紙の本
やなせさんの自伝
2022/03/05 14:46
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投稿者:たま - この投稿者のレビュー一覧を見る
エッセイではなく自伝だと思う。
起承転結、まるで4コマ漫画のように構成された本の中でやなせ先生の優しくも洗練された文章が軽やかに生涯を綴る。子供のいない先生達にとってアンパンマンが子供、今日も彼は老若男女問わず愛されています。やなせ先生、ありがとう。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵本作家として有名になっているが本人はそんなつもりはないことがよくわかる。老境に入って人生を振り返り残しておきたい珠玉の物語がここにあるようだ。NHK連続テレビ小説にもなるようだが過去にもNHKドラマ化されたそうです。
紙の本
興味深い
2024/01/03 20:00
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やなせたかしさんの生涯が、興味深く読むことができました。戦中、戦後の苦労が、アンパンマンの優しさに出ていると思いました。
紙の本
ちっちゃな自分
2014/02/14 14:59
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投稿者:わたしはだーれ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やなせたかしは詩人だった。
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同著者の『わたしが正義について語るなら』よりも,深い内容の伝記になっています。わたしは,こちらの方が,読み応えがありました。大人向けですからね。
しばらく品切れになっていたのですが,こうして岩波現代文庫の1冊として,再度,世に出て来てくれました。あきらめていたのですが,よかったです。
構成としては,自分の歩んできた人生を,起承転結の4つの章に分けて書かれてます。特に,転の章では,売れていくアンパンマンと反比例するように病魔に蝕まれていく愛妻の姿は,本当に,かわいそうです。
文庫には,「94歳のごあいさつ」という,文庫本のためのあとがきも載っています。自分の終末を見据えて文章を書いているんですから,すごいです。
柳瀬さんが,自分らしいキャラクター(アンパンマン)を発見する前に出会ってきた人たち…それもまた,柳瀬さんの大切な人生の同士。だからこそ,彼は,決して「遅咲き」じゃないと思います。
そのときそのときに一生懸命生きてきた彼の人間性が伝わってくる話でした。
久しぶりに,いい自伝を読みました。
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純真無垢,等では決して無く,極めて純粋に自分の立ち位置を見つめ続ける.その姿勢は間違いなく二次大戦の影響であることは想像に難くない.その姿勢故に,自分の作品を,誰のために作るのかが極めて明確であり,そのために純朴で平素な哲学となるのだろう.多くの著名人を惹き付けたのは,将にその人柄,人間性,つまり人徳なのだろう.巨星に合掌.
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なぜボクのようなものに・・・・・という語りが多い。
読み進むにつれて、マンガの巧さとか、そういうものではなく、人間からあふれ出る「なにか」が魅力なのだということがわかった。
初期のアンパンマンもへたくそ。
でも、何かがあったんでしょうね。
やさしさとか、忘れかけている何か・・・とか。
70歳の時の遺言で、昨年、94歳で亡くなられました。
お子様がおられなかったのが残念です。
その寂しさが少し感じられた。
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やなせさんの暖かい人柄に感動しました。
自分が思い描いた人生とは幾分それてしまったかもしれませんが、その時その時の人との出会いで、思わぬ方向へ展開していくところは、やはりやなせさんの人間性があったからこそだと思います。
きっと多くの人を惹きつける魅力があったのでしょう。
私もアンパンマンが大好きになりました❗️
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やなせ たかしさんの優しさが詰まっていました。
正義のために戦うのは間違っているという言葉が印象に残りました。
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おだやかで地味と普通を好んだやなせさん。70歳になってうまれたアンパンマン。アンパンマンが生まれるまでの出来事は、やなせさんも一人の人間なんだと思う位色々あり、大人の事情もあり…
生涯を全力で走り抜けたことがうかがい知れた。
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読了後すぐの感想は「器用な人だったんだなぁ。」です。
アンパンマンができたのは、著者が50歳過ぎ、もし企業勤めの人なら そろそろ老後に向けて意識をするころではないでしょうか。
テレビアニメになったのはそれから15年後。キャラクター数でギネス認定されるのは90歳の時。
しかし大器晩成とは率直に言えないと、この本を読んで思いました(本人も本書の中で晩成や遅咲きではないとは言っていますが、それとは意味が異なる)。
たとえ日の目を見なくても、舞い込んだ仕事(イラストのみならず多種多様)はことごとくこなし、
生活もできていた。
本人は「なんのためにうまれて なんのためにいきるのか」とずっと気になっていたということが書かれているものの、
私からしてみたら、なんでもやっちゃって なんでも出来ちゃうのがすごい。
前にNHKの番組で、著者の特集を見たことがあります。結構ドヤッて感じで、「アンパンマン売れてるからなのかしら。」と思っていました。しかし、著書を読んでみると、元々そういうきらいのある人なんだなと気がつきました。
主観的な本ですが、イヤミはない。憎めない人、そういう人だったのかなと。
一見勢いで書いているようにも感じられますが、語呂の良さや伏線がちゃんとあり物語としても面白いです。
練られているな、と思いました。
「あきらめずくさらず自分の向いたことが見つかるまで、色々とやり続ける。」という事は通読して感じたけれど、同時に「この人天才だよなぁ。」って読んでいる最中何度も思って、自分に重ねるのはちょっと難しかったから、星は4つ。
(ブクロ)
【推薦人より】
いやーこの人すげーわ。アンパンマンというより、やなせたかしという人をもっと広く広めたいな、ということで推薦しました。
この人なんか本当に魅力的な人なんですよね。一度会ってお話ししてみたい。そんなにかしこまらず、近所のおじいちゃんのうちに行ったみたいな感じで、この人を訪ねてみたかった。
アンパンマンて読むと勧善懲悪もので教訓めいたことも多いから、やなせたかしもきっと仏様のような人なんだろうなと思われがちだと思うのですが。
本当に普通の人です。最後の最後まで、人生を楽しんだ人なんだろうなぁと思います。こういう人生を歩んでみたいな。
ぜひ、読んでもらいたい一冊ですね。
(おつ)
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アンパンマンは幼児が成長していく過程の中の通過儀礼のような物だと思う。自分の子どもたちをみていると常々そう思うのだが、他はどうなのだろう。アンパンマンは著者が70歳を超えてからアニメ化され有名になった。著者自身がアンパンマンがなぜ幼児にうけるかわからないと述べている。著者自身、漫画家になろうと思ってきたが代表作がないために一流になれなかったと書いているが、若い頃からの活躍は今でいうマルチプレーヤーというもので、テレビ草創期のNHKでの活躍や手塚治虫、宮城まり子、永六輔、サンリオ社との関係や舞台を演出したり、シナリオを書いたり、あの有名な「手のひらを太陽に」の作詞など、多方面での仕事がある。この著者の経験が素直な目で見る幼児に受けるのだろうか?アンパンマンのテーマ曲はすごく深い。「なんのために生まれて、なにをして生きるのか、わからないままおわる、そんなのいやだ」何のために生まれて何のために生きるんですか?若い患者さんによく問われる言葉である。最後に「正義」が問われている今の世の中に、やなせさんの言葉は深い。「逆転しない正義とは献身と愛だ」
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やなせさんの波瀾万丈?な一生を振り返りながら、アンパンマンが誕生するまでの長い道のりを感じさせられます。
なんか不思議な人生ですね…
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2回目の読了。ずっと直接お会いしたいと願っていたが、残念ながら叶わなかった。改めて、作者の軌跡を辿りたいと思い、本に手を伸ばした。
1回目は生前に読んだが、没後に読むと、印象が少し違う。特に4コマ目にあたる、ラストの部分は、なんだかさみしいような雰囲気がした。
でも、長い間無名時代が続き、やっと花開き、最後まで華々しくご活躍されている様子は、自分もがんばろう、ととても勇気づけられるし、花開くまで、いろんな仕事をやっていたところも、最後に実を結ぶためのことだったんだと思うと、それもまた、いろいろと感慨深い。
また、読みたくなったら、手に取ろう。
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アンパンマン、手のひらに太陽を。
69歳でアンパンマンがブレイク。その後も二十年以上忙しく働き続ける。
絵本も幼児におもねった内容ではなく、結果としてのブレイク。叙勲。
好きな分野に居続けて、合わないと思っても仕事を受ける。
山梨シルクセンターがサンリオの前身。音読みに変えた。詩集を出した。
「詩とメルヘン」で自分の城を持つことが出来た。