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商品説明
【読売・吉野作造賞(第18回)】安保法制をめぐる議論の中で、日本国憲法の国際協調主義は瀕死の重傷を負っている−。平和構築を専門とする著者が、日本の憲法学の歴史にその淵源を探りつつ、集団的自衛権がわが国でどのように語られてきたかを詳細に追う。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
篠田 英朗
- 略歴
- 〈篠田英朗〉ロンドン大学大学院修了(国際関係学Ph.D.)。東京外国語大学総合国際学研究院教授。「平和構築と法の支配」で大佛次郎論壇賞、「「国家主権」という思想」でサントリー学芸賞を受賞。
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紙の本
語られた憲法出生の密教
2017/07/25 09:24
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
憲法学者の大方はこの本を無視するだろう。破壊的真実があるから、そして語る。
「1945年の八月革命説の奥にはシュミットがいる。でもこれを正面からいじると立ちいかなくなってしまうよ、密かに伝えるもの密教なんだからね。悪いことはいわない、君もそうしたまえ。」
今回の集団的自衛権の論争には石川健治氏まで参戦していたけど、閣議了解を持って従来の内閣法制局見解は修正され、日本に集団的自衛権は舞い降りた。
不磨の大典である憲法のつかさどる憲法学者にとってこれほど高みから突き落とされ踏みつけにされた気持ちは初めてだろう。小林節氏の怒りは軽々しく扱われた点にある。商売道具を傷つけられた気分でしょうな。
でもわかっていたはずだ、もともと出生から新憲法発布には無理がある。占領下では国民主権の決定でもない。不磨でもなんでもない、いくらでも、どのようにも変え得る唯の立法より手軽に法制局見解修正として。もちろん最高裁に判断を仰ぐ訴訟は提起されるけど判断は避けるでしょう、まるで憲法解釈学の世界こそ岩盤規制みたいなものだなと。
紙の本
法学徒におすすめ
2017/04/12 00:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ガオシュン - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者の専門からすれば傍流のテーマであるにもかかわらず、丹念・丁寧に憲法学、国際法学のこれまでの議論を踏まえた上で、集団的自衛権のひとつの理解の仕方を提示されており、目から鱗の思いがする一冊でした。法学の観点からすればいろいろ反論もあろうかと思いますが、法学徒にとって「そういう見方もあるのか」と気づかされるような、自衛権自衛権についての理性的な議論のきっかけとなる本だと考えます。