紙の本
発想の転換
2021/09/18 09:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
自己肯定感を高めるためには、自分の好きなところを探しても効果はない、他人をリスペクト(「尊敬」ではなく、ありのままの他人に敬意を持つ)するのが有益という内容。とりあえずやってみようと思いました。
ただ、相手が自分の価値観からみると許容できないことをしても、「相手の置かれている条件下ではやむをえないことだ。自分も相手と同じ条件下に置かれたら同じことをするだろう。」と思うべしということでしたが、少し腑に落ちませんでした。この考え方では、仕事で相手が何度注意しても同じミスを繰り返すときも、やむを得ないと思って自分がカバーし続けることになりそうです。また、そうやって相手をリスペクトすることで自己肯定感が上がるということですが、現状のぬるま湯につかってしまって向上心を持てなくなるのではないかと怖くなりました。著者の経歴からすると、とても優秀な方のようなので、そのあたりの実践的なお話をうかがってみたいと思いました。
紙の本
それって本当にリスペクトですか
2016/06/23 12:03
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TORA - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の主張するところは、
相手をリスペクトせよ、
相手の事情に思いをはせよ、
という二点です。
この2つを手を変え品を変え繰り返し述べていきます
それは、リスペクトなのか?と首をかしげるものもあります
相手との会話で沈黙が生まれてしまったとき、沈黙が嫌だ、自分がつまらない人間と思われたくないからって闇雲に発言するのは、相手をリスペクトしていない行為だ、と著者は云います。
けれど明らか気まずいから、自分なりに相手を気遣って沈黙を破ることもあるわけで、一概にリスペクト不足と云われるのは辛いものがあります。
この本に言わせると、こういった反論は相手の領域を侵すため、良くないかもしれません
もう、よく分かりません。ふわふわした印象です。他人には付かず離れず?
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著者は、自己肯定感を高めるカギは、「他人をリスペクトすること」にある、と指摘しています。
ここでいう「リスペクト」とは、ありのままの相手に敬意を持つ、尊重するという感じのもの。
対人関係の心理学を知り尽くした、著者ならではの、「目からうろこ」のアプローチです。
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=6769
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20151122
・自己肯定とは優れた自分を誇ることではなく、ありのままの自分をこれで良しと受け入れること。
・自己肯定感の低い人間は自分の気持ちを上手く伝えられないが故に、相手に自身の気持ちを汲んでもらいたがる。他者への依存。
・自分を大事にしなければ、相手の事情、例えば不機嫌など、を考えてあげる余裕すらなくなる。
・自己肯定感が低いと、自分の正しさを相手に押し付けてしまう。
・「〜だから尊敬できる」は「条件付きリスペクト」。相手の生い立ちや環境、歴史を想像して、評価を下さずに無条件で受け入れるのを「リスペクト」として本書は定義する。
・優れた人へは当然評価を下したくなるが、そうでない人には評価をしたくないはず。つまり評価する、という行為こそが他者をリスペクトできない原因なのである。
・すべての人には生まれ育った環境があり、その影響は大きい。しっかりしている人はしっかりものになる環境や素質があったからなったのであり、しっかりしていない人はそのような環境になかっただけとも言える。
こう考えると、すべての人には事情があることが理解でき、ありのままの相手を受け入れる思考がえやすくなる。
この時誤解してはいけないのが、ありのままを受け入れるのが、相手の全てを肯定することではない、ということ。当然褒められないような、悪いことをする人はいます。これに対して全てを肯定するのではなく、そういった対応しかできない環境にあったその人を哀れむような、あるいは可哀想だと思うような感情を抱きつつも、その人の苦しみ(こういう人はほぼ100%上手くいかない現況に苦しんでいる。助けを求めている)を理解しようと努めたりする態度が取れる。
・心を閉ざしている人ほど受け入れられたいと思っている。
・友達が多くても孤独を感じる人はたくさんいる。作られた、演じられた自分で人と関わっている限り、孤独に感じることになる。本当の自分で関われていないからだ。
演じるのは嘘をつくことであり、誠実さに欠ける態度である。人が許容してくれる能力を初めから低く見積もって接しているとも言える。これは相手にも伝わる。
ただし、正直な気持ちを話して怒るような相手に対しては自分を作るのではなく、距離をおけばいいのである。
・人の非常識な行為に対しては、そこに至るまでの事情を推察する余裕があると、「こいつはとにかくいやだ」という姿勢よりはストレスも小さい。
ただ、相手に事情があるからといっその結果全てを受けいれる必要はないのである。
・決めつけて相手の悪い所を非難したり怒りを覚える前に、とりあえず相手の話を聞いて理解してみる。そして善であれ悪であれ、相手がその行動に陥った納得する理由(なるほど、という感覚)を得ることができるはず。
得ることができないならまだまだ聞き足りない証拠。
・人は変わらないもの、ではなく、
人は変わろうと思ってもなかなか変わらないもの、である。
つまり人が変わるにはきっかけ、タイミングがあるとい��こと。
これを前提としたら変わらない自分を責めるよりも、今はこれでいい、と自分を受け入れるほうが心は楽になる。
これは自分でも他人でも同様に言える。
・他者へのリスペクトの一つ。話し方。
「あなたは〜だから」という決めつけや相手の領域を侵害する話し方は反発を生みやすい。
それよりは「自分はこう思った」と自分を主語において話した方が相手も受け入れやすい。
・他人に対して評価を下すのは人の常。それ自体は当たり前のことであり、悪いことではないが、意識しておかねばならないのはその下した評価はあくまでも一時的なものである、ということ。一時の不寛容な態度で決めた悪い評価をいつまでも引きずるのは非生産的だし、場面場面でその評価が変わるのも常だ。
つまり、その一時の評価を唯一絶対のものとせず、かつ自分こそが絶対に正しい、という考え方を捨てなければならない。ここが相手にま事情があるのかもしれない、と推察するポイントである。
・他者へのリスペクトがなぜ自身へのリスペクトに繋がるのが。
これは相手のありのままを受け入れる姿勢はとても寛容であり、悪いものではない。という点に答えがある。
自分を追い詰めて見つめすぎると否定的な感情ばかりでてくるし、〜だから好き、などという条件付リスペクト をしていたら相手との比較で尚更ネガティヴになる。
こうならないため相手をリスペクトすることによって「人間みんな頑張ってるんだな」という共有する感覚を持つようになり、ダメな自分を生産的に目を逸らすことができるようになるのである。
他人のリスペクトが自身のリスペクトに繋がる。
決めつけてず、他人を無条件でリスペクトする。
・他人に親切に接する時のやさしさを感じなが他人と接する。
・自己肯定のために自分のいい所を探すのは全く的はずれ。
無条件で自分も受け入れるのである。
これは他人だけでなく、自分もいろいろな事情の中で頑張っている存在なのだという認識に繋がる。
・ダメな自分を「ダメだな自分は」と思うのではなく、それでもなお一生懸命生きていると自分を「傷ついたのに大変だったね」と言ってあげることが大事。
・自他への「〜するべき」という姿勢は他人の顔色に流されているだけと言えるし、そこにはリスペクトもない。それよりは「自分が〜したい」という姿勢の方が良い循環へと繋がる。
・自分のいい所をあげるのではなく、悪い所をあげてみる。
↓
短気、
せっかち、
自己防衛のために相手を攻撃しがち、
躁鬱が激しい、
人によって態度が違う、
笑顔が下手、
声が高い、
声量が小さい、
具体的な夢がない、
人見知り、
子供の頃に弟妹を大事にできなかった、
お爺ちゃんに冷たい態度をとったまま亡くなってしまった、
挙げればキリがないようにも思えるが、
これら自身のハンデを背負いながらも一生懸命他人の渦の中で生きている自分を一度認めてみてはどうだろう?
ここまで懸命に生きてきた自分を、他人を、愛おしくは感じないだろうか?恥ずかしながらもね。
・人間関��を円滑にするために自分を演じるのは相手は他人を理解、受け入れようとすることはないだろうという否定的な考えがあることが原因とも言える。
人間は努力する存在であり、慣れというものもある、最初は正直なありのままの自分の姿勢に驚かれるかもしれないが、相手にも成長の余地があることを認識して接することもまたリスペクトと言えるのである。
・アティテューディナル・ヒーリング
・共感は万能の対応、反応ではない。相手の体験に対して自分も同じだ!という反応を返すのはいい場合もあるが、相手への理解へは繋がらない場合も多々ある。無理に共感する必要はなく、ただ一生懸命生きている相手を黙ってでもありのまま受け入れる、という姿勢の方が大事だし、暖かい空気を感じることもできる。
・ありのままの自分の自分の時しか、相手のありのままを受け入れることはできない。
・自分と同じ意見、という繋がりに囚われすぎてしまい、現実には多様にある意見を受け入れられなくなってしまっている人間もまた自己肯定は実は低い。
・相手と仲良くなりたい、距離を縮めたいからと言って、心を開いてほしいと求めるのは暴力である。
人にはそれぞれ心地よい距離感があるのであり、その点を自分と同じ感覚を求めるのもまたリスペクトに欠ける行為なのである。
徐々に心を開いていく過程、これこそがリスペクトとも言える。
・たとえ親切心でも無理に相手と関わろうとするのは相手はきっとこうしてもらいたいだろうという決めつけの心がそこにはある。
例えば悲しみを抱く相手への無理な励ましはかえって事態を深刻化させる可能性がある。この時はえりのままの相手を受け入れて、見守る、という行為が相手に対するリスペクトとなる場合もある。
もちろんこの点は千差万別だ。
・よかれと思って、というのも一つ、相手の領域に踏み込む行為である。
〜するべきだ、という親しい人への厳しい助言は相手の反発を買う。それよりは自分はこうしてほしいと思っている、とあくまでも自分の領域で話を伝えれば相手の領域は犯さないから、反発も生じにくい。
・世の中に同じ人間はいない。
同じ感覚を持ち、共感する部分の多い人とは確かに仲良くなりやすいが、この共感ばかりを求め、形だけの繋がりに陥る可能性とある。
極論を言えば相手のことは100%理解できなくても良い。
ただ理解できなくても、相手の意見を尊重し、信頼を伝えるだけでも相手は安らぎを得ることができる。
信じる、ということだ。
・相手にも安全や安心、温もりを伝えることが自身の自己肯定に繋がる。
・よくある意見の一つだが、沈黙を怖いと思うのは「何か喋らなければつめらない人間と思われる」という思い込みであり、相手が少し話疲れたな、と思ったりして黙っている相手の領分を無理に犯す結果に繋がったりするのである。
話さなければならない、という前提は捨てていい。
・「自他をリスペクトしなければならない」ではなく、
「力を抜けば自然とリスペクトできる」が正解。
〜すべき、や決めつけから抜け出す、力を抜いてみる。
・久しぶりの星��。
自分に当てはまったり、答えを探していた部分が大いにあった。
変えなければ、変わらなければ、という無理して力むことをやめようと気づかせてくれた点も自身には新鮮に感じた。
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購入:2015/12/29
読了:2016/1/10
今回の本も色々と重要な気づきがあった。
「決めつけ」と「リスペクト」は両立しない。決めつけを手放し自分の領域と相手の領域を尊重することで、「本当のつながり」が生まれる。本当のつながりを持つことで、自己の肯定感も高まる。
自分に対する「決めつけ」を手放すことはかなり難しいため、他人に対する「決めつけ」を手放す方から始める。
「安心できる場所」とは、決めつけも評価もされない場所のこと。
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烏兎の庭 第五部 書評 4.3.16
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/bunsho/jiko.html
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「自己肯定感」とは優れた自分を誇りに思うことではなく、ありのままの自分をこれでよいと思える気持ち。
自己肯定感が高まると生きづらさを手放せる。
自己肯定感を高めるにはどうすればよいか。
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以前読んだ同著者の内容とだいたい同じでして、つまり相手が怒ったり変なこと言ったりするのは事情があるんだから、と思うと割りかし気持ちが楽になる、という部分。新書バンバン出す人は仕方ないですけど。本書はめちゃくちゃシンプルな構成ですが、全部の事例を叩きこもうとするといささか苦労するだろう、ということで自分に当てはまる、2,3,の事柄を繰り返し頭の中で思い出せるようにするのが肝要かなとか適当に思いました。
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とても分かりやすく書かれている。
具体的な事例ごとに考え方が書かれているので、振り返りをするにも大変参考になる。
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お互い過ごしたいように過ごす。 161
ノーとーいう時、
自分が責任を持つのは「自分の事情を話す」、というところだけ。
その先どう思うかは、「他人の領域」 176
心の病を抱える人は、多くが、実際に「対人関係の問題」をかかえてない。
それを起こさないように、自分を抑え、周囲に気を遣い、頑張ってきた人たちなのです。 130
123-4 ここまで頑張ってきた自分を愛おしむ。
決めつける前に、人の話を聴く。 91-2
「相手に事情がある」気づくと、自分も癒される 84
95, 107, 134, 168, 177
6。。。。。。
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自己肯定感の大切さ、どのようにしたらもてるのかわかりやすく書いてある。他人を無条件にリスペクトすることが大切なのだな。決めつけに縛られないように注意しよう。
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自己肯定感を持つにはまず周りの人を敬ってリスペクトすること。そうすることで初めて自分に自信を持って自分自身を好きになることが出来る。周りの人を馬鹿にしたり、周りの人に傲慢な態度をとっているようでは、いつまでも自己肯定感はもてない。
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自己肯定感を持つには、相手をリスペクトすること。
リスペクトについては、本書と一般的な解釈が違うので、
そこは本書を読んでください。
方法はシンプルでサラっと読めるので、
深く考えずに手に取るのもアリかな。
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・自己肯定感についての入門書である
・身近な具体例を取り上げて、分かりやすく説明している
・水島シリーズでおすすめする書籍の一つである
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本屋さんで気になって購入。
自己肯定感は20代~30代のときの自分のテーマでもあった。いろんな本を読んで、自分で向き合ってきて、現在は自己肯定感の持ち方を自分なりに掴んできたと思う。
この本を読んで、自分の取り組んできたことが簡潔に述べられていて、正しくその通り。と同意できることがたくさんあった。もっと早くから読んでいたら人生楽だったかもしれないけれど、人間経験することが糧になっていくので、時間をかけて気づいていくことも大事なのかなと。
自己肯定感を持てなくて悩んでいる人に、是非この本を読んで欲しい!