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とっつきにくい「美学」というジャンルを
「お惣菜美学」として分かりやすく丁寧にまとめた一冊。
古代ギリシア、イスラム、キリスト、
様々な宗教観、生き方が混在して
「美」の存在理由を紐解いている。
美学に触れたい人はまず見てみると良いと思います!!!
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美学の入門として、いろいろな思想に触れることが出来る本。
これらの思想が如何に今の文化に影響を与えているか、そして美の概念に繋がっているかが分かる。
より深く学ぶ意欲を掻き立てられた。
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これは美学では無くて、哲学の本ですね〜。
それぞれの持つ価値観と、美学との関係が明確でないように思えるのだけれど…題名とのギャップを感じてしまう。
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私たちが「文化」と捉えているものは、さまざまな思想の影響を受けているということがよくわかったし、逆に今までよく疑問に思わずそういうものとして受け入れてきたなと思う(人のせいにするようだが、親がそういう対話に応じてくれない家庭で育ったこともあるかもしれない)。
多くの思想が、「人生をいかに生きたらよいか」という問いを含んでおり、それらの思想は、現実との関わりの中で試され、深められ、そして維持されてきた。その過程で、思想が実感を持って味わわれるために、イメージが必要とされ、芸術として磨かれてきたのだとすると、私たちが美しいと感じるものについて、なぜ美しいと感じるかを、その背景にある思想にまで思いを馳せて考えることは、どう生きるかを考えることと同義になるのではないか、というのが筆者の主張だと思う。
いろんな思想が紹介されるので、読み進めていく過程でここのテーマを忘れてしまいそうになるが、東西のさまざまな思想に触れ、現代の実存主義や解釈学まできたときに、冒頭で筆者が問う、「人生にとって、美や芸術は必要なのか。必要ならばなぜなのか」へのひとつの回答が提示されたと感じた。
美について考えることは、その背景の「どう生きるか」という思想に思いを馳せることだし、そもそも目の前の美と向き合うこと自体が、自分と他者という実存を認めるという生き方そのものであり、ゆえにやはり、人生にとって、美や芸術は必要という筆者の主張を感じ取った。