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2006/11入手。読了。職に就かず、日々を無為に過ごしていた青年「王弁」が、美少女の風体をした仙人「僕僕」と出会い、共に旅をし、各所でさまざまな出会いをし、風土に触れ、何かを積み上げていく物語――なのだろうか。表面上、成長が現れないという点は新しい。
文章はとても読みやすい。あまりにもすっと読めて、後に何も残さないのが不満と言えば不満だった。エンタメとしては十二分に成功しているけれど、そこにブンガク的意味はありますか?とか、マーヤみたいに聞いてしまいたい。仮にも大賞を取るのであれば。
追記。やはり、本作はディテイルを楽しむものだと思った。当時の(一応はフィクションですが)風俗、神話まで含めて、人間が生き生きと詳細に描かれている。そこは見るべきモノがあると思う。
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第18回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。装丁、内容共に、「可愛い」。しかし印象が弱い。引き込まれていいようなエピソードやシチュエーションがあるにも係わらず、淡々として、あまり残らない。人物(仙人含む)に若さがなく、たまにある勢いも掴みにくい。中国史や英雄に予備知識があれば、違う読み方が出来、面白さも増すだろう。
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酒見賢一・南條竹則につづく、中国モノのファンタジーノベル。唐の玄宗皇帝の時代が舞台。ニートな道楽息子が仙人(でも少女!)とであい成長する教養小説。
かわいいイラストとほんわかしたストーリーにはまりました!
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日本ファンタジーノベル大賞受賞、選考委員大絶賛という宣伝文句で期待大だったのに残念。
美少女仙人「僕僕」とニート青年「王弁」が旅をする話なのだが、王弁の成長も感じられないし、僕僕がなぜ王弁に執着するのかも感じられない。
文中に出てくる中国史や英雄も馴染みがないため、かえって読みづらく感じる。
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33歳の塾の先生・信州大卒。〜唐中興の准南の辞した県令の息子・王弁は父の財があるため働く気にも勉学に励む気もない。父は道術に傾倒し,裏山に住み着いた仙人を訪問するよう依頼する。弁が出会った仙人は十代の女の姿をしていて,長安・太源を経て,吉良という伸馬で帝江の世界へ至り,混沌に呑み込まれても脱出を果たした。山東で蝗害が発生して,これを治めに行こうとするが有能な官吏の活躍で弁の故郷へ帰る。故郷では仙術を応用した医療を実施し評判が中央まで届いた。弁は師匠・僕僕先生に恋心を抱くが,一線を踏み越えることはできない。仙界でも世間に出ている仙人を呼び戻そうと話が進んでいた。先生が留まるか,弁が仙界に移るか。〜中国留学経験を持つ。新しいファンタジーの世界を作ったね。子供向きとは思えないからヤングアダルト向きなんだろうね。いい線を狙っている。第18回ファンタジーノベル大賞大賞受賞作と言うことで。道教や唐時代のトリビアが鏤められている。
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内容(「BOOK」データベースより)
時は唐代。若き王弁は父の財産に寄りかかり、学ばず、働かず、娶らず、ひたすら安逸を貪っていた。そんなある日、父の命で黄土山へと出かけた王弁は、そこでひとりの美少女と出会う。自らを僕僕と名乗るその少女、なんと何千何万年も生き続ける仙人で…不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽青年が、五色の雲と駿馬を走らせ天地陰陽を大冒険。第18回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。
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表紙買い・タイトル買いした一冊です。
『時は唐代。若き王弁は父の財産に寄りかかり、学ばず、働かず、めとらず、ひたすら安逸を貪っていた。。そんなある日、父の命で黄土山へと出かけた王弁は、そこでひとりの美少女と出会う。自らを僕僕と名乗るその少女、なんと何千何万年も行き続ける仙人で……
不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽ニート青年が、五色の雲と駿馬を走らせ天地陰陽を大冒険!』
イメージ(時代設定や仙人などから)では、もう少し人生の教訓なりありがたいお言葉なりが含まれているかと勝手に想像していたので期待よりはちょっとマイナス点でしたが、小粋な恋愛も含めたファンタジーと分かって読めばストーリーは楽しいですよ(^∇^)
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しっかりした時代背景と馴染みのある逸話の中で、愛らしく、快い緊張感を持って共にある王弁と僕僕の関係が堪らない。2人がどうなっちゃうのか、こんなに先が気になって必死に読んだのも久しぶりでした。オススメです☆
2007.2.26.読了
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序盤〜中盤にかけては、テンポがどうも悪くてのめりこめなかった…。後半はよかったです、お馬さんがでてきた辺りから(笑)
何か書きなれていない気がしましたね…って、これがデビュー作だもんね。でもところどころ中国のエピソード入るので興味深く読めた。次回作くらいから期待してます。
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『日本ファンタジーノベル大賞』大賞受賞作品だそう。唐の時代、親の財産があるので働かず学ばず…の青年、王弁が美少女仙人「僕僕」に出会い弟子入りして旅をする話。歴史上の人物や伝説上の人物・生物(?)もサクッと気さくに登場します。
表紙と本屋さんのおもしろい書評に惹かれて買ったものの、「どこが盛り上がる地点なの?」と不安になりながら流し読みし、結局終わりまで読んでも消化不良気味。
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唐の時代、しかも玄宗皇帝全盛期を背景に、登場するのは親の資産に安住し、何もやる気のない王弁と十代半ばにしか見えない少女の姿の仙人、僕僕先生。この二人の旅の行方は何処やら。僕僕曰く「これは高い酒だぞ。飲もう飲もう」。何かありそうでなさそうな気もするが、好いな。
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ジブリの映画を観たような気分が味わえます。
やさしく、ほんのりとあまく、すこしせつない。
現実のあれこれに心がささくれ立っているとき、ゆっくりページを繰ると、きっとすこしだけ救われます。
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今でいうニートと仙人の冒険と(ちょっと)恋の話し。
中国が舞台なんだけど、とっても楽しいファンタジー。とっても読みやすく、スラスラ〜っと読んじゃいました。
シリーズ化したらまた買って読みたい一冊!
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えっと、伏線なのかと楽しみにしていた所等が『それだけ?』と拍子抜け。話がバラバラしていて統一感に欠ける印象。とは言いつつなんか好きかも。
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中国の人名やお話に慣れていないせいか、わかりずらいところもあるが、少女仙人と王弁の気持ちの通い合う場面が、ほんわかしていていい。僕僕先生、、キュートです。