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電子書籍
リアルであってリアルでない忍者小説
2017/11/24 00:26
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投稿者:地蔵丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代背景としては、本能寺の変辺りの話で使い古されたものであるが、実は信長は忍びに暗殺されていたなどという、しょうもないオチとかではない。あくまで史実に基づいて、その裏の見えない部分における主人公の伝兵衛を主観としたリアルな忍びの活動を描いており、主に心情的な描写が多く、ニンジャスレイヤーのような派手な戦闘シーンなどは少なく、山田風太郎の忍法帖シリーズのような突飛な忍法などは出てこず、お色気シーンもない。ただ一つだけ主人公は神通力という特殊な力が使えるという中途半端にリアルでないところがあり、最終的には夫婦間のストレスの問題みたいなものが噴出してきて、家族のなんたるかでまとめ上げた感が否めない。もちろん主人公の家族まで表現できるとは素晴らしいことだが、リアルもそこまで行くと、それは忍者小説には求めてないな~みたいな感じが正直なところだ。いい大人が忍者という単語が入っている小説を読むのであれば、少なからず快活もしくはクールなかっこよさを無意識にも求めているのが普通だろう。主人公伝兵衛は仕事ができる男なので、どちらかといえばクールな部類でかっこよくないとは言わないが、自分が求めていた忍者像とは少しずれていたのが残念。あとは、どの時代小説にも言えることだが、特に有名著者に多く見られる現象で、時代背景の説明がやたら長いのもマイナスですね。
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