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国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ (祥伝社新書)
国内外に難問が山積する、現在の日本。今こそ歴史に学べ! 覇権国家の国々はどのようにして興隆したのか、その力の源泉は何か、何ゆえ衰退あるいは滅亡したのか。これらの問いに、文...
国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ (祥伝社新書)
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商品説明
国内外に難問が山積する、現在の日本。今こそ歴史に学べ! 覇権国家の国々はどのようにして興隆したのか、その力の源泉は何か、何ゆえ衰退あるいは滅亡したのか。これらの問いに、文明・歴史に通暁するふたりの学者が挑む。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
渡部 昇一
- 略歴
- 〈渡部昇一〉1930年生まれ。上智大学名誉教授。専門の英語学、言語学のほか、文明・歴史批評でも活動。
〈本村凌二〉1947年生まれ。早稲田大学国際教養学部特任教授、東京大学名誉教授。
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。「国家の繁栄と覇権」の2大条件とは、軍事力と経済力であるという論旨が一貫しているので読み易いが、余りにも論旨が明確なため逆に何となく底が浅いような気がしてくるのが難点でした。
2016/12/07 00:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、渡部昇一と本村凌二の対談を纏めたものである。「国家の繁栄と覇権」の2大条件とは、軍事力と経済力であるという論旨が一貫しているので読み易いが、余りにも論旨が明確なため逆に何となく底が浅いような気がしてくるのが難点でした。また、軍事力を強調しているため、ともするとタカ派・好戦主義者と間違われるきらいがあるかも。
細かいことではあるが、(P-203)現在先進国で輸出入依存度が最も低いのがアメリカで、次が日本である(日本は内需型の経済である)という記述にビックリ。
更に、(P-207~208)アメリカ$が強くて世界共通通貨となっているのかという点について、アメリカ$の発行は実質的に「国際金融資本」が支えており、ドルを発行するとするだけ「国際金融資本」が儲かるというカラクリの種明しにも驚かされました。
渡部昇一が「おわりに」で、日本文化を「カミの文化圏」と定義し、この「カミの文化圏」は、「歴史上の文明圏のなかで、もっとも長命であったし、こらからも、今までの調子で何千年も続くことを願っても無理ではないとも思いたくなる。」という言葉には勇気づけられる。なお、ここで言っている「カミ」とは、神・仏・天・デウス・ゴッドなどなどではないと述べており、どうも私には、歴史や文明が「紙」によって営々と引き継がれ、日本独自の文化・文明を形成して来たことを表現しようとしているように思えた。
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覇権国家の盛衰から日本の今後を読む
2014/09/21 10:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
覇権国家(ローマ・スペイン・オランダ・イギリス・アメリカ)の歴史を、その興隆と衰退という切り口でのみ考察。そして、中国の覇権国家としての可能性や日本の生きる道を語っています。
最もページ数の多いアメリカでさえ54ページ程度ですから、世界史に詳しい方には物足りないでしょう。が、世界史の知識に乏しい私でも難なく読めましたので、世界史を苦手だった方にもお勧めです。
序論では総論として、まず覇権国家とは、「同じ文明圏における最強の国(24ページ)」と定義づけています。そして、その覇権を支えるのが「軍事力と経済力(28ページ)」であり、繁栄の条件として美徳、生真面目さ、勤勉さが必要不可欠(60ページ)とのことでした。そして第1章からは各論(覇権国家毎の検証)という構成です。
示唆に富む指摘が随所にありました。例えば、「海戦で敗れた国は衰退する(74ページ)」「ユダヤ人を追い出した国は衰退する(127ページ)」「衰退の兆候は、繁栄期にこそ見える(168ページ)」「中流が増えると、国力は衰える(177ページ)」等々。
ところで、ローマとアメリカにおいて、偶然にも220年経過した時点で、異民族がトップに立ったということです(197ページ)。ローマはその後、混乱の時代を迎え、衰退・滅亡します。覇権国家は興隆・繁栄・衰退を連綿と繰り返しており(223ページ)、アメリカも同じ道を辿るのでしょうか。確かに「フロンテイア精神」の遺伝子がないオバマには、大統領としての気概も覇気も全く感じられません。安全保障をアメリカに全面的に頼る日本としては他人事ではありません。
一方、中国は崩壊への道を歩み始めており(270ページ)、覇権国家にはなりえないという結論に安堵しました。日本は、高い民度を保ち、エネルギー政策さえ間違えなければ(原発を維持さえすれば)衰退しないとのこと(296ページ)。確かに足元、原発の必要性は理解しますが、同規模の原発事故が発生したら、それこそ日本は終わることも念頭に置くべきではないでしょうか。