紙の本
身近な雑草の愉快な生きかた(ちくま文庫)
2018/05/12 15:43
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投稿者:じゅげむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は駅前の書店で見かけてhontoで買ったものです。身近な雑草がいかに知恵を絞り健気に生きているかが分かりなんだか愛おしくなりました。自宅の庭で雑草を抜くときになんとなく後ろめたさを感じるのです。雑草は種を維持するためにこんなにも工夫をしていることが分かるいい本です。是非一読して下さい。カラスのえんどうが大きくなっても抜くのを躊躇してかみさんに注意されました。自然の逞しさが分かりますし、進化の不思議さも感じます。
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雑草たちの強くしたたかな生き方を、ストーリー仕立てで描いた本。
知られざる没落の歴史やサクセスストーリーは、偉人の伝記を読んでいるかのような読みごたえ!
読み終わったら、崩れかけた家屋の屋根に生えるペンペン草に、命を感じるようになる。
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いかに生き延びるかを考えれば、自家受粉だって選択肢のひとつ。プライドに凝り固まらずに、あらゆる方策をとっていることに感心する。
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雑草って結構強いやつと思っていたら、以外にも繊細だったり、考え抜かれた生存戦略を持っていたり、なかなかかわいいやつなんですね。
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細密な線で書かれた植物のスケッチがとてもきれいだ。
雑草には雑草の、生き抜くための戦略があることを実例を挙げて解説してくれる。なるほどと思わせられる本。
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「雑草」の生存戦略の多様さを、平易な文体で伝えている。
タイトルは草花の名前に副題が添えられている。
「スミレ――野に咲く花のシティ・ライフ」のように。
この副題が本文の内容を本当によく要約している。
一般にはこういうイメージがあるけれど、実は・・・とか、名前はこのようになっているけれど、実は・・・というような語りのパターンが多い気がする。
この辺りは、面白くお話をまとめる技、と肯定的に評価するかどうか。
逆に人間社会に引き寄せて説明しすぎだと思う向きもあるかもしれない。
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「生存戦略しましょうか!」
畑や田んぼの厄介もの、強いもの、はびこるものの代表格として真っ先に名前のあがる「雑草」。
だが、ちょっと見方を変えればそれだけで、彼らがいかに生存のために工夫をこらし、涙ぐましい努力をしているか、ということがよくわかる一冊。
特に帰化植物と呼ばれるくくりの「雑草」については、うっかり目頭が熱くなるくらい。そうだよなあ、見知らぬ異国の地に落とされて、たった一人(一本)、全然違う気候で必死に生き抜いてきたんだよな、と……。
今まで自分では見えていなかった世界があることと、その見方を教えてくれるという点でお勧めの一冊。
閑話休題。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14962478
『輪るピングドラム』プリンセス・オブ・クリスタルの光臨場面。
……不謹慎かもしれないけれど、読後、まっさに思い出したのがこれだったわけで…… いやだって、「生存戦略」の決め台詞といい、過剰な演出の脱衣……でなかった変身場面も、花粉を運ばせるためのあれやこれやの仕掛けに通ずるものがあるし、なによりも。
「きっとなにものにもなれないお前たちに告げる!」
なんて「雑草」にふさわしい台詞だろうか、と。
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「雑草という草はない。」
とは昭和天皇の言葉だが、事実どんな草でもちゃんと立派な名前が付いていて、
本来か弱い生き物であるはずの雑草は、さまざまな工夫により逆境をプラスに転換して、したたかに生きのびている。
そんな草たちの姿をあたたかく書きつづったエッセイ。
また、イラストが非常にリアルなのでとても分かりやすく、「ああ、あの植物はこういう名前なんだ」ということがよくわかる。
西条は田舎だからこそ、都会では見られない草が沢山生えている。
本書を片手に、春の黒瀬川の川べりを散歩するのもいいかも知れない。
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最近、仕事柄よく見かける雑草が気になり買って見ました。
大犬の陰囊、繁縷、仏の座、雀の鉄砲、薺、雀の帷子、田犬稗、掃溜菊
?って思うでしょうが。これ全部雑草なんです。
漢字で書くと面白いですよねぇ~
しかもこいつらは身近にいる
ほんと面白いです。
そしてそれぞれに物語がある(AKBみたい)
田んぼに生えるミズアオイ は絶滅しそうだと知り。
この時期よく見る彼岸花 はみんな一つの花からのクローンだと知り。
厄介者のウキクサのすごさを知る
こいつらはもう何十年、何百年と人と戦い生き延びてきた!
そう易々と勝てない事も知り
ほんと面白い。
仕事での雑草対策として、勉強のために読んでみたのですが反対に恋しく感じてしまいますよ。
ホント、庭や田んぼに繁殖しなければ良いのになぁ~
でもほんと、近くのこいつらに興味を持つための一冊にはお勧めかな!
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子孫繁栄、種の保存のための健気にしてたくましい雑草たちの生き様に感動する。擬人化は著者の雑草たちへの愛情の表れかと思われる。擬人化にくすりと笑わせられ、雑草がより身近に感じられた。雑草それぞれに思い入れてしまい、草むしりの速度が鈍るのは必定。別に調べればいいことだが、文庫というサイズのためか絵がわかりにくかった。
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毎日見ている風景。
貴方の顔はどこにありますか?
阿呆なことに聞こえますか?でも、植物(雑草)たちの視点から見てもそうでしょうか?
雑草たちって、空を見上げて、空を目指して、成長していきますね。そんな植物たち、特に、雑草に着目して面白く、時に悲しく、雑草たちの武勇伝とも言える、一冊。
道端に、一所懸命に生きる、見覚えがあっても、本当の名前は知られていない雑草たち。そんな彼らの生き物語をどうぞお楽しみください!
雑草という名の草はない。全てのの草には名前がある。
by明治天皇
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ビジネス書か啓発本としても十分に読めるんじゃない?超面白い。図書館で借りて読んだけど、これは絶対購入するぞ。
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◆きっかけ
Amazonで雑草の図鑑を探していた時におすすめ欄に出てきて気になって。今回は散歩の時に見かける草花の名前を知ることができる図鑑を探しているので購入しないが、図書館で見かけたら読んでみたい。2017/4/15
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暖かい季節になると、庭仕事を増やしてくれる鬱陶しい雑草…であるが、この本に書かれている身近な雑草の生き方を見ていると、雑草が実に工夫に満ちた、面白い存在たちであると感じられてくる。環境、外敵から身を守り生存競争に勝ち抜くために雑草が仕組む工夫の数々にうならされ、興味深く読むことができる。特に印象深いのはオナモミの中身の二つの種子の話。その二つの違い、工夫に驚いた。
自分の知らない小さな世界でこんなにもおもしろい、工夫、生き方がある世界があるのか、と驚かされる。
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どこにでも見られる
「雑草」というひとくくりに
されてしまった「彼ら」たちの
一つ一つが
生物学的な生態を
実に見事な擬人化によって
紹介されていく
読み終えた後
その一つ一つの「草花」たちが
とても親しく感じられるように
なってしまっている
そう
なんだか
親戚の甥っ子や姪っ子に抱くような
感じですね