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商品説明
【小学館ノンフィクション大賞(第22回)】【ビジネス書大賞審査員特別賞(2017)】【大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞大賞(第1回)】ヤマト運輸元社長・小倉昌男は、なぜ退任後、私財を投じて福祉の世界へ入ったのか、なぜがんに侵された体で渡米したのか。彼の信念や信仰、家族などを追い、本当の小倉昌男とはいったいどんな人物だったのかを明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
ヤマト「宅急便の父」が胸に秘めていた思い
2005年6月に亡くなったヤマト運輸元社長・小倉昌男。
「宅急便」の生みの親であり、ビジネス界不朽のロングセラー『小倉昌男 経営学』の著者として知られる名経営者は、現役引退後、私財46億円を投じて「ヤマト福祉財団」を創設、障害者福祉に晩年を捧げた。しかし、なぜ多額の私財を投じたのか、その理由は何も語られていなかった。取材を進めると、小倉は現役時代から「ある問題」で葛藤を抱え、それが福祉事業に乗り出した背景にあったことがわかってきた――。
著者は丹念な取材で、これまで全く描かれてこなかった伝説の経営者の人物像に迫った。驚きのラストまで、息をつかせない展開。第22回小学館ノンフィクション大賞で、賞の歴史上初めて選考委員全員が満点をつけた大賞受賞作。【商品解説】
著者紹介
森 健
- 略歴
- 〈森健〉1968年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。フリーランスのジャーナリスト。2012年、大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
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紙の本
小倉昌男 祈りと経営 ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの
2016/02/24 13:18
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:如水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヤマト福祉財団を小倉氏から直接創れと命じられたものとして、懐かしく読ませて頂きました。
どの様な財団を創るのでしょうか?「障害者の雇用促進ですか?」それとも「障害者と健常者が一緒に生活できる社会環境創りですか?」とお聴きしましたら、即座に後者だと答えられました。それでは、所轄は、厚生省で宜しいでしょうか?「それで宜しい。」と言われ、申請書類等準備するのに1年程掛かりましたが、申請後3ヶ月で認可されました。
最初は、持ち株を全てを寄付すると言われましたが、200万株で基本財産として申請できますと言ったことを思い出しました。
紙の本
家庭の不幸は諸悪の本
2016/10/08 09:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「家庭の幸福は諸悪の本(もと)」と言ったのは太宰治だが、家庭にはそもそも幸福ばかりがあるのではない。
どんな家庭であっても色々な問題がある。それが家庭という極めて個人的な単位がゆえに表面に出ないだけだ。
「お金や仕事、怪我や介護といった表面的に明らかなものもあれば、感情的な仲違いや性格の不一致、そして外部にはわかりにくい精神障害の問題もある」。
公的な立場があればその立場で毀誉褒貶もあろうが、いったん家庭の中に入ればそれは踏み込んではいけない世界となる。
この本は一人の経営者の入り込んではならなかったはずの家庭の姿をえぐりとった衝撃の一冊である。
小倉昌男。いうまでもなく宅急便の生みの親であり、ヤマト運輸の元社長である。近代の名経営者の一人でもある。
亡くなったのは2005年6月。覚えている人もあろうが、小倉は日本国内でなくアメリカの地で亡くなっている。
おぼろげな記憶であるが、私もなんだか変だなと感じたものだ。
小倉昌男のような人であれば大々的に送られてもよさそうなものだ。
ノンフィクション作家の森健もそこに小さな違和感を持った。そして、その理由を訪ねる旅に出る。
本書はその報告書だ。
結論からいえば、名経営者と称賛された小倉昌男にも人には言えない家庭の事情があった。もちろん、その事情を知っている人たちはいたが、そのことを広言することはなかった。
家庭とは重い鎧を被っているようなもの。
そのことを明らかにすることは、果たして私たちに許されているのだろうか。
つらく、重い、ノンフィクションである。
紙の本
言葉がない
2016/12/03 13:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ももたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
感想を軽々しく言葉に出せない重い内容。
私自身、子どもや親や家庭に深く関わる仕事をしてきた。
仕事の報酬が高かったせいであるが、世間の目でみれば裕福で恵まれている家庭ばかりだった。
しかし、中に入ってみると、実に様々な問題があった。
問題のない家庭はなかった。
「うちは幸せですよ」と強調する家庭もあったが、「もし、本当にそうなら、まだ問題が起きてないだけですよ」と私は心の中で言った。
あのクロネコヤマトの産みの親である小倉昌男さんの家庭の真の姿を知り、
涙なくしては読めなかった。
詠み終えてから表紙の写真を見ると、
そこには深い悲しみと諦めと悟りがあった。
ただ、息子さんと娘さんの生きていく先が希望に満ちているようで、
心が軽くなった。
家族や友人など大切な人に読ませてあげたい。