紙の本
声優の実態の記述
2018/05/19 10:46
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投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
評者は、個人的にマンガやアニメが好きで、声優さんを尊敬している。そのような声優さんのお仕事の中身と苦悩を描いた小説が本書である。正直言うと、声優がどういう心持なのかを知るだけの一般的なお話しである。小説の内容は、単純で陳腐な言葉が並んだ主人公の成長を促す物語である。
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面白かったけど、うーん。
ウサギちゃんの喋り方が気になって仕方なかったなぁ。でも、よくあるお仕事小説のように、トントンと進んで挫折してまた前向きっていう流れの話でなくて良かったかな。
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昨秋某声優さんのトークショーに行ったのですが、「彼はこの後ブレイクするよ」(某氏談)と言われた彼と、この主人公結城勇樹くんがとても重なり、後半は特に、彼もこんなことで躓いているのだろうか、こんな努力をしているのだろうか、と色々思い浮かべていました。
あの時のトークショーはとても面白く、本当に勇樹君のように大きく羽ばたいてほしいなと思いました。
××××(自主規制)さん、がんばれ、声で世界を変えろ!
そして某大学某声優応援サークルの皆、課題図書だ! 読め!
本の感想と言うより彼への応援ですね(笑)
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特に自分と(立場など)似たキャラはいないけど,広く捉えれば「仕事をする(そして崖っぷちにもたびたび立つ)人」という点が共通するからか,特定の誰かというよりは,物語の世界全体に対して感情移入していた気がする。
最後の2行でちょっとほろりとしちゃった。
いいオトナが仕事に関してあえて大言をふりまくのも,悪くないかもしれないなあ。
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主人公はレギュラー番組のない、売れない声優、結城勇気。
小児病棟に入院していた際、夕方のアニメだけが楽しみであった思い出から、「声で世界を変える」と意気込んでこの世界に飛び込んだものの、声優の収入だけでは生きて行けず、喫茶店のアルバイトがメインな日々。
受け続けたオーディションの結果、ついにレギュラー番組を手に入れ、クレジットに名前が出て喜んだのもつかの間、超人気声優との収録で悪戦苦闘することに。
なぜか自分にからんでくる人気声優「大島」。
彼はいったい何者なのか。
勇気は「世界を変える」ことはできるのか?
声の仕事にすべてをかける、青春お仕事小説。
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声優。声のお仕事。
自分の声だけど、それはキャラクターの声になり、命になる。
そこに自分は存在しなくなる。
自分でありながら、自分ではなくなる。
体ごと演じる俳優とはまた違う、声だけが舞台に立つ声優。
その、声だけで、世界を変えることができるのか。
でも、声だけだからこそ、変えられるものもあるのだろう。
キャラクターに命を吹き込むことができる、声だからこそできること。
主役はキャラクターなのだけど、主役以上に主役になる声だからこそ。
最近は、声だけでなく、実像としての声優にもスポットが当たることが多くなりました。声一本で頑張ればOKという訳でもなくなってしまった声優。
この作品では、この作品では、あえてその声の部分だけ、声の部分だけに全てを注いで取り組む声優さんの姿を描いている感じがします。
声優らしい声優の姿を描いている。
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声優さんが好きだから読みましたが内容はそんなに・・・。
というのが正直な感想。
文章もくどく、比喩表現もピンとこないものが多かったように思います。
このキャラ、元ネタは○○さんかな?
それとも○○さん?
って考えるのは楽しかったですけど。
かなりリアルの声優さんに近く書かれているそうなので、そう言った経験があれば、感情移入できるかもしれません。
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【図書館本】やっぱり表紙って大事。タイトルから声優話だと当たりを付けて予約。受け取った時に苦手なイラストだと思って読むのを後回しにしていた。内容としては最後まで何とか読めたけど面白いとは思えなかった。劇中劇にも興味を持てなかったのは野球だけが原因ではあるまい。主人公たちが年齢相応に思えなかったり、一人一人の色が淡く見えにくいので感情移入・共感できない、好きになれない。落とし方もモヤッとする……。全体的にスッキリしなくて残念な印象が残った。
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声優業界が舞台の小説。『それが声優!』といい、最近は声優業界の話が流行っているのだろか。
主人公は20代後半にもなって代表作がない男。それは結構ひどい気がする。名前はすごいインパクトあるのだけど。『結城勇樹』。たまに、不審者と間違われないか不安になる場面があった。
他の主要登場人物として、人気声優で幼い時の友達という子がおり、主人公と一緒に仕事をしたがっているという設定だった。雰囲気は違うはずなんだけど、男同士の幼馴染で業界ものということだけで、『ピンクとグレー』を思い出した。いつか死ぬんじゃないかと(演じたキャラの一人は死んだようだけど)。
それと、声優なら基礎訓練として、『外郎売』という話の朗読をするということを初めて知った。発声や滑舌の訓練にいいらしい。
なお、動画の現場では相変わらず、万策尽きそうな状態。SHIROBAKOを見てたからすごいイメージできる。
後知ったのは、ギャラはだいたい三か月か四か月後に振り込まれるということ。収録した月じゃないのかよと。会社側に振り込まれるのは3か月先だとしても、声優にはその月に振り込んでやれよと思った。
それと、驚いたのが、『エロ』という犬種があること。調べたら本当にあった(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AD_(%E7%8A%AC%E7%A8%AE))。
それにしても、「○○だわ」という男勝りという設定のマネージャーの言葉にすっごい違和感を覚えるのだけど、どういう発音のつもりで書いてるのだろうか。女言葉としても違和感ある使い方だし関西弁みたいなイントネーションなのだろうか……。
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本を読んで脳内で自分流にイメージしていることを声だけで見ている人を裏切らないよう形にする難しさ。声優さんはすごい仕事です。
声で世界を創る…夢を実現させていく勇樹は志を持ってもっと大きくなりますね。
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あるようであまりなかった声優をテーマにした小説であり、青春小説でもある。この業界をよく勉強しているようで、絵空事ではなくきちんと描いている点に非常に好感が持てる。
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声優としてもう一つの勇樹.犬役をきっかけに成長していく.物語がアニメのストーリーと二重構造になっているところもあって,両方楽しめた.大島啓吾のカックンとしてのキャラが馴染めなかった.
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売れない(というか仕事がない)崖っぷち声優の青年のはなし
子供の頃病気で入院関連がイイハナシ感を醸し出してはいる
声優さんの仕事が(ごくごく一部なんだろうけど)なんとなくわかった気になる
ただ、出てくるアニメのタイトルがいちいち偽名(というか)なんだけども
それが元ネタがうすうすわかるくらいの偽名で
なんだか無性にきもちわるかった・・
プリキュアがラブキュアになってる的な
まあそのままは使えないだろうし○とか使って伏字にしてもだめなんだろうし
かといって全く関係ない名前をつけちゃっても想像しにくかったりよくないんだろうけど
なんかダサくなってる感が気になっちゃって・・
夏コミが夏ミサとか言ってるのも
なんかイタイというかなんというか
まあ仕方ないんだろうけど
そんなどうでもいいところが気になったのと
主人公がまっすぐでなんかひいちゃったのと
アニメがなんかこれまたまっすぐであまり好きじゃなさそうだった
でもまあアニメ好きな子とか声優に興味ある子は
たのしく読めるんじゃない・・かな?
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結城勇樹の夢、それは「声で世界を変えること」。しかし現実的には、声優を志しながらも未だ本格的な仕事をもらえず、バイトで食いつなぐ崖っぷちの日々。
そんなある日、話題作「センターライン」のオーディション会場ですれ違った人気声優・大島啓吾から、「一緒に仕事がしたい」と手書きメッセージが?!
…そして、勇樹が初めてもらったレギュラーは、柴犬のサブ役だった。
勇樹の成長物語で、声優という特殊な世界を覗けるお仕事小説、そして病と闘う子供たちに、夢みる力を持つことを教えてくれる物語。
勇樹をとりまく周囲の人たちも、皆が声のお仕事に真摯に向き合う心優しい人たちばかりで、素直な気持ちで読める。
70年代アニメファンなら、作中の数々の懐かしアニメのタイトルにニヤリ(^-^)
川端ファンなら、作中で放送中の作品名「宇宙存在の剣(ソード・オブ・ユニバーサル・プレゼンス)」にもニヤリ(^。^)
個人的には、偶然にも、「メイク・ア・ウィッシュ」代表の大野さんの講演を聴いた後だったので、病気と闘いながら笑顔で夢を語る子供たちの姿が目に浮かんでしまった。
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なかなかレギュラーがとれずにいる崖っぷち声優の勇樹。生き残りをかけて臨んだアニメのオーデションで念願のレギュラーを勝ち取るが…
裏方になりがちな「声のお仕事」を正面切って描いたお仕事小説であり、がんばる主人公の姿がどこか初々しい青春小説でもありました。幼少期のエピソードが結構じんとくるものですが、終盤その下りがとても生きた展開になっていて、巧くまとまっているように感じました。
アニメの業界モノとして、アニメーターなどの制作側を描いた「ハケンアニメ!」をあわせて読むとより業界のことが知れて面白いのではないかなと思います。
余談ですが。
これらの作品は、キラキラしててかわいかったりかっこよかったりするアニメ業界も、立派な大人の思惑の絡むビジネスのひとつ、っていうことを描いてもいます。
知っていても知りたくないかもしれないですが…、そうであることを広く知られないと、厳しいと聞くこの業界のためにならないかも、とも思ったりしました。そういう意味でも、アニメは観ないという人にも読んでもらいたい小説でもあります。