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または紙の本
ノエル （花丸文庫ＢＬＡＣＫ）
著者 丸木 文華 （著）
終戦後、家族も記憶も失くし生きるのに必死だったところを、アメリカ人の翻訳家・アレックスに拾われたノエル。アレックスは、人間に興味がなく、美しいものだけを愛す変わり者ではあ...
ノエル （花丸文庫ＢＬＡＣＫ）
ノエル【イラスト入り】
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商品説明
終戦後、家族も記憶も失くし生きるのに必死だったところを、アメリカ人の翻訳家・アレックスに拾われたノエル。アレックスは、人間に興味がなく、美しいものだけを愛す変わり者ではあったが、ノエルは自分に名前を与え、光ある温かい世界へと救い出してくれた彼こそが神だと心酔し生きてきた。本能的に彼の望むように振る舞う癖が身についていたノエルだったが、成長とともに、アレックスの理想である「美しく無垢なノエル」と本当の自分がかけ離れていくのを感じ苦しむようになり…。クラシカルダークロマン。【「BOOK」データベースの商品解説】
米国人のアレックスは、日本文化に傾倒し終戦後、通訳として来日。財布を盗もうとした少年の美しさに惹かれ、自分好みに育てることに…。【「TRC MARC」の商品解説】
美しい物を愛すアメリカ人のアレックスは、日本文化に傾倒するあまり、終戦後、通訳として来日。ある日少年に財布を盗まれそうになるが、その驚くべき美しさに惹かれ、彼を自分好みに育てることに…。 2015年11月刊。【商品解説】
米国人のアレックスは、日本文化に傾倒し終戦後、通訳として来日。財布を盗もうとした少年の美しさに惹かれ、自分好みに育てることに…。【本の内容】
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紙の本
紫の上
2021/07/09 06:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
背徳と愛と執着と束縛を包んだ作品。
BLというよりも耽美小説な雰囲気。
BLの源氏物語と謳っているとおりな感じ。
（ちなみに私は源氏物語の紫の上の段は苦手です）
源氏を内包する物語ですので、やっぱりな流れ。
戦後焼け野原（この時代を舞台に持ってきたのは凄いなぁ）でノエルを拾う
日本文化に傾倒しているアレックスが
まさに紫の上のごとく育てていく。
ノエルもアレックスを神とまで傾倒している。
両者とも秘密を抱えて（結局その秘密は同じものだったとか！）
執着と束縛に堕ちていっている感じです。
アレックスがあやめに嫉妬心を燃やすのも
ノエルがアレックスの陵辱に怒るのも
二人の闇（病み）深さの彩りな感じです。
結局は手に手をとってな感じだから。
いや、むしろノエルの術中にはまっていたと言うべきか。
物語的に神崎晶子さんの扱いがちょっとぞんざい
（もう少し絡めても良かったのでは？？？？）
だったのがちょっと残念だったです。
後は母とあやめはどうなったのかなって気になったりはしたのですが。
読了した時には、
喚きちらして出て行ったジョージな気分ではありましたが
まあ、二人はあのとき出会ったしまったのだから
仕方ないかな・・・とも思います。
（ジョージもあの時点まで黙っていたということで同罪では
あると思うし・・・）
☆3.5評価
電子書籍
「自分は、彼の光源氏となるーーー神となる。」本文より。
2020/12/28 19:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
紫式部の『源氏物語』のように、攻めが受けを自分好みに育て愛でるお話です。
ネタバレがあります。
日本文化に傾倒し通訳として働く34歳の攻め、空襲の恐怖で名前と年齢を忘れ攻めに引き取られた16歳の受け。両視点。
終戦間もない日本を舞台に、通訳として来日した24歳の攻めの財布を孤児の受けが盗もうとしたことがきっかけで二人は出会います。受けの容姿と従順さに惹かれた攻めは、受けを引き取りますが・・・
攻めが受けを自分好みに育てる展開に、『源氏物語』の「若紫」と「葵」を意識しながら読みました。しかし『源氏物語』と違ってこの作品の二人は共依存に陥り、世界を閉じていきます。
常軌を逸した愛の行末は、ハッピーエンドかメーリーバットかそれともーーー？
個人的には、二人が幸せなのでOKです。
