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商品説明
悲劇は、夏祭りから始まった―。多くの犠牲者を出した砒素中毒事件。地元刑事の要請を受け、ひとりの医師が、九州から和歌山へと向かった。医師と刑事たちは地を這うように、真実へと近づいていくが―。現役医師の著者にしか描きえない、「鎮魂」と「怒り」に満ちた医学ミステリーの最高峰!【「BOOK」データベースの商品解説】
あの夏、いったい何が? 「毒」は人間の体と心を、どう変えるのか? タリウム、サリン、そして砒素-。現役医師の著者が実在の事件を題材に描いた鎮魂の書き下ろし巨篇。【「TRC MARC」の商品解説】
タリウム、サリン、そして砒素――。「毒」はなぜ、人の心を闇の世界に引きずり込むのか? 悲劇は、夏祭りから始まった――。多くの犠牲者を出した砒素中毒事件。地元の刑事の要請を受け、ひとりの医師が、九州からその地へと向かった。医師と刑事は地を這うように、真実へと近づいていくが――。「毒」とは何か、「罪」とは何か。現役医師の著者が、実在の事件を題材に描いた「怒り」と「鎮魂」の医学ミステリー。【商品解説】
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紙の本
真相を究明したいという熱い情熱と、冷静な英知。 貴重な研究と調査で、事件の真実に、人間の本質に迫っていく快作。
2021/08/16 11:45
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「カレー事件に関して、どうしても沢井先生のお力を借りなければなりません」
1998年7月25日。
犠牲者4人、そして63人の被害者を出した和歌山毒物カレー事件が発生。
犠牲者と被害者の数だけとっても、人類史上最大の人為的な砒素中毒事件となってしまった。
和歌山県警は、砒素の研究の第一人者である九州大学の沢井直尚に協力を依頼する。
「本物の医学の力で犯罪をあぶり出す」
沢井は仲間たちの協力も得て、静かに被害者の診察そして、調査に携わる。
「マスコミが掴んでいる情報と、捜査本部が握っている情報の差は、何だと思われますか」
「それは、沢井先生の存在です。先生がおられなかったら、捜査本部もマスコミと同じになっていました。事件後、こうやって四回も和歌山まで足を運んでいただき、カルテを検討していただいたからこそ、私どもは自信を深め、昼夜の区別なく捜査を続けられたのです」(光山刑事)
「犯人は、用意周到だった。だが、その計算が及ばなかったのは医学的知識だったのかもしれない。医学の力、化学の力を見くびっていたのだ」(沢井)
著者は、本件に携わった医師仲間から貴重な資料を託され、小説として事件や裁判の経緯を克明に再現した。
「私は小説を、自分や世の中の不明に怒りながら書いとっとです。こんちきしょう、このバカタレがってね」(著者)
真相を究明したいという熱い情熱と、冷静な英知。
貴重な研究と調査で、事件の真実に、人間の本質に迫っていく快作。