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商品説明
錯覚させる投球、進化し続けるフォームと握り、逆算の配球論、マウンドでの“優位メンタル”…。ニューヨーク・ヤンキースの投手・黒田博樹が、「安定した、質の高い投球」の真髄を伝授する。【「TRC MARC」の商品解説】
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書店員レビュー
MLBの名門ニューヨーク・ヤンキースに…
丸善 丸の内本店さん
MLBの名門ニューヨーク・ヤンキースに所属する先発投手、黒田博樹。黒田は2013年のシーズンを通しローテーションを守り、勝ち星は伸びなかったものの実質的なエースの働きをしたと言える。普段MLB中継を観ていると、投手の失投を各打者が簡単にスタンドに放り込むシーンをよく見るが、そんな打者を手玉にとるかのような黒田のピッチングを見ることもしばしばあった。本書では、そんな彼が毎試合マウンド上でどのように考え投げているかが語られる。
印象的だったのは「コントロールがいいように見せられるようになっただけで、自分は決してコントロールのいい投手ではない」と言っている点だ。そう打者に錯覚させることで、難しいボールを打ちにいかせたり、甘いボールを打ち損じさせたりしているのだという。投手が素直にど真ん中に投げれば簡単にホームランを打たれてしまう世界だ。打者に対して心理的に優位に立ち、打者を幻惑し、打者とのかけひきの中で打ち取っていくことで、フォアボールが減り、球数が減り、長いイニングを投げることができる。その結果、MLBにおいて先発投手が最も評価される、クオリティ・スタート(6回を3失点以内に抑える)をクリアしつつ、年間を通してローテーションを守ることができた。
そんな黒田のクオリティピッチングを来年もヤンキースで見られるのか、MLBの別のチームになるのか、はたまた広島カープに戻ってくるのか、楽しみである。
(評者:丸善 丸の内本店 人文書担当 喜田浩資)
紙の本
考え抜いた一球
2017/11/26 22:57
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投稿者:鯉狂い - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んだのはクライマックスにすら出れず(この年も正念場に立たされていた)苦しんでいた2013年7月初頭。
数年前まで我が軍のエースだった選手は海を渡り、生き抜くべく研究し、考えに考え、行動にうつしていたことを知る。
ある愚かな審判が『間違えたのは1球だけだ』と黒田降板時にわざわざ近寄り言い放つゲームがあるのだが、『その一球を投げるためにこっちはどれだけ考えていると思っているのか?』と黒田がメディアへ語ったセリフの重みがこの一冊から後追いで伝わった。
翻って2013年7月当時の我が軍の投手達は若かった。ポテンシャルがあることは間違いない。だが、詰めが甘かった。黒田がその経験を伝えてくれれば、と願わずにはおれなかった頃。。。
今となっては懐かしく、その後の黒田の貢献には感謝せずにはいられない。