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紙の本
きつねとのねずみの友情ものがたり
2000/10/25 15:27
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投稿者:かいかい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある秋の日、みずうみのほとりの小さな森に、若いきつねがやってきました。住む場所を探していたきつねは、腹ペコでぼろぼろでみずうみのほとりにばったり倒れてしまいます。森の住人の小さな動物たちは、きつねを助けてあげました。
すっかり元気になったきつねは、みんなにイタズラばかりします。毎日がつまらなくて、みずうみの向こう側にある大きな森に行きたいとばかり思っていました。大きな森に行けば、きっとわくわくするようなことが待っているに違いないと思ったからです。でも、どうやっていけばいいんだろう……。
すると、小さなのねずみが、もう少し待てば向こう側に行けると言います。のねずみの言うことなど信用しないきつねは、なわでのねずみの体をしばりました。もし、うそをついていたことが分かったらのねずみをミトンにしてやるというのです。しばらくの間、ふたりで暮らしているうちに、2ひきの間に友情が芽生えてきます。
少し乱暴でわがままなきつねと、素直でものしずかなのねずみは一見相性がとても悪そうですが、不思議と合うようです。しばられているのねずみの代わりに、木の実をとってあげるきつねは結構やさしい。とうとうきつねがみずうみの向こう側へ行ってしまってとても寂しく思うのねずみは、まるで恋人を待っているようでも
あります。そして……最後の展開には思わず胸が「きゅん」となるはず。
ほりかわまりこさんの挿し絵がなんともおいしそう。秋の木の実や草の実にうっとりしているのねずみを見ると、こちらも幸せな気分になってしまいます。ゆもとかずみ/作&ほりかわまりこ/絵の本は、『くまって、いいにおい』があります。
紙の本
ゆもとかずみとして書いた理由
2002/04/24 20:41
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投稿者:鴇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者のゆもとかずみって湯本香樹実のことだと思うんですけど、この方はこういうのも書くのかあ…と思いました。湯本香樹実の描く子供向けの本は大人でも楽しめる感じですが、これはすっごく子供向け。正真正銘「童話」という感じです。
簡単言うと、ちょっとヤな子“きつね”と、いい子“のねずみ”の友情をあたたかく描いたお話。童話特有の、このデフォルメされたキャラクターがいい味出しています。秋から冬にかけての風景描写も美しい。
作者が湯本香樹実ではなく、ゆもとかずみとして書いたのも、読むとなんとなくわかる。
紙の本
きつねとねずみ
2019/04/24 08:47
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投稿者:ウッドチャック - この投稿者のレビュー一覧を見る
きつねとねずみの友情物語です。
童話にしては長い物語だったので、読み聞かせに時間がかかりました。
心温まるストーリーで、おはなしはおもしろかったです。
紙の本
やんちゃなきつねとやさしいのねずみの友情ものがたり
2001/04/06 17:46
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投稿者:広瀬恒子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とくに、ドラマチックなストーリィ展開があるわけではないのですが、心にあたたかい余韻をのこしてくれる幼年よみものです。
文とさし絵の調和もぴったりで、手もとにおいて、くり返しページをめくってみたくなる本づくりがいいです。
お話は、ある秋の日、小さな森にやってきたきつねを、森のどうぶつたちは、しんせつに世話します。ところが、きつねは、りすやねずみをおいかけ、こわがらせたり、にんげんに化けたり、落とし穴を掘ってたぬきを落としたり、いたずらばかり。そのうちそれにもあきて、たいくつしたきつねは、湖の向こうの大きな森に行ってみたくなりました。すると、のねずみが「あと2回お月さまがまんまるになったらいける」ことを教えてくれます。満月の日、固い氷でおおわれた湖を渡ってきつねは大きな森へ行ってしまいます。
きつねのことを忘れずにいたのねずみの前に、湖の氷がとけはじめる季節、大きな木を背負ったきつねが返ってきて、のねずみを感激させます。背負ってきた木はのねずみのほしかった青い実をつける木で、きつねはのねずみのねがいをおぼえていたのです。
やんちゃで、どこか、さめた感じのするきつねと、心やさしいのねずみのキャラクターの組み合わせがこの作品の何ともいえない魅力になっています。大きな森へ行ったきつねは、いったい、何を見て帰ってきたのでしょう。想像してみるたのしさもあります。
『夏の庭−The Friends−』『春のオルガン』『ポプラの秋』など、ティーンズ世代へすぐれた作品を書いてきた湯本香樹実が、幼年童話の分野にも、じいーんとする味わい深さを出してくれました。
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