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沿線格差 首都圏鉄道路線の知られざる通信簿 (SB新書)
ブランドタウン充実路線から、酒盛り列車と呼ばれる路線まで、首都圏の各沿線の個性を徹底分析。主要路線の通信簿、テーマ別沿線ランキング、沿線イメージのウソと真実、同一沿線内の...
沿線格差 首都圏鉄道路線の知られざる通信簿 (SB新書)
沿線格差
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商品説明
ブランドタウン充実路線から、酒盛り列車と呼ばれる路線まで、首都圏の各沿線の個性を徹底分析。主要路線の通信簿、テーマ別沿線ランキング、沿線イメージのウソと真実、同一沿線内の駅力格差などをくわしく解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
主要ターミナル駅から、郊外に向けて放射線状に伸びていく鉄道路線。
私たちが毎日通勤の手段として活用しているこれらの各路線に固有のイメージ、
路線間のヒエラルキー(序列)はどのようにして誕生したのか?
各路線を通信簿でシビアに採点すると共に、哀しくも可笑しい「沿線格差」を愉しみつくす!
◆「勝ち組10路線」と「負け組8路線」を発表!
見栄っ張り度№1 ⇒東急田園都市線
自虐度№1 ⇒東武東上線
意外にも実力度№1 ⇒京急本線
住みたい街充実度№1 ⇒中央線
――各路線の噂(都市伝説?)やイメージを徹底検証!
この本を読めば、「首都圏沿線あるある」として話が盛り上がること間違いなし!
そして毎日自分の通勤している路線がいとおしくなる!?
◆あるようでなかった「沿線」のランク付け!
「どのような場所に住むか」その判断にも影響を与えるのが、最寄り駅のある鉄道沿線の利便性やイメージだ。
首都圏から郊外へ向かう路線を中心に、皆気づいていながら、
あまり触れられてこなかった路線の格付けをあえて公開する。
「住む年数を経るごとに沿線への愛着が増し、ほかの沿線に移る気はない」
これも正解ではあるが、わが路線の実力をここは冷静に評価し、各沿線の個性を考えてみよう。
◆ブランドタウン充実路線から、酒盛り列車と呼ばれる路線まで
各沿線の愛すべき個性を徹底分析!
【商品解説】
この本を読めば、「首都圏沿線あるある」として話が盛り上がること間違いなし!【本の内容】
目次
- 【第1章 首都圏の主要各沿線の通信簿】
- 中央線 / 総武線 / 東海道線 / 埼京線 / 常磐線 /京葉線
- 東急東横線 /東急田園都市線 /西武新宿線 /西武池袋線
- 小田急線 / 東武東上線 / 京成線 / 京王線 / 京急線
- 相鉄線 / 東京メトロ 東西線 / 都営三田線 /つくばエクスプレス
- 【第2章 テーマ別沿線ランキング】
- お金持ちの沿線ランキング
- 乗客数アップ、ダウン路線ランキング …ほか
著者紹介
首都圏鉄道路線研究会
- 略歴
- 東京の鉄道路線を中心に各種統計データなどを駆使して、鉄道がもたらす様々な効果効用を日夜研究している。属性としては「鉄ちゃん」でもあり、三度の飯より鉄道をこよなく愛する。「路線の格付け」は確かに存在するが、いかなる路線であってもそこに乗客がいる限り、それを愉しみ愛でる観点を忘れない。 執筆者:小川裕夫、小林拓矢、佐藤充、常井宏平
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紙の本
首都圏沿線のランキングをつけるという面白い試み
2019/03/31 09:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
首都圏沿線の主要路線19を対象に街のブランド力、混雑率、運休率等をランキング化して、それぞれを説明するというありそうでなかった発想がよく、個別の路線の説明も充実して自分の住んでいる、あるいは住んでいた街の路線がどのように評価されているかが楽しめる。
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沿線ごとの特徴、弱点
2017/09/02 09:41
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京近辺は西高東低といわれています。その理由は本書によると、東側はかつて下級武士の住まう所で、権利関係が複雑で開発が困難であったのに対し、西側は田園が広がるだけで開発が容易なため鉄道会社による開発が進められたことによるそうです。東側に比べて富裕層が多く住む西側はブランド力を獲得してさらに東側との格差を広げていったそうです。東側はコスパに優れ、最近では北千住が注目されていますが、今後も綾瀬や錦糸町など東側の街が注目されるかもしれません。
冒頭部に示されているランキングですが、京急本線が1位に輝くのには特に異論がありません。ブランド力は東急などに遥かに及びませんが、コスパが優れて遅延も少なく、いざというときにはJR線も使え、空港へのアクセスに優れ、リニアの開通によって将来性もあるなどただのブランド力ではない魅力があるでしょう。一方で京成線が7位になっているのはランキングとしていかがなものかというものがあります。京成は混雑していないものの、その理由は千葉県西部から船橋まで人を運ぶものの、そこから京成線が東京北部を目指すことで都心へ遠回りとなり、総武線へ客が流れてしまうことにあるでしょう。すなわち路線として非常に不便であるといわざるを得ません。同じ混雑がひどくない路線でも南北線は需要があるものの、京成は場所が悪いのでしょう。また北総鉄道の件でもそうですが、京成はあまりにも開発が下手糞です。首都圏の私鉄ではブランド力最強の東急が他を引き離し、京成は他の各社から引き離されているのが実態でしょう。
ランキングにおいて、運賃収入の項目がありますが、この項目を入れた趣旨が沿線に儲けがなければ発展が見込めないことをランキングに考慮したいというものであるとすると、収入ではなく利益で考えるべきです。収入の多寡でランキングを作成すると距離の短い路線が不当に不利になり、またコストを掛けていては今後はそのコストを削ることを考えるはずです。利益にも建設費用の減価償却を含めるか否かで新規路線の有利・不利が生じますが、いずれにせよ利益で考えた方がより妥当な結論が得られるでしょう。平均通過人員は単位が「人/日」となっていますが、1kmあたりの数値であると捉えてよろしいのでしょうか。そうであればその旨単位に含めるべきでしょう。
ブランド力における東急の強さは圧倒的であり、その沿線開発のうまさには舌を巻きます。西武も東急を見習ったものの、東急には及ばなかったのは残念です。確かに所沢は田園調布や二子玉川に敵わないでしょう。東上線のふじみ野やときわ台、川越もやはり東急の街のようなおしゃれ感は演出しきれていません。しかし東武は伊勢崎線において、スカイツリーを中心とした東武村を作っていて、着々と開発を進めています。しかし郊外の越谷、春日部は所沢、川越以上に格下感が拭えないように思えるのは私だけでしょうか。
また西武には池袋線と新宿線がありますが、新宿線の方が地価が高いというのは驚きです。新宿線は西武新宿駅がJR新宿駅と離れているため、実質的には高田馬場がターミナルであり、あまり便利であるとは思えないからです。むしろ池袋線の開発がうまくできていないのではないでしょうか。
小田急では本厚木と海老名の逆転現象に注目です。JR中央線でも八王子と立川に逆転現象が起こりましたが、小田急でも実現しそうです。
京王線は影が薄い印象があります。都営新宿線に直通するものの、中央線の下位互換といったイメージがどうしても付き纏ってしまいます。
最後に、運行本数や車両数(何両編成か)も沿線の評価に加えるべきであったと感じます。