紙の本
よりよく生きるための人生の処方箋
2015/08/16 22:32
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にし - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は,医師である著者が創設した「がん哲学外来」における言葉の処方箋を集めたものです。
この言葉の処方箋は,がん患者でなくとも,人として生きるために,とても大切なことを教えてくれます。
題名である「明日この世を去るとしても,今日の花に水をあげなさい」とは,自分以外のものに関心を持てば,そこから,生きがいや自分のやるべきことが見えてくるという意味です。なぜ,そう解釈できるのか,この本を読めば,それがわかります。
紙の本
こんな心境になるのは難しい。
2017/06/29 23:04
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投稿者:ピコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
すっと著者の言うことが心にしみ込めば、心はすっと軽くなると思います。でも、なかなか人間はこんな気持ちになれるものではありません。
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がん宣告された人向けにキリスト教精神の教えを説くという内容で、これまでの読んだ医師の本と比較すると、死に際患者の過酷な記述もなく全体的にサラリとしている。
よって、内容的には実際に自分がその状況に立たされないと響いてこないのかもしれない。死については常に意識はしているつもりだが、やはり想像と現実は違うのだろうな。
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2015年の58冊目です。
順天堂大学医学部の「がん哲学外来」の病理学者:樋野興夫さんの著書です。
がん患者さんに”言葉の処方箋”を送り、生きる希望を与えている医師の「命」
に対する考え方=哲学が簡潔な言葉で、収められた本です。
がん患者さんでなくても、多くの箴言として受け取れるものがあります。
■自分にしかできないことは案外少ない。
それに全力を傾ける
==何でも「自分が、自分が」をやめてほとんどを人に任せる。==
==そうすることで品性が生まれる==
あなたにしかできない仕事に多くの時間を割く。
会社人生の先が短くなってきた私には、心に響く言葉です。
■何もしなくてもいい。黙ってそばにいるだけで相手の心は満たされる。
==無理に何かをやる必要はない。あなたは、ただそこにいるだけで
==価値のある存在なのです
新渡戸稲造の弟子であった東京大学総長南原繁の言葉として「何をなす
(to do)前に、何かである(to be)ということを考えよ。それが先生(
新渡戸稲造)の一番大事な考えであった」と紹介されています。
別の本でも読んが事があります。何をなすかより、自分がどうあるべき
かを考えなさいと。
このそばにいるだけで誰かの心を満たせる”存在”でありたい。
■自分以外のものに関心を持つと、やるべきことが見えてくる
==誰にでもその人にしか残せない贈り物がある。==
この本のタイトルにもなっている「明日この世を去るとしても、今日の
花に水をあげなさい」という言葉を患者さんに贈っていると書かれています。
宗教家マルティン・ルターの言葉をベースにされているとのことです。
ここでは「花」と表現してありますが、自分以外に関心を持つ対象は、
何か自分にふさわしいものを見つけることができればいいということですね。
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命よりも大切なものがある、と思ったほうが幸せな人生を送ることができる。
私たちは、良い言葉、を持つことで今よりもずっと楽に生きられるようになる。
ものごとは、もっとのんびり考えるといい
人と人との関係は鏡のよう、心の状態は、鏡のように相手に伝わる、
全力を尽くして心どんな日で、そっと心配する、どうするなるようにしかならない、
いつか死ぬ、
言葉は人を癒し、人を傷つける。
言葉の処方箋、偉大な先人たちの言葉を暗記
たいていの事は、ただ放っておけばいい、楽に生きる 歯を食いしばって人を褒める、瞬間的に褒める
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順天堂大学医学部教授。病理学者として人の死に向きあってきた著者が、研究室を飛び出して作った「がん哲学外来」。そこで出会った人たちとの語らいの中で感じたことやかけてきた言葉を綴った本です。
どこから読み始めてもいい本だなと思います。立ち止まって考えることが大事だということ、余裕を持って生きることの大切さなど、いろいろ感じさせてくれました。現場から発信される言葉は、力がありますね。
先に読んだおばあちゃんが、「読みやすいしいい本やで」と言っていたことが、よくわかりました。
おすすめの一冊、みなさんもステキな言葉を探してみて下さい。
第1章 人生の役割を全うするまで、人は死なない
第2章 自分の人生を贈りものにする
第3章 本当に大切なものはゴミ箱の中にある
第4章 命に期限はありません
第5章 最後に残るのは、人とのつながり
第6章 小さな習慣で心が豊かになる
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がん哲学外来では、薬を処方したり、医学的な治療は一切しません。そのかわり、面談に来られた患者さん一人ひとりに言葉の処方箋をお出しします 私の敬愛する内村鑑三が自書に書きに残したように「この世の中を、私が死ぬときは、私が生まれた時よりも少しなりとも良くしていこうじゃないか」 誰にでも残せる最大の遺物がある。それが勇ましい高尚なる生涯だ。善のために戦う真面目な生涯そのものが最も尊く価値のあるものなのだ 辛い思いをしている人の姿に学ぶ事は意外なほどに多い
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がんになって生きる希望を失いそうになっている患者さんに、がん哲学外来の創設者である樋野興夫先生からのメッセージがこめられた本です。タイトルとなった「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」は、自分以外のものに関心を持つことで、人生の役割や使命感が見えてくることをさした象徴的な言葉です。
ちょうど40代の最後に病気になった私は「人生は10年ごとに使命が変わる。若者たちにドリームを贈ろう。」という言葉がとても響きました。どんな方にも読んでほしい1冊です。
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がんではないけど、病気経験があるため、何となく読んでみた。
ホントにそう!と思う。
でも、これを人に伝えるって難しい。それを実践して、色々な人を救っているこの先生は素晴らしいと思う。
私も誰かを救える人間になりたいな。
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●所詮、人生での悩みは、ほとんど人間関係の悩みである。自分の考え方や死生観をしっかりもてば、誰に何を言われようとぶれない自分でいられる。
●ダブルメジャーを目指す!
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がん哲学外来の存在は本書にて知る。
「言葉の処方箋」はタダです。
それでいて副作用はゼロです。
言葉の力でガン患者が笑顔になる。
改めて言葉って大切だなぁと思えた。
本書はガンと闘う医師と患者のノンフィクションだけではない。
人がどう生きて、何を残して死んでいくか。
人生哲学をわかりやすく、私にも処方してもらえた気がします。
忘れない為に、書き出したい言葉がたくさんありました。
ですが、あえてここに書き残さずに何度も読み返したいと思います。
説明
内容紹介
命よりも大切なものがある。
あなたの品性ある人生こそ、大切な人への贈り物なのです。
メスも薬も使わず、3000人以上のがん患者と家族に生きる希望を与えた「がん哲学外来」創始者の心揺さぶる言葉の処方箋。
がんになると、多くの人が自らの「死」を意識し始めます。そしてそのうちの約3割の方がうつ的な症状を呈します。がんになったことで生きる希望を失ったり、生きる意味が見出せなくなったりし、うつ的な状態に陥ってしまうのです。
うつ的な症状を解消するには、患者さんの思考そのものを前向きなものに変えてあげる必要があります。そのきっかけとなるのが言葉の処方箋であり、人間の根源に触れる問いかけです。
生きていれば、嫌なことやつらいことや困ったことの一つや二つはあるでしょうし、病気にはなっていなくてもそれよりも大変な出来事に直面することだってあるでしょう。
そのようなとき、本書で紹介している言葉の処方箋を思い出してください。生きるとは何か。自分の使命とは何か。言葉の処方箋を持てるとその言葉を軸に物事が考えられるようになるのです。
第1章 人生の役割を全うするまで、人は死なない
第2章 自分の人生を贈りものにする
第3章 本当に大切なものはゴミ箱の中にある
第4章 命に期限はありません
第5章 最後に残るのは、人とのつながり
第6章 小さな習慣で心が豊かになる
内容(「BOOK」データベースより)
メスも薬も使わず、3000人以上のがん患者と家族に生きる希望を与えた「がん哲学外来」創始者の心揺さぶる言葉の処方箋。
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有名大学病院の病理医として勤務後、がん哲学外来を開設した著者。同著者の『「今日」という日の花を摘む』と重複する内容です(発行は本書が先ですが)。
病気を患い先が見えない不安を抱えていたり、自分の人生について再考するのに参考となる言葉が平易に書かれています。本書から、心の糧となる言葉を見つけるも良いのでは。
感想としては、今までに自己啓発本を読み漁ってきており、これという目新しい言葉は見つけられなかったが、今後年齢を重ねた時に響いてくるのかな…。
自分なりの箴言を見つけたい、と思いました。
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がん哲学外来を設立され、多くの患者さんとの対話を通じて支えられている著者。本著を通じて初めて知ったが、非常に感銘を受けた。
病気になったからこそ、できることがある。うつ病を経験し、これまでの人生が一変した今だからこそ、やれることがあると思えた。
言葉を通して人の不安や恐れに寄り添いたい。なぜかふつふつとそのような想いが湧いてきた。
自分には期待しないけど、人生から期待されているのだし、まだ死なないわけだし、死ぬまで自分が他人のために何ができるのか。自問自答しながら生きていきたい。
著者の違う著書も読んでみたいと思う。
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インターネットの記事で、この本のタイトルを知り、図書館ですぐ目に止まったので借りてみた。
命が尊いのは確かだが、自分の命より大切なものがある。と思った方が私達は幸せな人生を送ることが出来るようだ。
命が何よりも大切と考えると、死はネガティブなもの。になり、死におびえて生きることになる。
人生の役割や使命を考えること。
死について考えることは、人生を見つめ直すきっかけになる。生きている限り使命がある。寿命の長さではなく、何をしたか。
つらい時こそ、自分と向き合うチャンス。
自分ができることに全力を傾ける。
人に任せることも大切。
人生には何をするか。よりも、どうあるか。が問われる瞬間がある。
他人と自分を比べない。昔の自分と今の自分を比べない。悩みの多くは比較から生まれる。
自分以外のものに関心を持つと、やるべきことが見えてくる。
犠牲を払って他人の為に何かをする。
相手と向き合う時は、今していることを一旦止める。
本当にいいものは取るに足らないものの中にある。
コントロールできないことに一喜一憂しても疲れるだけ。得られるものは極めて少ない。
曖昧なことは曖昧に考える。分からないことは、分からないでいい。
つらい時こそ外へ出る。内にこもっていても楽にはならない。
仕事の他に、もう一つ自分の好きなことをやる。
仕事は衣食住を満たすために。やりがいは他に見つける。
病気になっても、病人ではない。
あって困るものでも存在は認める。受け入れることで初めて見えてくるものがある。
集団の中で初めて自分が分かる。自分という存在は社会の中で見つけ出すもの。
集団の中で自分を知り、一人になって考え抜く。周りの評価ばかり気にしていると自分らしい生き方が出来なくなる。
相手が間違っていても否定しない。
その時が来るまで放っておいた方がよいこともある。
著者が学んだ競争的環境で個性を輝かせるための5箇条
1.複雑な問題に立ち向かう時は、焦点を絞り単純化する。
2.自らの強みを基盤とする。
3.なくてはならないものは、それほど多くはない。
4.なくていいものに縛られない。
5.人の注意をそらし、間違った方向に導くことに気をつける。
マイナスなことも自分の人生を見つめ直す機会になる。
いいと思うことは、人に相談せずにやる。
人は説得するものではなく、その気にさせるもの。
難しいことはみんなでやる。
日記をつけることで一日一日を丁寧に生きられるようになる。
読書から学ぶことも多い。
必ずしも良い師や良い友が得られるとは限らない。だが良い読書は出来る。
歯を食いしばって人をほめる。
何かを受け入れれば、何かが与えられる。怒りや憎しみといった感情を持ち続けると人は離れていくばかり。
暇でわきの甘い人に人は心を開く��暇には素晴らしい価値がある。
心に響く言葉が散りばめられている。折に触れ、読み返す。
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題名に惹かれて本を購入しました。
心に残った言葉を2つ。
①言葉の処方箋。
余命宣告された誰かにかけてやる言葉はできるだけ前向きな言葉にしたい。けど、患者が1人になった時に悲しい思いをしていたのならそれは言った人が満足してるだけの言葉。“今この瞬間”を楽しんで生きれる言葉をかけれるようになりたいものですねー。
②生まれてきたことや、生きていたことが残されていた者への贈り物となる
生きる意味はと考えることがある。今回は生まれて2時間で亡くなった子の話。数年後その親に再会する機会があり、話を聞いたそうだ。あの子の分も楽しく生きよう、素敵に生きようと思うそうだ。それを聞いて、決してこの世に意味のないものはないんだなって思った。