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紙の本
サッカーと人種差別 (文春新書)
著者 陣野 俊史 (著)
1990年代以降の20年間、サッカーの本場ヨーロッパでは、どのような人種差別事件が起きてきたのか。差別を受けた選手の足跡、差別と闘う団体の活動などを追いかけ、差別をなくす...
サッカーと人種差別 (文春新書)
サッカーと人種差別
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商品説明
1990年代以降の20年間、サッカーの本場ヨーロッパでは、どのような人種差別事件が起きてきたのか。差別を受けた選手の足跡、差別と闘う団体の活動などを追いかけ、差別をなくすためにはどうすればいいのかを考える。【「TRC MARC」の商品解説】
2014年3月8日、埼玉スタジアムで開催された浦和レッズ対サガン鳥栖戦において、浦和サポーターによって「JAPANESE ONLY」という差別的横断幕が掲げられた。Jリーグはこれに対して厳しく臨み、Jリーグ初の無観客試合という制裁を下した。
人種差別的かつ外国人嫌悪(ゼノフォビア)に基づくメッセージがスタジアムにも現れたことを受けて、サッカーをこよなく愛する文芸評論家・陣野俊史氏が緊急に書き下ろしたのが本書です。
内容は二つの柱からなっています。
一つ目は、スタジアムでこれまでどのような人種差別事件があったのか。
二つ目は、選手、クラブ、観客などサッカー界は差別とどのように闘ってきたのか。
本書は、この二つの内容を時間的には世界的な選手の移動を加速した1995年のボスマン裁定以後の20年、空間的にはサッカーの本場・ヨーロッパにしぼって詳述しています。
そこから浮かび上がるのは、アフリカ、アジアなどからの移民を受け入れてきたヨーロッパでは、今もなお、人種差別的な事件が起こり、それとの闘いも粘り強く続けられていることです。
多くの事件とその背景が選手の肉声などによって、具体的に明かされていきます。
人種差別的な言動を受けた選手たちのいたたまれない思い、尊厳を毀損された痛み、反撃できないもどかしさなども、身に迫ってくるはずです。
スタジアムで起きることは社会でも起きている、と著者は繰り返し書きます。
日本でも排外主義的な空気が高まるなか、差別を自分たちの問題として考えるための必読のテキストです。【商品解説】
著者紹介
陣野 俊史
- 略歴
- 〈陣野俊史〉1961年長崎県生まれ。文芸評論家。フランス文学、日本文学、サッカー、音楽など、批評の対象は広大。著書に「フットボール都市論」「フランス暴動」「戦争へ、文学へ」など。
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