思いにとらわれました。
物語の終盤で見えてくるのは、仮定体とは何らかの生命体というよりはある種のネットワークであり、そこに森羅万象の記憶が記録された媒体のようなものであるということです。
そこで思い出されるのは、以前読んだ『決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)』。あのSF小説の中でボーマン船長を飲み込んだのは、何らかのコスモ・エネルギーのネットワークじゃなかったでしょうか。仮定体と『2001年宇宙の旅』のネットワークが重なって見えてきました。
訳者あとがきによれば『無限記憶』にはVortexという完結編が予定されているものの、アメリカ本国で今も未発表のままだとか。
仮定体の物語が『2001年』とは異なる道筋をたどるのか。
そもそも仮定体の実態は明かされていくのか。
訳者とともに続編の登場をじりじりと待つ日がしばらく続くことになりそうです。







