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- カテゴリ:一般
- 発売日:2011/09/11
- 出版社: 東京書籍
- サイズ:21cm/127p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-487-80568-6
読割 50
紙の本
希望 命のメッセージ
強くて、あたたかくて、やさしい国をとりもどそう。子どもたちの夢と希望を取りもどそう。戦争によって被災したイラクの子どもたち、地震と津波で被災した日本の子どもたちの様子など...
希望 命のメッセージ
希望
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商品説明
強くて、あたたかくて、やさしい国をとりもどそう。子どもたちの夢と希望を取りもどそう。戦争によって被災したイラクの子どもたち、地震と津波で被災した日本の子どもたちの様子などを写真で紹介し、希望や絆について綴る。【「TRC MARC」の商品解説】
東日本大震災で傷ついた子どもたち。子どもたちに今どんな言葉を語ればよいであろうか。「生きる」ということ,「命」ということ,「希望」ということについて,鎌田さんが現地の写真とあわせて,あふれる言葉を伝えます。後半では,鎌田さんが取り組むイラクの子どもたちへの医療支援についても,温かいメッセージを展開します。【商品解説】
著者紹介
鎌田 實
- 略歴
- 〈鎌田實〉1948年東京生まれ。医師・作家。諏訪中央病院名誉院長。JIM−NET代表。
〈佐藤真紀〉1961年生まれ。JIM−NET事務局長、JCF理事、学習院大学非常勤講師。
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紙の本
「希望」。それがつまり「生きる」こと
2011/12/09 08:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉が見つからない。「3.11」の衝撃。地震、津波の足跡。原発事故。それでもそこで生きる人たち。そのままの「現実」の写真が、すべてを語っています。自然の脅威に打ちのめされた跡地、そして「人為的な」戦争による悲劇を受けているイラクの写真。著者の文字によるメッセージ同様に写真が語る事実には衝撃で言葉が見つかりません。
「3.11」からは半年以上が経ちます。原発事故の影響はまだまだこれから続くのでしょうが、被災地の復興は、やや「報道」からは遠ざかりつつあります。幸いにして、たまたま偶然に、被災地でなかっただけの私たちは、何をすべきでしょうか。自分は何をしてきて、何をしていくのでしょう。実際に医療というフィールドを軸にして「協力」している著者のようにはできません。できるのは...少なくとも「あの時」を忘れないことと、被災者の方々と「希望」を持てるような世界をつくっていく、そんな気持ちで生きることでしょう。
そんなことしかできない自分が歯がゆい。その前の瞬間まで存在した学校がなくなる。町がなくなる。そして自分の周りで愛して愛された人がいなくなる。そんな状態から「希望」を持て、というのは難しいのかもしれませんが、少なくとも、前を向いて歩き始めた人たちは大勢います。自分たちはそれを「応援」することしかできない。それしかできないけれど応援していきたい。
自然の猛威と、原発という人的な事故。これらを乗り越えるのに必要なのは、タイトルにあるような「希望」です。それは本書を読み進める中で大きな、大切なキーワードとしてアタマにこびりつきました。それは生きるために必要なことでもあります。なぜ生きていくのか。そこに「希望」を見出すからです。どんな状態でも「希望」を持つこと。これが人間にとっていかに大切なことか、心から思います。
「希望」を持った人の目は顔は、ちゃんと前を向いています。そこに光があるから。進むべき道があるから。信じて進むだけ。被災者の方々にむけて何かメッセージを出せるわけではないし、自分の環境と重ねられるわけではないけれども、自分も(なんとなく失いかけていた)「希望」を、強く意識して生きていこう。本書から、生きる意味を教えられたことは多いです。
キレイごとでもなんでもなく、今自分がここにいるのは、太古から脈々と続く生命の結果。両親、その両親、そのまた...と考えていくと、ここに存在することが奇跡なのかも。だからこそ、「感謝」という気持ちも生まれる。そして、今度は「次の世代」へ。ここには「希望」が存在する。しなければならない。
何度も読み返したい。大事なものを忘れそうになった時にはいつでも。
【ことば】...未来を信じて、なげださない人たちがいた。悲しくても、つらくても、笑顔を忘れず立ちあがろうとする人たちがいる。
今回の惨劇は、自分の意識を変えるものだった。直接的な貢献ができるわけではないけれども、誰かの笑顔をつくることができるのならば、そんな生き方をしたい。たった一人でもいいから、誰かの笑顔を見たい。自分も笑顔でいたい。「希望」を持っていれば、できる。