紙の本
ザ・フェミニズム
2002/06/07 20:30
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投稿者:グリングリン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「何であんな女が結婚できるのよ!!!!」と大嫌いな知人が結婚する時に思った。私はフェミニズムの本を読み、影響を受け、男に頼らずに、人に頼らずに生きていこうと決めたはずだった。それが、(大嫌いな)知人の結婚の話を聞いただけで、それだけで逆上した。あーあそんなもんかよ。それがこの本を読みたくなった理由だ。フェミニズムってどういうことだったっけ? と思ったのだ。
爽快なやりとりのある対談だが、色々な言葉が私に突き刺さる。完全に自立した本物のフェミニスト2人の言葉の前に私は恥ずかしくなるばかり…。でも諦めないでいよう、どんだけぶざまでももうちょっとがんばってみよう、…何を? とか突っ込みつつまだ読んでいる。
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日本の最強フェミニスト(女性学の学者)である2人の対談集。現代の女性の状況と病理をバッサバッサと切った本書を読んで目からウロコを落として下さい。「今の日本で一番子どもを安心して産めるのは学校教諭」(<産休後に同じ地位での復帰が容易だから)という環境が改善されないと出生率は上がりませんよ総理……。
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対談なのであっという間に読めてしまう。
フェミニズムについても全然知らなかったので、
「結婚するフェミは嫌い」(小倉)などの言葉に
いちいち「へぇぇ」とちょっと驚きました。
対等でありたいと願う心と、フェミニズムとは別ものなのね。
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大変面白くて、にやりとしながら、うなずきながら・・・女性だけでなく、男性にも読んで欲しいなぁと思う。性は一方だけが存在しているのではないんだから・・・。
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上野千鶴子と小倉千加子という、当代を代表するフェミニストの2人の対談集。前半は、2000年7月29日にドーンセンターで行われた公開対談を再編成したもので、後半は密室対談と称する、より過激な語りおろし。「フェミニズムって、いろいろなんだなぁ」ということが、よくわかる…というよりも、読んで面白い、笑える本。内容は決して軽いものではなく、フェミニズムの各議論を前提知識として全く知らない状態で読んでも、わからない箇所があるかもしれないが、2人のおしゃべりは、軽妙にして挑発的。はっきり言って、漫才のノリで、関西人にとっては、このスピード感がたまらない。もちろん、内容的にも、読めばフェミニズムの今が見えてくる。
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2007年9月15日
語り口:対談形式
結婚制度とは、「自分の身体の性的使用権を生涯にわたって特定の異性に対して排他的に譲渡する契約のこと」という、おぞましい契約(笑)面白いけど読みにくい。上野千鶴子・小倉千加子の他の著書を読んでみたい。
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お互いが屁理屈ばかり言ってる様にみえた。
その中で勉強になったこと以下。
・自称フェミニストが多いこと。他称フェミニストでも自称フェミニストでない人は自分に関わることをやってきただけにすぎないと考えてること。
・女性知事が誕生したからといって、それがフェミニズムの勝利と勘違いする人が多いこと。
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対談って面白いんだね、とくに関西弁だと(笑)中身も興味深かったけど基礎知識不足でちょっと理解できず‥この分野に最近興味があるのでこれからを勉強しようかな、と思いました。
しかしこれ10年前のハナシだよね。予言は当たってるよ~//
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いままでフェミニズムって何だかよくわからんだったのですが
いろいろありすぎて よくわからんのだなというのが本書で
わかりました
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「上野―サブカルの世界ではお互いが楽しく生きていけるわけですよ。それでコミュニティを作れるぐらいの規模はある」
宗教学の領域においては、宗教(教団宗教)―スピリチュアリティ(個人的宗教実践)という流れが、少なくとも大枠としてはあると認識している。
では、宗教ともスピリチュアリティとも言えないようなものってなんだろう?って考えてみたとき、それは「そのコミュニティではない人ともうまくやっていけるような、よりサブカルに接近したもの」がその一つの候補に上がってくるのではないかと思う。
すでに歴史宗教として受け入れられ、最近ではなかば観光の対象となっている教団宗教もある種サブカル的と言えなくもないのだけど、それ以外の領域からも、「怪しくない」「楽しめる」というところに重点を置いている宗教現象って結構出てきていると思う。それが今後ポスト・スピリチュアリティとして一つの大きな現象レベルになるのか、それとも散発的なものにとどまるのか、今後観察を続けて行きたい。
なお、本書に関しての印象としては、前半は小倉さんが妥当だなと思うことが多くて、後半は上野さんが妥当だと思うことが多かった。割と上野千鶴子と共感できるところもあって、読んでみないとわからないことは多いなあと思った。
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面白かった!
なんて過激なの!と途中で思いながらも一気に読み切ってしまった。最後まで読み切って、あとがきでにやりとする、そんな本。おふたりの狙いにまんまと嵌っていた。
もちろん、この本で2人が語っている内容に全面的に賛成はしない。
白か黒かじゃない、誰が正解ということはない。ジェンダーにまつわることは、日々悩みながら付き合い続ける問題なんだと、突きつけてくる本でした。
あと、自分の中にはバイアスがある、と定期的に自覚しないといけないな、とも改めて思った。
でもこの対談20年前なのね。いまもう一度この2人の対談をきいてみたい。