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父・宮崎駿は息子・宮崎吾朗をアニメーション映画の監督として認めていなかったのではなかったっけ?
2011/07/24 00:44
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
まあ、よく確かめもしないで買った私もいけないのですが、1年前に雑誌の特集として出したものを一部加筆しただけで、あたかも新作を扱ったMOOKのような顔をして出版してほしくないですね。
なので、2011年のジブリの新作『コクリコ坂から』の紹介の記事も載っていますが、むしろスタジオジブリのこれまでを俯瞰するような記事がいくつも見受けられます。過去の映画のポスターを並べてみたり、批評家と女優に作品解説をさせてみたり、BRUTUSらしい記事が並んでします。
そんな中でけっこう読み応えのあったのは、アニメーター大塚康生のインタビューと、ジブリプロデューサー鈴木敏夫と音楽家・武部聡志の対談、それにやっぱり宮崎駿のインタビューといったところでしょうか。
大塚康生と言えば知る人ぞ知るアニメーターです。60年代から70年代にかけては、ジブリの宮崎駿と高畑勲と共に数々のアニメーションを世に送り出してきた人であるというか、むしろジブリの2人の偉大なる先輩であり、この人がいなければある意味今のジブリはなかったかとまで言う人です。最近は表舞台に出てくることもなかったのですが、まだまだご健在のようです。インタビュー中の話のいくつかはこれまでにも知られていたことですが、なんにせよこのような人たちがいたからこそ、今の日本のアニメーションが評価されているのだということを思い出しました。
鈴木敏夫と武部聡志の対談は、ジブリの音楽に対する考え方(ということは鈴木俊夫のアニメーション映画につける音楽に対する考え方ということになりますが)を垣間見させてくれる話でした。音楽の方面から言えば、武部聡志と言えばこの十数年のJ-POPを裏で支えている人の1人であるので、映画音楽とポップスとの関連を知らせてくれるという面もありました。
そしてやはり宮崎駿のインタビューは、いつもの宮崎節がみられるのですが、少し老いというか終わりを感じさせるところもありました。時代が変わりつつあるということなのかもしれません。
なので新作の監督・宮崎吾朗のインタビューに次の時代に向けたビジョンを期待したりもしたのですが、それなりに面白くはありますが、もう少しつっこんだ話を聞けたら良かったのにと思います。だいたい前作『ゲド戦記』は父・宮崎駿から良い評価をもらっていなかったのでは?それにもかかわらず今回父親の企画した映画の監督をしてしまったというのは何故なのか。そのあたりのところが、監督のインタビューからも、「制作ダイアリー」からもあまり読み取れませんでした。
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面白かった。
一番良かったのは、宮崎駿の書斎の机の上の写真。わたしも最近鉛筆を使って字を書くことがあるけれど、宮崎監督も鉛筆を使っている。絵描きなんだから当然なんだけど。
蒼井優ちゃん、李相日監督、箭内道彦さんの「ジブリとコラボするなら」とか、アリエッティとコクリコ坂からの制作ダイヤリーとか、読み易く興味持ちやすい話題がたくさん。スタジオジブリの間取りなんて、実はみんな見たいでしょ?
ジブリ作品が大好きな人も、少しだけ好きな人も、みんな読んだらいいと思う。
ちなみにわたしは「結構好き」な人。
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表紙の色使いはとても好きです。
カルチェラタンに関わってる子達が描かれているのもまたステキ。
これは、海と俊の問題解決後の姿なのかしら??
とてもスッキリ、爽やかな印象を受けました。
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とりあえず、軽くレビューする。
アマゾンのレビューで書かれている通り、ブルータスで行った「ジブリ特集」を別冊にまとめたものの様です。
ジブリの会社案内書?
ともあれ、誰もが知り、誰もが憧れるジブリを詳細に説明し、駿さんをはじめインタビューも豊富。
著名人の方々のジブリに対する憧れをインタビュー形式でまとめていたり、じっくり読みたい1冊になっています。
巻末の「ジブリキャラクター図鑑」は厚い紙で、切り取ってカードにして・・と言う雰囲気ですが、切る人はいないでしょう。
7/16に発売されたばかりなので、今ならコンビニで入手可能。この手の本は、買い逃すと探すの面倒なので、欲しい方はお早めに。
追記:そう言えば、アリエッティ観て無いぞ。
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以前特集であったものに+コクリコ坂からの情報を加えたもの。それ以外は、前回と同じ内容なので、前の特集が持ってる人は、ジブリ好きでなければ買う必要はない程度の内容。
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うっかり観てしまったゲド戦記以来、ジブリ作品を観ていないので、これから公開される映画もあんまり興味なし。
ジブリ全作品の一覧を観てみたら、半分近くは見たことがなかったけれど、自分的なお気に入りは「紅の豚」「魔女の宅急便」あたりでしょうか。「となりのトトロ」「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」はもちろん別格だけど。
ジブリ作品の食事観について語っている箇所は、納得。
ハウルの朝食シーン(玉子焼きとベーコン)はあの映画の一番の名シーンです。
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コクリコ坂の帰りに購入。ジブリスタジオの様子がよくわかる。
コクリコ坂を恋愛ものとみるか、カルチェラタンの青春ものと見るかで評価が180度変わると思う。前者はベタベタの駄作で後者は懐古からの補正評価。
僕はアニメ映画において音楽と作画、演出を重視する。ジブリの良さはストーリー以上に絵にあると思うからである。
ただ、このブルータスではジブリの奥底にある思想まで読み解いていた。そこまで深い見方は考えつかないし。だからこそ新しい視点が見つかった。
ジブリを見たことがある人なら、コクリコ坂見ていなくてもオススメできる一冊である。
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ジブリって深いと思わせる本。メッセージとか、監督の主観がこんなにも詰め込まれてるんだと。知らないことだらけ。
ジブリは何でこんなにも愛されているんだろう。
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美輪さんのページに心うたれた。
いろんなことに対しての見方・切り口が素敵でした。
◆恋はあくまで自分本位。己の欲望に忠実で、見返りを要求してばかり。常に邪推や嫉妬がつきまとう。一方、愛の領域に入ると自分よりも相手が大切になる。何があってもヒステリックにわめき散らしたりしない。
◆宮崎監督が描く少年は、みんな弱みを持っている。それは純粋すぎるということ。世界に向かって、なんの衒いもなく夢を語り、理想を掲げる。
◆女性キャラクターはとても現実的。苦労を苦労だと思わない前向きな性格で、地に足を着けて毎日を過ごしている。
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紙、写真、人、贅沢な雑誌でした。ジブリの今の現状がかいま見れたのが良かった。表紙の絵が色ついてないのが本棚で目立つし落ち着いていい感じ~。
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ジブリお得意、「コクリコ坂から」の宣伝的特集。
広報すればするほど中身はアレでも売れるという鈴木敏夫の豪腕。
引っ張り出された大塚康生、駿の本棚が、しかし読者には嬉しい。
いや「コクリコ坂から」はそこそこ好きだけども。