紙の本
子どもの多彩な質問と、世界の第一人者の素晴らしい回答が満載。子どもの知識を伸ばす指南書。
2014/01/24 17:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星の砂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもは、わからないことがあると、<あれ、なに? どうして?>と親は何でも知っているとばかりに、あれこれ質問してくる。知識は、子どもの好奇心や興味心にそって、身についていくのにもかかわらず、私は、知識不足からくる説明下手のため、子どもに理解できるように答えることができないことが多い・・・。この本は、イギリスの小学生たちの多彩な質問に、各分野の第一人者がバラエティーに富んだシンプルな言葉でわかりやすく回答したもの。今まで答えてあげられなかったことも、本書を読んであげることで、興味をもち視野を広げてくれることを期待して手に取った。
国が違っても、子どもの興味や好奇心は世界共通だなあ、と感心。質問に答えているのは、世界の、それぞれの分野の専門家だが、質問への唯一の正解を示そうとしたものではなく、「子どもたちからの思いがけない質問に「自分ならこう答える」と考えた声を集めたものです」とあるように、苦心して答えたもの、頭脳を駆使して答えたものなど、素晴らしい回答が満載。
以前、子どもと一緒に虹を見たときに、<どうして虹ができるの? >と質問されたけれど、<光が屈折してできるはず・・・滅多に見れないからラッキーだったね>と質問されたものの、説明できず適当にごまかしたままであった。だが、子どもと同じ質問が100の質問の中にあり、《97 虹はなにでできている? 》から知ることができた。回答者は、アントニー・ウッドワードとロバート・ペン(作家)。「虹は光でできている。太陽の光が空中の小さい雨粒を通りぬけるとき、それまでぜんぶまじって白く見えていた光が、いくつもの色に分かれる―赤にオレンジ色、それから黄色、緑色、青、藍色、紫色というぐあいに。(中略)虹を見るには、太陽が出ているときに、雨もふらなくちゃだめで、しかもきみは太陽と雨の間にいなくてはいけない。だから、虹の足もとにたどりつくことはぜったいにできない。とてもざんねんなことだね。(中略)虹がどうしてできるかがわかったのは三〇〇年くらい前で、アイザック・ニュートンというとても頭のいい科学者が、はじめて解明した。(後略)」という回答を、子どもに教えると、虹の謎を理解しスッキリし満足したようす。私自身、100の質問の中には、今まで知らなかった事実が多々あり、特に、興味をそそられたのが、《23 ハチはハチを刺せる?》の質問。ジョージ・マクギャヴィン博士(昆虫学者)が、ハチの生態がよくわかるように回答していて、親子共々、<へ~>と感心しきり。
本書は、原文とは少し変えてあり、タイマタカシさんの美しいイラストも、日本語版独自に加えられたものだそうだ。子どもが読みやすいように工夫され回答しているから、子どもの探究心を刺激し知識を伸ばすなど、新しい世界が広がるきっかけを作ってくれる指南書として活用していきたい。
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サイエンスのあるソフィーの世界って感じです。
2500円はちょっと高いかな。でもずっと持ってたいと思えるもの。
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子供が発しがちな質問にその道のプロが答えるという本。
面白いが、回答がイギリスっぽい。
日本人の回答だったらまた違うかな。
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Q.ミミズは食べても大丈夫?
A.OK
Q.なぜ戦争は起きるの?
A.孤立してるから
子どもの質問100に専門家がちょっと気のきいた答を返す。でも大したことはなかった。
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なかなかおもしろかった。
原子の話がすごいびっくりした!
謎すぎるー。
ただ、海外のコメディアンはびっくりするくらいおもしろくない。。。
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世界の第一人者による粋な回答は「生協の白石さん」テイストで、その知性に心が和みます。
インターネット検索では得られない答えのふくらみは、まさに大人のためのエンターテイメント!
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表紙からして面白そうだなとおもったけれど、やっぱり面白かった。
子供に聞かれたら大人でも即答できないような質問を、その道のプロがスマートに答えてるので、もし聞かれるようなことがあれば参考にできて便利。
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イギリスの小学生の素朴な100の質問に各界の著名人が答える…という本。そうだったのか!と思う答えもあれば、自分ならなんて答えるかなーと考えさせられるのもあり。うちの子供の反応も良かったです。「世界でいちばん力持ちの動物はなあに?」「おしっこはどうして黄色いの?」とかを真剣に読んで、自分で納得した答えを教えてくれました。私自身は「世界最初の芸術家はだれ?」(回答:マイケル・ウッド(歴史家))「わたしの脳はどうやってわたしを思いどおりに動かしているの?」(回答:スーザン・グリーンフィールド(神経科学者))が面白かった。
回答者にNHKやBBCの番組や、TEDで見たことのある人もいて、面白そうだなーと思い購入。ちょっと高かったけど、買ってよかったなと思います。
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子供って本当に発想が楽しい。解答もなるほど!と思うものから思わず笑ってしまうものまであって、皆さん苦労して答えてるようだ。
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図書館で借りた本。
子供が不思議に思う100の質問に、その質問の分野にもっとも詳しいと思われる専門家に答えてもらったものをまとめた本。
大人の自分でもそういえばなぜだろう?と思えるような質問と回答に、とても勉強になりました。
子供のために借りた本でしたが、大人も一緒に楽しめました。
特に、最後に番外編として、コメディアンにジョークで答えてもらったものは、子供と一緒に大笑いしながら読み、とても楽しい時間でした。
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ステキな本。回答はそれぞれの道の専門家から、いずれもこどもにわかるように平易な言葉で書いてあり、すんなり理解できる。私が面白かったのは以下の質問。
「自分で自分をくすぐれないのはなぜ?」
「どうして意地悪なんてするの?」
「おしっこはどうして黄色いの?」
詳しい回答はぜひ本書を。
ちなみに
「なぜ戦争が起きるの?」という質問への回答冒頭はこんな感じ。
「戦争が起きるのは、みんながじゅうぶんに話しあわないからね。」
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イギリスの小学生100人の素朴な質問に、その道の専門家が答えた内容。
アッテンボロー、ドーキンス、チョムスキーなども登場。
子供ならではの質問に、誠実に返事していて、大人でも面白く読めます。
もし自分が聞かれたらなんて答えるか?
考えながら読んだので、けっこうくたびれましたけど(笑)
疎い分野の答えは、おおそうだったのか!?と参考になって~面白いですよ。
「ミミズをたべても大丈夫?」という質問に、「大丈夫!」というのが笑えました。
「夜になるとなぜ暗いの?」
「どうして音楽があるの?」
「私は何でできているの?」
「どんなふうに恋に落ちるの?」
「なぜ意地悪なんかするのかな?」
「ウシが1年間おならをがまんして、大きいのを一発したら、宇宙まで飛んでいける?」なんて質問までありました。
「神様って、だれ?」
という質問には、複数の回答。
決めつけないような書き方になっています。
「なぜ戦争があるの?」という質問には、「よく話し合わないから」と。
「偉い人が怖がると、起きる」
‥確かに。
イギリスならではの質問は削除したそうですが、どんなのだったんでしょうねえ?
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なじ■
子ども達の素朴な質問に専門家が本気で答える
イギリス版「子ども電話相談室」的なQ&A集。
質問の性格上仕方ないんですが、
ちょっと抽象的な答えも多かったので
へーッなるほど!!レベルは
『全国こども電話相談室』の方が上だったんですが、
それでもこちらも十二分に新しい驚きや発見、
人生の糧となる言葉に溢れていて
清々しい気持ちで読み終えました。
どこの国でも子ども達の質問は
本当にそれ自体が輝いてるなあ!
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わたしは、なにでできているの?
人はどうして永遠に生きていられないの?
自分で自分をくすぐれないのはなぜ?
世界にはどうしてたくさんの国があって、ひとつの大きい国ではないの?
虹はなにでできている?
どんなふうに恋に落ちるの?
……などなど、イギリスの子供たちから集まった身近な疑問に、それぞれの道の第一人者が答えていく。
質問によっては哲学的な回答も見られ、むしろ大人が読むと楽しめるのではないかなと感じた。
知っていそうで知らないこと、もしくは子供にあらためて聞かれたらどう答えようか考えこんでしまいそうな質問と回答がちりばめられていて、いろいろ考えさせられた。
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軽ーく読める本を探して旅先でうろうろしていたら発見。
シンプルな構成に惹かれて購入しました。
海はどこからきたの?
ハチはハチを刺せる?
世界で初めて本を書いた人はだれ?
子どもが大人に向かってする質問は、とてもユーモラスかつ難しいものばかりである。
訊いてきた子につっけんどんにするのは簡単だけど、疑問に思った気持ちを大事にして、しっかり答えてあげよう。
大丈夫、この本では各分野のスペシャリストが世紀の難問に真正面から向き合って答えを出してくれている。
彼らの意見を参考に、純粋な好奇心に対峙してみようじゃないか。
自分が子どものときは、こんなに頭が柔らかかっただろうか…と思ってしまうほど、おもしろい質問がずらりと並びます。
そして、所詮子どもだから、と相手を侮った態度は一切ない、丁寧で真摯な回答が同様に控えています。
専門用語をなるべく使わないように、でも必要な知識はきちんと伝えたい、というあたたかい想いが伝わってくる文体が素敵です。
いきなりアッテンボローがでてきてテンションが最高点に到達したのはきっとわたしだけ。