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高い評価の役に立ったレビュー
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/11/14 04:05
物語の魅力と、ヒロインの魅力
投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにある「エマノン」は、物語のヒロインの名前。彼女は、生物が誕生してからのすべての記憶を引き継いで生きる存在。この作品は、現代の様々な時代に現れるエマノンと、彼女と出会う人々を描く連作短編集。
エマノンの特殊性に頼った物語にしていないので、各短編とも趣が異なり、マンネリ化していない。ロボット、超能力、タイムトラベル、ファーストコンタクトなど、様々なジャンルになっている。とはいえ、エマノンは魅力的。物事を悟っているようなクールさも、彼女の抱えているものの重さも。
それから、徳間デュアル文庫版はイラストを漫画家の鶴田謙二氏が手がけている。このイラストが、エマノンの魅力を増していることは間違いない。
低い評価の役に立ったレビュー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2001/02/14 19:51
膨大な記憶を抱え旅を続ける少女
投稿者:ゆぎり - この投稿者のレビュー一覧を見る
100億年以上も前に宇宙が誕生し、太陽が生まれ、地球が生まれた。さらにそれから、多くの歳月をかけて地球に生物が誕生し、海中から地上に上がり、二本足で歩き始め火を使うようになり、人類が現れ文明を起こし、多くのものを築き上げてきた。それは数えてみれば地球が生まれてからでさえ、何十億年という気の遠くなるほどの年月。
21世紀を迎えた今、人間の寿命は医療の進歩などによって「人生五十年」よりは多少延びたものの、それでも地球が生まれてからの年月に比べれば瞬きするほどのことでしかない。もし地球と同じだけの年月を生きているものが存在するとすれば、一人の人間の生などは一瞬に目の前を通りすぎていく風のようなものであろう。
旅を続けているエマノンという少女がいる。彼女はこう言う。「私は地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶しているのよ」 言葉どおりに、彼女は30億年分の記憶を持っているのだった。
いったい彼女はなんのために存在するのか。そんな生命が生まれてからの何十億という年月の記憶を抱えて彼女はいったい何をしようというのか。それは彼女自身もわかっていない。そのために彼女は旅をしながら様々なところに現れ、人々と出会っていく。「きっと、私が生命発生から総てを記憶しているというのは“おもいで”のためなのよ。誰にとっても“おもいで”って必要なものでしょう。人類全体にとっても……。」
そして今日も彼女は“おもいで”を残すために旅をしている。
紙の本
物語の魅力と、ヒロインの魅力
2010/11/14 04:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにある「エマノン」は、物語のヒロインの名前。彼女は、生物が誕生してからのすべての記憶を引き継いで生きる存在。この作品は、現代の様々な時代に現れるエマノンと、彼女と出会う人々を描く連作短編集。
エマノンの特殊性に頼った物語にしていないので、各短編とも趣が異なり、マンネリ化していない。ロボット、超能力、タイムトラベル、ファーストコンタクトなど、様々なジャンルになっている。とはいえ、エマノンは魅力的。物事を悟っているようなクールさも、彼女の抱えているものの重さも。
それから、徳間デュアル文庫版はイラストを漫画家の鶴田謙二氏が手がけている。このイラストが、エマノンの魅力を増していることは間違いない。
紙の本
色あせない8編
2017/02/03 11:45
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あしびきデイドリーム」は2001年星雲賞を受賞している。カスパー・ハウザーのように人間の意識の中に入り込んでくる少女の姿が印象的だった。
紙の本
いろんな出会いあり
2002/03/06 18:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チェリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
30億年の記憶を持つエマノンが、いろんな所を旅する度にいろんな人との出会いをする。そして、それらの出会いの終わりにはいつもしんみりさせられてしまう。いい感じなお話です。
紙の本
膨大な記憶を抱え旅を続ける少女
2001/02/14 19:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆぎり - この投稿者のレビュー一覧を見る
100億年以上も前に宇宙が誕生し、太陽が生まれ、地球が生まれた。さらにそれから、多くの歳月をかけて地球に生物が誕生し、海中から地上に上がり、二本足で歩き始め火を使うようになり、人類が現れ文明を起こし、多くのものを築き上げてきた。それは数えてみれば地球が生まれてからでさえ、何十億年という気の遠くなるほどの年月。
21世紀を迎えた今、人間の寿命は医療の進歩などによって「人生五十年」よりは多少延びたものの、それでも地球が生まれてからの年月に比べれば瞬きするほどのことでしかない。もし地球と同じだけの年月を生きているものが存在するとすれば、一人の人間の生などは一瞬に目の前を通りすぎていく風のようなものであろう。
旅を続けているエマノンという少女がいる。彼女はこう言う。「私は地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶しているのよ」 言葉どおりに、彼女は30億年分の記憶を持っているのだった。
いったい彼女はなんのために存在するのか。そんな生命が生まれてからの何十億という年月の記憶を抱えて彼女はいったい何をしようというのか。それは彼女自身もわかっていない。そのために彼女は旅をしながら様々なところに現れ、人々と出会っていく。「きっと、私が生命発生から総てを記憶しているというのは“おもいで”のためなのよ。誰にとっても“おもいで”って必要なものでしょう。人類全体にとっても……。」
そして今日も彼女は“おもいで”を残すために旅をしている。