電子書籍
これは、面白い!
2018/02/22 07:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みずき - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は海外に住んでおり、海外の人と仕事をしている為、この本に書かれていることはかなり納得した。
ダメだと決めつけずに、その国の文化習慣を分かった上で対応していくことの大切さが理解できた。
紙の本
みんな同じで、みんな違う
2017/08/25 10:48
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
相手の発言や行動の真意を理解するために育った環境や価値観の違いを認め合うこと・理解し合うことを通して対処する(行動する)ことの再認識。多くの文化では信頼関係こそが契約、というフレーズが最も腑に落ちるところ。
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普段の仕事で漠然と感じていた、各国のカルチャーの違い。仕事の進め方の違い。一回では、理解しきれないけど、やっぱりと思う事が、沢山書かれていました。
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とても有意義な一冊!グローバルに仕事をしてる人は必読の一冊。以下、備忘録代わりのメモ。
ハイコンテクスト文化出身の人同士(日本人と中国人など)のコミュニケーションが、最も行き違いが起きやすい。文化的背景が異なれば、読むべき空気も異なるため。よって、多文化チームではローコンテクストなやりとりをすべき。明文化、透明化、明確化など。ただし、いきなりローコンテクストで望むと、ハイコンテクストな文化の人達には信頼の欠如と映ることがあるため、事前にチーム内で説明し、同意を得ること。
欧米でも、全員が結論から議論をスタートではないということは目から鱗。そして、写真の実験は面白い。マクロからミクロ(包括的)なアジア人というのは納得。
階層的かつ合意的という、世界でも唯一無二な日本。まさか稟議システムが日本独自のものとは。
特に新興国では、書類ではなく関係こそが信頼たる契約に他ならない。
同じアジアでも日本と中国で違う点は多々ある。スケジューリングもそう。先の予定より、その瞬間重要な事項を優先する。中国人は極めて柔軟。
人はみな同じであり、みな違う。
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原題は 「Culture Map」です。こちらの方が内容を反映しております。何でも「~力」にすれば良いってもんじゃない。本書は基本的にはビジネス書です。グローバル社会になって、多国籍のメンバーで仕事をする機会が増えると、文化の違いによってちょっとしたコミュニケーションの齟齬が生まれがち。最近の日本でもありがちですが、単に相手の国や文化を批判するだけではビジネスが進みません。国や地域による文化の違いを事前にお互いに理解しておけば、かなり仕事がやりやすくなると思います。本書では、ビジネスで重要となる文化の違いに関して8つの軸を設定しています。例えば、組織運営が階層的なのか平等主義なのか、信頼は仕事を通じてなのか、人間関係の構築からなのか、など。それぞれに関して国がどの辺に位置しているかがマッピングされている。それが Culture Map というわけです。絶対的な位置よりも相手との相対的な位置が重要。その8つの軸に関して順番に、著者の実体験を含む多くの実例が各章で順番に解説されていて非常にわかりやすく読みやすいのが特徴。多国籍な人びととの交流する機会が少しでもあるなら、本書を読んでことをお薦めします。
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面白すぎて、休みを使って一気に読んでしまった。ここで重要なのは、この面白いという感覚は居酒屋で血液型占いをするような、人間を各国のステレオタイプに当てはめて騒ぎたてる下卑たものではなく、いわば冠婚葬祭入門のように異文化理解とグローバルビジネスに対して極めて実践的基礎的な知識を学べるからである。
著者はグローバルビジネスをするにあたって各国を8つの指標-
①コミュニケーション(率直/空気を読む)
②評価(直接的/間接的)
③説得(理屈/実践)
④リード(平等/階層主義)
⑤決断(合意/トップダウン)
⑥信頼(業務/人間ベース)
⑦見解の相違(対立/回避型)
⑧スケジューリング(直線/柔軟)
に分けて、異なる立ち位置の人とビジネスをする際どのようなトラブルが起きやすいか、またどのように解決するかを豊富な実例を用いて事細かに説明している。
個々人を相手にする場合もちろん更なる応用が求められるだろう。だが、某錬金術師とは違い、文化を理解する場合において全は一を内包するが、一は全には成り得ない。であれば、前もって予備知識として仕入れておくことは決して無駄ではないはずだ。
さっき述べたように、冠婚葬祭入門のグローバルビジネス版として、また単純にコミュニケーション学としてとてもとても面白かった。やっぱり自分はノンフィクションが好きだわ。
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本書では文化的背景の行き違いによる様々なエピソードが登場する。
例えば、あるブラジル人はアメリカ人の上司から食事に招かれた。
ブラジルでは約束の時間に遅れていくのがマナーだ。
時間ピッタリに行くと、相手がまだ準備できていないかもしれない。
このブラジル人は念のため、上司に配慮して35分遅れて訪問した。
上司からは(日本人でもそうするように)心配そうに「道に迷ったのか? 渋滞してたのか?」と質問され、食事の準備はすっかり整っていた、という。
本書は「カルチャーマップ」という指標と具体的な事例を用いて、各国の文化による違いを示し、そしてそれによる誤解や不要な損失を防ぐための提案をしている。
著者のエリン・メイヤーは Thinker 50で「RADAR AWARDS 2015」を受賞した。
(http://thinkers50.com/t50-awards/awards-2015/)
「RADAR」とは日本語でもそのまま「レーダー」と訳される探査装置である。
しかし「レーダー賞」では意味がよくわからない。
その意味は
・The new generation of business thinker
・most likely to shape the future of business and business thinking
・(the) work has the potential to challenge the way we think about management
「RADAR AWARDS 2015」より
とある。
「未来のマネジメントに向けたチャレンジングで最も将来性のある新世代のビジネス思想家」
といった意味になるだろう。
本書は8つの指標について、各国のコミュニケーション文化を2極またはマトリクスで表現する。
1.コミュニケーション
2.評価
3.説得
4.リード(※筆者注 リーダー的な振る舞いのこと)
5.決断
6.信頼
7.見解の相違
8.スケジューリング
最初に紹介した食事に招かれたエピソードは「8.スケジューリング」についてのアメリカとブラジルの文化の違いで登場する。
本書では、日本についても多く言及されている。
例えば「KY」「稟議書」「飲みニケーション」といった日本特有の文化や価値観を紹介し、他国の人が日本人を相手に、あるいは日本人と一緒に仕事をする上でどのような点に気を付けたらよいかアドバイスがされている。
また他国の人についても、実は理解は一筋縄でいかないことが解説されている。
例えば社員としてオランダで社長と接するときと、中国で社長と接するときとでは、取るべき態度が全く異なることが分かる。
どのように異なるかは本書を読んでいただくのが良い。
本書は「多国籍のチームにおけるマネジメント」を円滑に行うために書かれた本であり、人気書評サイト「HOZ」にて「残念ながら日本人の8割にこのビジネス書はいらない」という逆説的な評価で話題となった。
もちろん本書の内容を貶めているのではなく「残念ながらこの本を活かせるような多文化チームをマネジメントするような職務についている日本人は少ない」という意味だろう。
ただ、僕としてはこれに異議を唱えたい。
「異文化」とは国と国の間だけに存在するのではない。
例えば自分が中小企業勤務で大企業を相手にビジネスを持ちかける場合や、逆に大企業からベンチャー企業に転職する場合、あるいは、ある業界から別の業界に転職する場合など、様々な場面で「異文化」に接し、戸惑う機会があると思うからだ。
そういう意味では、ビジネスマンの2割ではなく、もっと幅広く読まれるべき本だと思う。
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凄く興味深い。アメリカ人が明快であるイメージでいたが、実はネガティブフィードバックは遠回しに言うに始まり、フランス人は、ドイツ人は、オランダ人は、中国人は、メキシコ人は...と、示唆に富む。ホフステードとエドワード・T・ホールの文献をさらに深掘りしたような感じ。
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index
1 空気に耳を澄ます ―― 異文化間のコミュニケーション
2 様々な礼節のかたち ―― 勤務評価とネガティブ・フィードバック
3 「なぜ」VS「どうやって」 ―― 多文化世界における説得の技術
4 敬意はどれくらい必要? ―― リーダーシップ、階層、パワー
5 大文字の決断か小文字の決断か ―― 誰が、どうやって決断する?
6 頭か心か ―― 二種類の信頼とその構築法
7 ナイフではなく針を ―― 生産的に見解の相違を伝える
8 遅いってどれくらい? ―― スケジューリングと各文化の時間に対する認識
memo
■ハイコンテキストとローコンテキストと、コミュニケーション習慣の相違によって情報の受け取り方に差異が生じる。差異によって生じる問題解決のためのシチュエーション毎のケーススタディ。
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リーダーシップ、評価、意思決定、スケジューリングといったビジネスの現場で必ず発生する8つの行為を題材に、世界各国の人々の統計調査をベースに、各国の相対的な価値観のポジショニングを見事にまとめ上げた一冊。そして凄いのは、これが学術的・ビジネスの現場における有意義性と同時に一級のリーダビリティを兼ね揃えているということ、とにかく面白くて一気に読んでしまった。
本書が優れているのは、例えばコミュニケーションに関して「ローコンテクストorハイコンテクスト」という軸で、各国の文化がどこに位置するかを明示している点にある。そしてここからの重要な示唆は、「絶対的な位置ではなく、自国と比べた際の相対的な位置関係の把握こそが異文化理解のためには重要」という視点である。
想像どおり、最もハイコンテクストな国は日本であり、ローコンテクストな国はアメリカとなる。日本のように極端なポジションの国から見ると、他の全ての国は等しくローコンテクストのように見えてしまうが、実態はそうではない。イタリアから見れば、ロシアはハイコンテクストな国だが、イギリスはローコンテクストな国であるように、ある国から相対的に見てどうか、という点を本書のポジショニングで理解することができる。
また、面白いのは、コミュニケーション(ローコンテクストorハイコンテクスト)と評価(ネガティブフィードバックは間接的or直接的)の2軸のポジショニングである。直観的に我々は、ローコンテクストな国=ネガティブフィードバックは直接的、ハイコンテクストな国=ネガティブフィードバックは間接的、と捉えてしまいやすい。しかし、この両者の関係が逆転するケースが実は存在している。この代表例は最もローコンテクストな文化を持つアメリカである。アメリカではネガティブなフィードバックを相手に直接伝えるようなイメージがあったが、実は評価におけるネガティブフィードバックは例外的に間接的に伝えるのだという。このようなイメージとは異なる事実を、ビジュアルで理解でき、我々のパブリックイメージが崩れていく面白さを本書では楽しむことができる。
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著者が推奨する8つの指標で我が日本はいつもスケールの一番端に位置しているのが目に付いた。行間を読む文化や、人を傷つける直接的な物言いを避けたり、とっても階層的な社会なのに極端な合意志向、対立回避型で、時間管理は細かい。こんな特徴的な文化背景に育った僕らが、国際交流の現場で苦労するのは当然のことなんだね。常々攻撃的と感じていたオランダやドイツでは、それが悪気ではないとはいえ、とても暮らせそうにありません。日本に暮らす外国人や、海外で暮らす邦人の勇気と苦労には頭が下がります。とっても面白い本でした。
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海外で働く前に読んだ。海外とは文化が違うとはよく聞く話だけど、具体的な記載があって良かった。海外で実際働いて感じたのは、日本人こそ世界でも最もユニークな働き方・マインドを持った国の1つという事。これは海外で働く日本人に向けて書かれた本じゃなくて、日本人含めユニークな人種と働く外国人に向けられた本なんだなと(笑)ただ、世界からそういう見られ方をされているということに気づく意味でも読む価値ありと思います。
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自分個人ではこれからグローバル社会となる時代において「この国はこうだ、あの国はこうだ」という決めつけなど意味がないと思っていました。そんな浅はかな考えを一掃してくれた本です。
この本の著者であるエリン・メイヤーは言います。「他の出身地の人々と働くときは出身地によって各人の性格を決めつけるべきでない。だからといって文化的コンテクストを学ばなくても良いという事にはならない。どちらの感性も大事なのだ。」と。
この本では一つの目安として
「コンテクスト」・・・ハイコンテクストかローコンテクストか?
「評価」・・・直接的なフィードバックか間接的なフィードバックか?
「説得」・・・原理優先か応用優先か?
「リード」・・・平等主義か階層主義か?
「決断」・・・合意思考かトップダウン思考か?
「信頼」・・・タスクベースか関係ベースか?
「見解の相違」・・・対立型か対立回避型か?
「スケジューリング」・・・直線的な時間、柔軟な時間?
最近巷で見る「ここがおかしいよ、日本人」みたいなものの言い方は自虐的でしかないよね、という事がわかる。アメリカもイギリスもオランダもイスラエルも日本も全部文化的個性が違う。あるものをおかしいといった所でしょうがなく、それをお互いに学び理解することが大事なのではないだろうか。この世には色々な国があり、全ては相対的なのだ。
上記のような切り分け方は企業や個人を評価する時にも有用な切り分け方ではないかと感じた。
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「異文化交流」から「異文化マネジメント」へ。
外国人とビジネスしたり部下として使う立場でなくても、異文化交流をビジネスの観点から分析した本として非常に興味深い。国内ビジネス、コミュニケーションであっても「ハイコンテクスト・ローコンテクスト」という観点から考えることは非常にメリットがある。ことビジネスに関しては、日本国内で完結していてもローコンテクストで進めるべきだろう。
多くの章で日本の特異性(根回し、飲みニケーション)が記述されており、卑下する必要は無いが括目して読むべきである。外国の経営層はこのような分析を完了したうえで日本(人)を攻略しようとしていると肝に銘ずるべきである。
「常識やろ!」と言われることがいかにローカルな約束事であるか。作者自身、あるいは作者が見聞きした体験談はまるで小噺というか国籍ジョークの宝庫である。
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非常に興味深く
面白い本だった。
こういうことに焦点を当てて仕事を進められればより
チームが機能する。
グローバルで働く中で大切な知識を提供してくれているし
日本の企業文化をとってみても
面白く読める。