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ドイツに生きたユダヤ人の歴史 フリードリヒ大王の時代からナチズム勃興まで みんなのレビュー
- アモス・エロン (著), 滝川 義人 (訳)
- 税込価格:7,480円(68pt)
- 出版社:明石書店
- 取扱開始日:2013/12/25
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紙の本
同じ事を書いていても
2017/04/23 23:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
フリードリヒ大王とモーゼス・メンデルスゾーンからヒトラーの政権掌握までのドイツのユダヤ人を書いているが、ジーヴェルスの「ドイツにおけるユダヤ人の歴史」と相違点がある。第一次世界大戦前にキリスト教に改宗しないと将校になれなかったとあるが、「ドイツにおけるユダヤ人の歴史」ではユダヤ人の将軍がいたとある。もっともアルコ伯爵という名前が出て来るので、アイスナーを暗殺した人物と関係がありそうだ。
「ドイツにおけるユダヤ人の歴史」も晦渋な翻訳だが、この本も固有名詞がドイツ語表記と英語表記が入り乱れていて、もっと読みにくい。
「エルサレム」ではアラブ人やキリスト教徒、それに超正統派のユダヤ教徒などに違和感や敵対心を持ちつつも読みやすく書いているのに、著者はウィーン生まれだから母語の中にドイツ語も入ると思うが、この本は著者が(持っていてもおかしくはないが)ドイツに対して複雑な感情を持っているからか、「エルサレム」に比べて読みにくい。マーティン・ギルバートの「エルサレムの20世紀」に著者がエルサレムで会ったのがエロン夫妻で、第3次中東戦争後、ユダヤ人とアラブ人との和解を勧めていた事が記されているから、「エルサレム」についての背景は大体見当はつくが。
邦訳者はイスラエルの事を山ほど書いているのに、「エルサレム」を読んでいないらしく、「エルサレム」の訳者あとがきに訳者はエロンが所有するトスカーナ地方にある別荘に泊めてもらった事を書いているのを知らないようだ。それに同じ人物なのに「エルサレム」では生後すぐにウィーンからパレスチナに移住したとあるのに、この本では1933年になっている。その他にもドイツで徴兵制が廃止される前にユダヤ人にも兵役が課せられたように書かれているが、「戦後ドイツのユダヤ人」では「歴史的背景からユダヤ人に対しては強制されない」とあるけれど、どちらが正しいのだろうか?
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