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紙の本
説得 エホバの証人と輸血拒否事件 (草思社文庫)
著者 大泉 実成 (著)
【講談社ノンフィクション賞(第11回)】1985年、10歳の少年が交通事故で瀕死の重傷を負うが、駆けつけた両親は息子への輸血を拒否しつづけた…。信仰か息子の命か。自身が幼...
説得 エホバの証人と輸血拒否事件 (草思社文庫)
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商品説明
【講談社ノンフィクション賞(第11回)】1985年、10歳の少年が交通事故で瀕死の重傷を負うが、駆けつけた両親は息子への輸血を拒否しつづけた…。信仰か息子の命か。自身が幼少期にエホバの証人だった著者が、多くの関係者に取材して事件の真相に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
1985年、川崎市高津区。小学生の男の子の交通事故で信仰に忠実な両親が子どもへの輸血を拒否し子どもが死亡してしまう衝撃的な事件が起きた。関係者への詳細な取材でこの事件の全貌を追ったノンフィクション。第11回講談社ノンフィクション賞受賞作。【商品解説】
著者紹介
大泉 実成
- 略歴
- ノンフィクション作家。1961年、東京生まれ。中央大学文学部哲学科、同大学大学院文学研究科修了。『夢を操る』(講談社文庫)『消えたマンガ家』(太田出版/新潮OH!文庫)『麻原彰晃を信じる人びと』(洋泉社)『人格障害をめぐる冒険』(草思社)『萌えの研究』(講談社)ほか、漫画家水木しげる氏との共著も多数。編著に『本日の水木サン』(草思社)などがある。本書の単行本(現代書館刊)で1989年講談社ノンフィクション賞を受賞。
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ある年齢以下では分からなくなっている?
2019/09/08 22:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「解毒」を読んでいて昭和60年の「輸血拒否事件」を知らないエホバの証人が出て来たが、もうそれだけの時間が経っているわけだ。だから、ある程度の年齢以下では、この事件の持つ意味が分からなくなっているのだろう。
著者がまだ有名になる前に「輸血拒否事件」の舞台となった会衆に潜入取材をした結果が「説得」だが、子供の頃にエホバの証人と関わっていたにしろ、それだけの執念には驚かされる。
この頃に「この世の人」が書いたエホバの証人ものとなると「兵役を拒否した日本人」のような灯台社の「兵役拒否」事件の本しかないのも分かる。しかし「兵役拒否」も「輸血拒否」も同じ土台に築かされた「教え」という事までは気がつかなかったようだ。
「エホバの証人は血抜きをしない鯨の肉を食べない」と読んだ事があるが、ブーバー-ノイマンの回想録にラーフェンスブリュックで収監された聖書研究者達が血抜きしない肉を食べないという記述が出て来るので、「輸血拒否」と血抜きをしない肉を食べないという事は別なのかもしれない。それとも日本でのローカルルールがたまたまラーフェンスブリュックでの出来事と似てしまったのか?
著者が潜入取材した先での「聖書レッスン」で購入した「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」は背文字が入っていて寄付額400円とあるから、縮刷版だ。