シャーロック・ホームズの事件簿
著者 アーサー・コナン・ドイル , 小林司 , 東山あかね , W・W・ロブスン , 高田寛
「高名な依頼人」、「這う男」など数々の難事件を鮮やかに解決するホームズともついにお別れ。四十年間のホームズ物語が幕を閉じる、最後の短篇集。決定版「シャーロック・ホームズ全...
シャーロック・ホームズの事件簿
商品説明
「高名な依頼人」、「這う男」など数々の難事件を鮮やかに解決するホームズともついにお別れ。四十年間のホームズ物語が幕を閉じる、最後の短篇集。決定版「シャーロック・ホームズ全集」の最終巻。
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シャーロックホームズって面白い!
2021/12/17 09:27
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
全集をようやく読み終えた。ワトソンの記述による作品群とばかり思っていたら、本作ではホームズの語りが有ったり、第三者(ドイル?)による語りが有ったりと「目から鱗」的発見があった。
以前までは、本格ミステリーとしての謎解きをメインで読んだり、クリスティーが好きで読んでいたこともあり、解決場面でご都合主義的に突然ホームズが調べたネタが提供されたりすることも多々あり、好きになれなかった。むしろ、二時間ドラマ的で軽くみていた。
今回全集を読んで感じたたのは(歳のせいもあるかもしれないが)、このご都合主義的な部分がすんなりと受け入れられ、非常に面白く読めたこと。まぁ、これだけ二時間ドラマをはじめ事件もののドラマがあれば、ご都合主義にも慣れる。
ホームズの作品群、アイデア群は多くのミステリーやドラムの案に上手く使われているような気がして、ドイルの卓見と発想を称えなければならないと思う。
ただ、長編小説は「バスカヴィル家の犬」を除いて、いただけないと私は感じた。ホームズを読むなら短編に限ると思う。
ホームズが私立探偵であることもあり、必ずしも事件性のある話ばかりでもない。また、情のない男にみえるホームズが必ずしも犯人(?)を警察に告げずに、自分の胸の内に納めて、犯人(?)の将来(幸せ)を願う結末があり、何よりもホッコリさせられることもあり、ナイスガイだと思う。
権威ぶったり、うがった気持ちを捨てて、虚心坦懐素直に読むと非常に面白いと思う。きっと楽しい時間を過ごせると思う。私は満足した!