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読割 50
紙の本
忍者月輪 (中公文庫)
著者 津本陽 (著)
信長陣営にて重用される無双の忍び・伝兵衛は、大仕事を成す一方、妻との不和に悩み、伊賀攻め後の前途に迷っていた。虚無をまとう若き忍びは、己の道を見出せるか。【「TRC MA...
忍者月輪 (中公文庫)
忍者月輪
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商品説明
信長陣営にて重用される無双の忍び・伝兵衛は、大仕事を成す一方、妻との不和に悩み、伊賀攻め後の前途に迷っていた。虚無をまとう若き忍びは、己の道を見出せるか。【「TRC MARC」の商品解説】
こんな忍び、見たことない! 信長の村重討伐、毛利水軍との海戦、本願寺包囲、因幡乱入……そこにいつも無双の忍者・伝兵衛がいた。【本の内容】
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紙の本
津本陽氏による新たな忍び像を描き出した傑作です!
2020/09/06 12:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『深重の海』(直木賞)をはじめ、『下天は夢か』、『夢のまた夢』などの傑作を次々に発表されてきた津本陽氏の作品です。同書は、無双の忍び・伝兵衛を主人公とした物語です。伝兵衛は、大仕事を成す一方、妻との不和に悩み、伊賀攻め後の前途に迷っていました。しかし、鬼神と恐れられる信長に新しき世の到来を感じ、天下分け目の陣場に身を投じていきます。はぐれ鳥は、戦国乱世に己の道を見出せるでのしょうか??津本陽氏の円熟の筆が新たな忍び像を描き出してくれます。ぜひ、読んでみてください。
電子書籍
リアルであってリアルでない忍者小説
2017/11/24 00:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:地蔵丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代背景としては、本能寺の変辺りの話で使い古されたものであるが、実は信長は忍びに暗殺されていたなどという、しょうもないオチとかではない。あくまで史実に基づいて、その裏の見えない部分における主人公の伝兵衛を主観としたリアルな忍びの活動を描いており、主に心情的な描写が多く、ニンジャスレイヤーのような派手な戦闘シーンなどは少なく、山田風太郎の忍法帖シリーズのような突飛な忍法などは出てこず、お色気シーンもない。ただ一つだけ主人公は神通力という特殊な力が使えるという中途半端にリアルでないところがあり、最終的には夫婦間のストレスの問題みたいなものが噴出してきて、家族のなんたるかでまとめ上げた感が否めない。もちろん主人公の家族まで表現できるとは素晴らしいことだが、リアルもそこまで行くと、それは忍者小説には求めてないな~みたいな感じが正直なところだ。いい大人が忍者という単語が入っている小説を読むのであれば、少なからず快活もしくはクールなかっこよさを無意識にも求めているのが普通だろう。主人公伝兵衛は仕事ができる男なので、どちらかといえばクールな部類でかっこよくないとは言わないが、自分が求めていた忍者像とは少しずれていたのが残念。あとは、どの時代小説にも言えることだが、特に有名著者に多く見られる現象で、時代背景の説明がやたら長いのもマイナスですね。