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- カテゴリ:一般
- 発売日:2012/10/01
- 出版社: 早川書房
- サイズ:16cm/460p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-120070-0
紙の本
オリーヴ・キタリッジの生活 (ハヤカワepi文庫)
アメリカ北東部にある小さな港町クロズビー。一見何も起こらない町の暮らしだが、人々の心にはまれに嵐も吹き荒れて、いつまでも癒えない傷痕を残していく―。住人のひとりオリーヴ・...
オリーヴ・キタリッジの生活 (ハヤカワepi文庫)
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商品説明
アメリカ北東部にある小さな港町クロズビー。一見何も起こらない町の暮らしだが、人々の心にはまれに嵐も吹き荒れて、いつまでも癒えない傷痕を残していく―。住人のひとりオリーヴ・キタリッジは、繊細で、気分屋で、傍若無人。その言動が生む波紋は、ときに激しく、ときにひそやかに周囲に広がっていく。人生の苦しみや喜び、後悔や希望を静かな筆致で描き上げ、ピュリッツァー賞に輝いた連作短篇集。【「BOOK」データベースの商品解説】
【ピュリッツァー賞(小説部門)(2009年度)】傍若無人な数学教師オリーヴが、一見静かな町に生きる人々の心を、ときには激しく、ときにはひそやかに揺りうごかしていく…。小さな港町の住人がかかえる後悔、苦しみ、喜び、希望。かけがえのない人生を静かな筆致で描く。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
薬局 | 9−53 | |
---|---|---|
上げ潮 | 54−81 | |
ピアノ弾き | 82−101 |
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書店員レビュー
これは、アメリカのとある小さな港町の人々の、ちょっと悲しくて
ジュンク堂書店三宮店さん
これは、アメリカのとある小さな港町の人々の、ちょっと悲しくて、キラキラしたような、繊細な13の物語の短篇集です。
この13の物語それぞれに、タイトルにあるオリーヴ・キタリッジという女性が様々な形で、時にはカメオ出演的に登場します。
このオリーヴ、とにかく体が大きくて、無愛想で、なんだか感じが悪くて、人々に強烈な印象を与えます。当然、町の人にも「ああいう女房(オリーヴのこと)でよく我慢できるもんだ」なんて言われたりしているのです。こんなオリーヴですが、チラチラ登場するうちに見えてくるのが、この人も町の人と変わらない悲しみなんかを抱えている人だっていうことです。
ぜひ、順番に最後まで読んでオリーヴを知って下さい。
文庫担当 文庫売場のあまおう
紙の本
何かがおこるという作品ではないですが
2019/01/28 15:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公のオリーヴキタリッジは、東海岸の小さな港町・クロズビーに住んでいる。どんな女性かというと、実写版で「ファーゴ」で主演を演じたフランシス・マクドーマンドが主演をしていると帯にあったので、大方の察しがついていたのだが職業は教師、大柄で愛想はあまりよくない、気ままな人で、たまに暴言をはく。外からみるとあまり友人にしたくないタイプに見えるが、結構、本当は繊細な人のような気がする。物語はキタリッジ夫妻と、その周りのクロズビーの住人が主役の連作になっている。幸せそうにみえる家族にも、それぞれ悩みがあり、あの時、ああすれば良かったといった後悔を抱きながら生活してる。当たり前の話だが、このことに日本とアメリカの違いはないようだ
紙の本
魅力的
2016/02/07 21:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:iku - この投稿者のレビュー一覧を見る
お話によってはオリーヴ・キタリッジが脇役だったりもするが、全編を通してだんだんと彼女の人となりや年老いていく姿がココロに強く残り始め、最後にはすっかり魅了されました。
紙の本
発行:2012年10月15日
2015/08/23 13:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bbsf - この投稿者のレビュー一覧を見る
原著は2008年刊行…単行本は2010年10月刊行…解説は井上荒野…ドラッグが出てこないアメリカ小説を久しぶりに読んだ気がする…佐野洋子のエッセイをアメリカの女性に置き換えて小説化したような主人公の行動に共感は出来ないけどとてもよく理解できるのは読んでる自分が年を取ったからだと思えるので三十代後半を過ぎないとこの本の真価は読み取れないであろう
紙の本
ままならない
2024/01/14 15:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ダタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
メイン州の美しい自然、
人々の静かで味わい深い生活、
そういうものを期待していたが、
良い意味で全然違うものだった。
もっと生々しく、ときに身につまされ
人生の心許なさ、時間の無常みたいな
ものが巧みに描かれている。
生活の色んな場面で抱く
苦味ある感情について
ここまで素直に表現されている
作品は他に中々無いと思う。